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  • 客をなめると、既存客から逃げていきます

    客をなめると、既存客から逃げていきます

    新規のお客さんを探し続けている。

    来てくれた人は、終わったらそれっきり。

    そしてまた、次の新規を探しにいく。

    この走り方、いつまで続けるつもりでしょうか。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。走り続けて疲れている方に、いつも同じことを伝えています。

    すでにいる人を大事にしないと、自分の看板が安くなります。


    「解約します」と言った瞬間に出てくるアレ

    分かりやすい例があります。

    携帯会社です。

    長く使っていても、特に何もありません。ところが「解約します」と言った瞬間、こう言われる。

    「今なら、キャッシュバックがありますが」

    ……あれ、どう感じますか。

    僕は、こう思います。

    「そのタイミングで言うか」

    長く払い続けてきたときには何も言わなかったのに、出ていくと言った瞬間にお金を出してくる。

    これ、何を言っているかというと、こういうことです。

    「あなたは3万円で動く人ですよね」

    客をなめているんですよ。

    しかも、当の会社は自覚がありません。「引き止め施策」として、真面目にやっている。でも受け取る側には、はっきり伝わります。

    そして、一度そう感じた相手のところには、二度と戻りません。


    マツダがやっていること

    逆の例も見てみます。

    マツダは、長年その車に乗り続けている人だけを集めた、感謝のイベントをやっています。

    限定のTシャツが配られて、招待される。

    参加した人は、どう感じるか。

    「ちゃんと見てくれていたんだ」

    心が、ぎゅっとなります。

    そしてその人は、次もマツダに乗ります。しかも、聞かれてもいないのに人に勧めます。

    一方、10年使い続けている通信会社が、こちらに何かしてくれた記憶はありますか。

    たぶん、ありませんよね。

    この差は、金額ではありません。「見ているかどうか」の差です。


    個人には、大企業にできないことができます

    ここからが本題です。

    大企業がなぜ既存客を大事にできないかというと、稟議が要るからです。

    「長年のお客様に、何か特別なことをしたい」と思っても、企画書を書いて、承認を取って、公平性を検討して、コストを計算して……とやっているうちに、当たり障りのないものになります。

    個人事業や小さい会社は、これが要りません。

    思いついた瞬間に、やれます。

    • 誕生日に、電話を1本かける
    • ちょっとした粗品を送る
    • 高齢のお客さんに、2週間おきに様子をうかがう電話をする

    どれも、お金はほとんどかかりません。そして、大企業には絶対に真似できません。

    これをやっていると、どうなるか。

    他に取られなくなります。

    もっと安いところが出てきても、もっと大きいところが来ても、その人は動きません。価格で選ばれていないからです。

    人で選ばれている関係は、価格競争の外側にあります。


    何をすれば、ファンになるのか

    「具体的に何をすればいいのか」と聞かれるので、書いておきます。

    特別なことは、何もしなくていいです。

    やることは1つだけ。

    用がないときに、連絡する。

    これだけです。

    売り込みでも、案内でもなく、ただ思い出したから連絡する。

    「そういえば、あのお話どうなりましたか」

    「この記事を読んで、◯◯さんのことを思い出しました」

    用があるときにしか連絡してこない人は、営業です。用がないときに連絡してくる人が、知り合いです。

    そして人は、営業からは最安値で買いますが、知り合いからは適正価格で買います。

    もう1つ。覚えていることを、口に出す。

    前に聞いた話を覚えていて、それに触れる。「お子さん、受験でしたよね」「あの案件、通りましたか」。

    たったこれだけで、相手は「この人は自分を見てくれている」と感じます。

    覚えるのが苦手なら、メモしておけばいいだけです。記憶力の話ではなく、記録する気があるかどうかの話なんですよ。

    ただし、自分が整っていないとできません

    正直に言うと、これは技術の話ではありません。

    自分の状態がそのまま出ます。

    心の中で不満を抱えたまま「誕生日に電話しよう」と思っても、相手には伝わってしまいます。「営業だな」と分かってしまう。

    逆に、こちらが満たされていると、自然と相手のことを思い出せるようになります。

    だから僕は、いつも順番をこう考えています。

    自分を整える → 人を思い出せるようになる → 関係が続く

    やることリストを増やすより、まず自分の状態を見る。遠回りに見えて、これが一番早いです。


    特別を、全員に配らないでください

    最後に、1つだけ注意点を。

    うまくいき始めると、こう考えたくなります。

    「せっかくいい取り組みだから、全員にやろう」

    これ、やめてください。

    特別扱いを全員に開放した瞬間、特別が特別でなくなります。

    そして一番先に離れるのが、それまで特別扱いされていたコアなお客さんです。「自分だけだと思っていたのに」となる。

    一番大事にしたかった人を、一番傷つけることになります。

    誰にやって、誰にはやらないか。ここも、線を引いてください。


    まとめ

    • 既存客を軽んじると、自分の看板が安くなる
    • 出ていくと言われてから出す条件は、「なめている」と伝わる
    • 差は金額ではなく、「見ているかどうか」
    • 個人は稟議がないから、思いついた瞬間にやれる
    • 人で選ばれた関係は、価格競争の外側にある
    • 自分が整っていないと、この目線は持てない
    • 特別を全員に配ると、コア客から離れていく

    新規を探す時間を、少しだけすでにいる人に回してみてください。

    そして、走り続けて疲れているとき「まだ努力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

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  • 取りたくない客を、先に決めてください

    取りたくない客を、先に決めてください

    来た人は、断らない。

    そう決めている方が、多いと思います。

    とくに始めたばかりの頃は、選べる立場ではないと感じますよね。1件でも取りたい。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで、はっきり言えることがあります。

    がむしゃらに取った客で、うまくいった人を見たことがありません。

    一人もいません。


    直感は、もう答えを知っています

    こういう瞬間、ありませんか。

    話していて、「あ、この人とは合わないな」とふっと感じる。

    理由はうまく言えない。相手が悪いわけでもない。でも、何かが引っかかる。

    そのあと、頭がこう言い出します。

    「でも、これだけの金額になるし」

    「ここで断ったら、次いつ来るか分からないし」

    「話せば分かってくれるかもしれないし」

    これ、全部お金の理屈なんですよ。

    直感のほうは、最初から答えを出しています。合わない、と。

    でも頭が、メリットだけを並べて「取れ」と言ってくる。そして、たいていそっちに従ってしまう。

    そして半年後、後悔します。


    合わない人を1人入れると、場が変わります

    なぜ、そこまで言うのか。

    1人で完結しないからです。

    僕は塾やコミュニティも運営していますが、そこに1人「持っているものが違う人」が入ると、場の空気そのものが変わります。

    その人が悪意を持っているわけではありません。ただ、向いている方向が違う。

    すると、周りの人が気を遣い始めます。発言が慎重になる。本音が出なくなる。

    一番損をするのは、ちゃんとやろうとしている他の人たちです。

    僕がその1人を取ったせいで、9人の場が薄くなる。これは、経営判断として明らかに間違っています。


    「お金がない」は、そのままの意味です

    もう1つ、線引きが必要なところがあります。

    これは書くのに少し勇気が要りますが、大事なので書きます。

    お金がない人は、ないんです。

    「今は厳しいけど、なんとかします」と言われて、なんとかなった人は、正直ほとんどいません。

    そして、ここが大事なところなんですが。

    起業する前から、お金がなくて悩んでいる。その状態で始めていること自体に、たぶん無理があります。

    そういう方に対して、僕も昔は「どうにかしてあげたい」と思って、必要以上に手を出していました。値段を下げたり、期間を延ばしたり、無料で見てあげたり。

    結果どうなったか。

    時間だけが消えて、お礼も言われませんでした。

    これは相手が悪いのではありません。受け取る準備ができていない人に、渡そうとした僕の判断ミスです。


    「助けたい」と「線を引く」は、両立します

    ここで誤解してほしくないので、はっきり書きます。

    助けたい気持ちで動くこと自体は、正しいです。

    損得を横に置いて、目の前の人に与える。これは僕がずっと大事にしていることですし、結果的にそういう人のところに仕事が集まります。

    線を引くのは、それとは別の話です。

    • 合わないと直感が言っている相手
    • お金の準備がまったくできていない相手

    この2つだけ、線を引く。それ以外は、思いきり与えていい。

    線を引くのは冷たさではなく、思考した結果です。

    そして、線を引けるようになると不思議なことが起きます。本当に助けたい人に、時間とエネルギーを全部使えるようになるんですよ。


    断ったあとに、何が起きるか

    線を引くのが怖いのは、断ったら何もかも失う気がするからだと思います。

    実際に起きることを書いておきます。

    まず、時間が空きます。当たり前ですが、これが大きい。合わない相手にかけていた時間とエネルギーが、まるごと戻ってきます。

    そして、その空いた場所に、なぜか別の話が入ってきます。

    僕はこれを何度も見ています。合わないお客さんとの契約を終わりにすると決めた翌日に、新しい出会いが来る。タイミングが良すぎて、最初は偶然だと思っていました。

    でも、説明はつきます。空いた場所にしか、新しいものは入らないからです。抱えたままでは、物理的に受け取れません。

    もう1つ。断れる人は、態度が変わります。

    「この人は誰でも受けるわけじゃない」と伝わると、相手の接し方が変わります。値切られにくくなるし、雑に扱われなくなる。

    選ばない人は、選ばれません。これは人間関係の全部に言えることだと思います。

    取らない客も、書き出してください

    実務としてやってほしいのは、これです。

    ターゲットを決めるとき、取らない客も書き出す。

    • こういう人は受けない
    • こういう言い方をする人は受けない
    • この条件が揃っていない人は受けない

    絞り込みと同じくらい、こちらも大事です。

    書き出しておくと、迷ったときにその場の感情で判断しなくて済みます。

    「なんとなく気が進まないけど、まあいいか」が一番危ない。先に決めておけば、その瞬間に決めなくていい。

    そして、断るときは正直でいいです。

    「ご期待に応えられないと思うので、お受けしないほうがいいと思います」

    これで嫌われることは、ほとんどありません。むしろ、その正直さで後から紹介が来ることすらあります。


    まとめ

    • がむしゃらに取った客で、うまくいった人はいない
    • 直感はもう答えを知っている。頭がお金の理屈で上書きしてくる
    • 合わない人を1人入れると、場全体が薄くなる
    • お金がない人は、ない。必要以上に手を出しても、時間が消えるだけ
    • 「助けたい」と「線を引く」は両立する
    • 取らない客も、先に書き出しておく

    全部受けるのをやめると、本当に届けたい人に、全部を渡せるようになります。

    そして、疲れているとき「自分の力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

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  • 「カツ丼税理士」に学ぶ、専門性の尖らせ方

    「カツ丼税理士」に学ぶ、専門性の尖らせ方

    ターゲットを絞りましょう、と言われる。

    頭では分かる。でも、怖い。

    狭くしたら、その分お客さんが減るじゃないか。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この不安は、ほぼ全員が通ります。

    そして、ほぼ全員が同じところで納得します。

    絞ると減る、は逆です。絞らないから、誰にも見つけてもらえないんです。


    「うまい醤油ラーメンが食べたい」とき、どこへ行きますか

    想像してみてください。

    今日は無性に、うまい醤油ラーメンが食べたい。

    そういうとき、ガストには行きませんよね。

    ガストのラーメンがまずいわけではありません。ちゃんとしています。でも、行かない。

    なぜかというと、専門店のほうがうまいに決まっている、と無意識に思っているからです。

    これ、人がものを選ぶときに毎回やっていることです。

    人は、無意識に専門性の高い人を探しています。

    そして「何でもできます」と書いてある人は、その探し方の網に引っかかりません。

    減っているのではなく、そもそも見つけられていないんです。


    「カツ丼専門の税理士です」

    税理士さんの例で考えてみます。

    「何でもできる税理士です」

    ……何も残りませんよね。世の中に何万人といます。

    では、これならどうでしょう。

    「寿司屋専門の税理士です」

    「カツ丼屋専門の税理士です」

    急に、頭に絵が浮かびませんか。

    そして、ここが面白いところなんですが。

    カツ丼屋さんが、この人を見つけます。

    さらに、ラーメン屋さんも「近いかも」と思って連絡してきます。定食屋も、そば屋も。

    人は、自分に近いものを勝手に関連づけるからです。

    「カツ丼専門」と書いてある人を見て、うちは違うからやめておこう、とはあまり思いません。むしろ「飲食のことが分かっている人だ」と受け取ります。

    つまり、絞ったことで狭くなるのは看板だけで、来る人の幅は思ったほど狭くならない。


    好きなもので尖らせてもいい

    もう1つ、別の尖り方もあります。

    たとえば、プロレスが好きな税理士さんが、こう名乗る。

    「タイガーマスク税理士です」

    業種で絞っているわけではありません。でも、これも立派なポジションです。

    プロレス好きの経営者が、必ず食いつくからです。そして、その人はもう他の税理士を探しません。

    尖らせ方は、業種でも、趣味でも、地域でも、価値観でもいい。

    大事なのは、何かの一点で「あ、この人だ」と思われることです。


    誰にも受けない人は、どこへ行っても受けません

    絞るのが怖い一番の理由は、これだと思います。

    「もし誰にも刺さらなかったらどうしよう」

    正直に言います。

    尖らせて誰にも受けなかった人は、尖らせなくても受けません。

    これは意地悪で言っているのではありません。

    万人に向けた言葉は、誰の心にも引っかかりません。引っかからないものは、良いも悪いも判断されない。つまり、結果すら返ってこない。

    尖らせると、少なくとも反応が返ってきます。「合わないな」と離れる人も出ますが、「それ、私のことだ」と言う人が必ず一人は出ます。

    そして仕事は、その一人から始まります。

    何も返ってこない状態より、はっきり断られるほうが、はるかに前に進んでいます。


    絞るのは、看板だけでいい

    もう1つ、誤解を解いておきます。

    絞るというのは、他の仕事を断ることではありません。

    看板に何を書くか、という話です。

    「カツ丼屋専門」と名乗っている税理士さんが、たまたま来た美容室の依頼を断るかというと、断りません。普通に受けます。

    看板は入り口であって、鍵ではないんですよ。

    多くの人が絞れないのは、ここを取り違えているからです。「絞ったら、それ以外を受けられなくなる」と思っている。

    そんなことは起きません。入り口を1つに決めるだけです。

    そして、入り口が1つのほうが人は入ってきます。玄関がどこにあるか分からない家には、誰も来ませんから。

    いつ広げるか

    「じゃあ、いつまで絞っていればいいのか」

    これもよく聞かれます。

    答えは、その一点で名前が知られてからです。

    「◯◯といえば、あの人」という状態を作れたら、そこから横に広げていい。すでに信用の土台があるので、次のものも受け入れられます。

    順番が逆だとうまくいきません。知られていない状態で広げると、ただの「何でも屋」になります。

    NIKEがランニング以外に手を広げたのも、ランニングで名前が立ってからでした。

    相手が違えば、自己紹介も分けてください

    もう1つ、実務的な注意点があります。

    対象が違うなら、自己紹介を分けてください。

    これ、混ぜている人がとても多いです。

    個人のお客さん向けの話と、士業や経営者向けの話。1つの原稿で両方に届かせようとする。

    でも、個人向けの言葉は、弁護士には響きません。逆もそうです。刺さる痛みが、そもそも別物だからです。

    だから、行く場所によって出すものを変える。中身は同じでも、言葉と例を入れ替えるだけでかまいません。

    そのためには、相手を徹底的に知る必要があります。

    その人は、どんな生活をしているか。何を読んでいるか。何にお金を使っているか。どこで情報を得ているか。

    ここまで分かって、はじめてどの言葉で、どこに置くかが決まります。


    まとめ

    • 絞ると減る、は逆。絞らないから見つけてもらえない
    • 人は無意識に専門店を探す。「何でもできます」は網に引っかからない
    • 絞っても、近い人が勝手に関連づけて来る
    • 尖らせ方は業種でも趣味でもいい。一点で「あ、この人だ」と思われること
    • 尖らせて受けない人は、尖らせなくても受けない
    • 対象が違うなら、自己紹介を分ける

    怖いのは分かります。でも、怖いということは、ちゃんと尖っているということでもあります。

    そして、選ばれないとき「まだ実力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • ブランディングの前に、ポジショニングが要ります

    ブランディングの前に、ポジショニングが要ります

    ロゴを作り直した。

    ホームページも整えた。名刺も、写真も、色味も揃えた。

    でも、問い合わせは増えない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この順番でつまずいている方は、本当に多いです。

    ブランディングは、ポジションを取ったあとに、時間をかけて立ち上がるものです。

    先にやることではありません。


    NIKEは、最初はNIKEではありませんでした

    分かりやすい例があるので、それで話します。

    NIKEという会社は、最初「ブルーリボンスポーツ」という名前でした。

    やっていたことは、日本のオニツカタイガーというメーカーの靴を、アメリカに輸入して売ること。創業したのは、当時24歳の若者です。

    そして、ここからが本題です。

    この会社、10年赤字でした。

    NIKEに改名したのは1980年。それまでずっと、地味に一点だけをやり続けていたんです。

    その一点とは、ランニングシューズです。

    当時、アディダスもプーマも、あらゆる競技の靴を作っていました。サッカー、バスケ、テニス、陸上。全部です。

    そんな中で、この会社はランニングだけにこだわった。

    これがポジショニングです。


    お金がないから、そうしたんです

    もう1つ、この話で好きなところがあります。

    彼らには、広告費がありませんでした。

    だからどうしたか。

    これから有名になりそうな選手を探して、靴を履いてもらった。

    すでに有名な選手には手が届かない。だから、まだ売れていない選手に賭けた。

    「ジャストドゥーイット」という言葉が浸透したのは、そのずっと後です。莫大な広告費で、繰り返し繰り返し流した結果として、あの言葉はブランドになりました。

    つまり、順番はこうです。

    一点に絞る → 続ける → 結果が出る → お金ができる → ブランドが立つ

    ロゴが先ではありません。10年です。


    ポジションは、頭の中では作れません

    では、自分のポジションはどう決めるのか。

    ここが一番大事なところです。

    リサーチでしか作れません。

    机に向かって「私の強みは何だろう」と考えても、出てきません。出てきたとしても、それはたいてい自分がそう思いたいことです。

    やることは、こうです。

    1. 競合を、表にして並べる
    2. 項目ごとに、強い・普通・弱いを ○△× でつける
    3. 全員が × のところを探す

    そこが、あなたのポジションです。

    全員が×になっている場所には、たいてい理由があります。手間がかかるか、誰も気づいていないか。

    手間がかかるなら、そこを引き受ける人が1人しかいないということです。誰も気づいていないなら、一番乗りです。

    どちらにしても、そこに立った瞬間、比べられなくなります。


    ×の場所は、怖いところにあります

    ここで、正直な話をしておきます。

    全員が×をつけている場所を見つけたとき、たいていこう思います。

    「みんながやらないのには、理由があるんじゃないか」

    その通りです。理由はあります。

    だいたいは面倒くさいからです。時間がかかる。手間がかかる。効率が悪い。

    だから大きい会社ほど、そこをやりません。数をこなせないものは、事業として合わないからです。

    でも、個人や小さい会社は違います。数をこなす必要がない。目の前の何人かが埋まれば成立します。

    つまり、大きいところが「割に合わない」と切った場所こそ、こちらの居場所なんですよ。

    NIKEも同じでした。当時、ランニングだけをやるのは効率が悪かった。だから他社はやらなかった。やらなかったから、空いていた。

    見つけた×が怖く感じたら、それはたぶん正解の側です。

    みんなが使う言葉は、誰にも響きません

    リサーチのとき、もう1つ見てほしいものがあります。

    競合が、どんな言葉を使っているか。

    そして、その言葉は使わない。

    「寄り添う」「トータルサポート」「お客様第一」。全員が使っている言葉は、誰の耳にも止まりません。

    代わりに使うのは、お客さんが実際に使っている言葉です。

    相手が「集客」と言うなら「集客」と書く。相手が「お客さんが来ない」と言うなら、そう書く。

    こちらの業界用語を使った瞬間に、相手は遠ざかります。知らない言葉が出てきたとき、人は「自分向けじゃないな」と判断するからです。


    お金をかける前に、300文字でいい

    最後に、実務的な話をします。

    「まずはホームページを作らないと」と言う方に、僕は必ずこう言います。

    その前に、300文字でいいので書いてみてください。

    • 誰に
    • 何を
    • どうやって

    これが決まっていない状態で制作会社に行くと、どうなるか。

    きれいだけど、何も言っていないサイトができます。

    そして、お金と時間だけが減る。ホームページも映像も、中身を決めてから作れば効きますが、決める前に作っても機能しません。

    順番はこうです。

    リサーチ → 自分の強みを見つける → 300文字にする → 人に話す → 反応を見る → それからWeb

    話して反応が返ってくるようになったら、その言葉をそのままWebに載せればいい。すでに検証済みの言葉なので、今度はちゃんと効きます。


    まとめ

    • ブランディングは、ポジションを取ったあとに立ち上がる
    • NIKEは10年赤字。ランニング一点に絞り続けた結果
    • ポジションは頭の中では作れない。リサーチでしか作れない
    • 競合を表にして、全員が×のところを探す
    • みんなが使う言葉は使わない。お客さんの言葉を使う
    • お金をかける前に、300文字で書いて、人に話す

    見た目を整えるのは、あとでいくらでもできます。立ち位置だけは、先に決めてください。

    そして、うまくいかないとき「見せ方がまだ弱いからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 固有名詞を1つ変えるだけで、人柄が出ます

    固有名詞を1つ変えるだけで、人柄が出ます

    書いた文章を読み返して、こう思ったことはありませんか。

    「間違ってはいないんだけど、なんか薄いな」

    丁寧に書いた。分かりやすくもした。でも、自分らしさがない。誰が書いても同じに見える。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方の文章を見てきました。この「薄さ」には、はっきりした原因があります。

    無難な言葉を、無意識に選んでいるからです。

    そして、これはたった1語で変わります。


    「チャゲアス」ではなく「飛鳥涼」

    実際にあった場面から話します。

    ある方の課題に、こういう質問がありました。「青春時代に憧れた人は?」

    その方は、こう書いてこられました。

    ユーミン、桑田佳祐、飛鳥涼、北川悦吏子

    僕はここに、赤ペンでこう書きました。

    「チャゲアスではなく『飛鳥涼』と書くところがカッコイイ!!」

    伝わりますでしょうか。

    「CHAGE and ASKA」と書くのと、「飛鳥涼」と書くのは、まったく別の情報なんです。

    グループ名を書く人は、その音楽が好きだった。個人名を書く人は、その人そのものを見ていた。曲だけでなく、書いていた言葉や、生き方に反応していた可能性が高い。

    たった1語で、その人の見ていたものが分かってしまう。


    逆に、無難な名前が出てくるとき

    同じ質問で、こういう答えも本当によく出ます。

    「松田聖子」

    有名です。誰でも知っています。間違ってもいません。

    ただ、僕はこれを見ると、少し引っかかります。

    本当にその人だったのかな、と。

    もちろん、本当に大好きだった人もいます。でも、正直に言うと、こう感じることのほうが多いです。

    自分の気持ちに、フタをしているのかもしれない。

    「これを書いたら変に思われないかな」

    「もっとちゃんとした答えを書かないと」

    そう考えた瞬間に、人は一番有名な名前を選びます。減点されない答えを選ぶ。

    学校のテストなら正解です。でも、自分を伝える場面では、これが一番の失点なんですよ。

    減点されない答えは、誰の記憶にも残らないからです。


    具体的なほど、本音が出ます

    なぜ固有名詞が効くのか。

    具体的なものほど、選ぶときに本音が要るからです。

    「音楽が好きです」なら、誰でも書けます。無難です。「桑田佳祐が好きです」なら、少し自分が出ます。「桑田佳祐の、あの曲のあの一行が忘れられません」まで書くと、もうその人にしか書けない文章になります。

    範囲が狭くなるほど、代わりがきかなくなる。

    だから僕は、赤ペンでよくこう聞きます。

    「どの歌詞に、ビビッと来ましたか?」

    ここまで掘ると、その人が何に反応する人なのかが出てきます。そしてそれは、たいていその人の仕事の軸とつながっています。


    自分の言葉を、もう一度定義してみてください

    もう1つ、同じ話の別の形があります。

    自分がよく使う言葉を、そのままにしない。

    たとえば、こんな文章がありました。

    私の強みは「適当」が上手なところです。手の抜き方がうまい。

    私は「普通」のことを言わないようにしています。

    どちらもいい言葉です。でも、そのままだと伝わりません。

    なぜかというと、「適当」も「普通」も、人によって中身がまったく違うからです。

    だから僕は、こう聞きました。

    「『適当』を、具体的に書けますか?」「あなたにとっての『普通』とは、何ですか?」

    ここを言葉にした瞬間に、その人の考え方が見えてきます。

    そして面白いのは、本人がここで一番驚くことです。「自分はこういう意味で使っていたのか」と。

    自分の口ぐせの中身を、自分でも知らない。これ、本当によくあります。


    恥ずかしいほうを、残してください

    ここまで読んで、たぶんこう思った方がいると思います。

    「そこまで具体的に書くの、恥ずかしいんですけど」

    分かります。僕もそうでした。

    でも、その恥ずかしさこそが目印です。

    恥ずかしいということは、そこに自分が出ているということなんですよ。何も出ていない文章は、書いていて恥ずかしくありません。すらすら書けて、読み返しても何も感じない。

    そして読む側も、同じように何も感じません。

    だから僕は、迷ったときの基準をこう決めています。

    2つ候補があったら、恥ずかしいほうを残す。

    もちろん、なんでも出せばいいわけではありません。人が傷つくことや、相手の秘密は書かない。それは別の話です。

    ここで言っているのは、「かっこ悪く見えるかも」という理由だけで削っていないかということです。

    その理由で削ったものは、たいてい一番人柄が出ていた部分です。

    好きと嫌いの差にも、答えが入っています

    もう1つだけ、掘り方を紹介します。

    ある方が、こう書いてこられました。

    苦手なこと:SNSでの集客。やらなくてもいいかなと思ってしまう。楽しいこと:異業種交流会に行くこと。

    僕は、こう返しました。

    「SNS集客と異業種交流会の違いは、何ですか?」「スキ・キライの差に、何がありますか? ここ、言語化が大事かもです!!」

    同じ「集客」なのに、片方は苦痛で、片方は楽しい。

    その差の中に、その人の強みが入っています。

    この方の場合、おそらく「人と直接会って反応が返ってくること」が好きなんです。だとしたら、集客の設計もそちらに寄せたほうがいい。SNSを頑張るのは、たぶん遠回りです。

    苦手を克服するより、好きの理由を言語化したほうが、仕事は早く進みます。


    まとめ

    • 薄い文章の原因は、無難な言葉を無意識に選んでいること
    • 固有名詞を1つ変えるだけで、人柄が出る
    • 一番有名な名前を選んだときは、フタをしているかもしれない
    • 範囲が狭いほど、代わりがきかなくなる
    • 自分の口ぐせ(「適当」「普通」)の中身を、定義し直す
    • 好きと嫌いの差の中に、強みが入っている

    書き直す必要はありません。1語だけ、より具体的なものに置き換えてみてください。

    そして、文章に自分らしさが出ないとき「自分には個性がないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 自己紹介の前に決めること。誰の前で話すのか

    自己紹介の前に決めること。誰の前で話すのか

    自己紹介を、1つだけ作って、どこでも同じように話す。

    多くの人がこうしています。僕も昔そうでした。

    一度いいものを作ったんだから、使い回せばいい。効率的に見えますよね。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで言えることがあります。

    中身は同じでいい。でも、入り口は変えてください。

    なぜなら、人によって心が動くきっかけが違うからです。


    理屈で動く人と、感情で動く人がいます

    大きく分けると、2種類います。

    理屈で動く人は、根拠を求めます。数字、データ、権威。「なぜそう言えるのか」が先にほしい。ここが埋まると、一気に前のめりになります。

    感情で動く人は、人となりを見ます。どんな経験をしてきたか、なぜそれをやっているのか。理屈より先に「この人は信用できるか」を見ている。

    同じ話をしても、この2人には別々の入り口が要ります。

    理屈で動く人に、いきなり自分の失敗談を語り出すと「で、実績は?」となります。

    感情で動く人に、いきなりデータを並べると「なんか売り込まれてる」となります。

    どちらも、内容が悪いのではありません。扉が違うだけです。


    入り口は、7つあります

    前に書いたことがありますが、自己紹介の最初の10秒には型があります。改めて並べると、こうです。

    | 入り口 | 向いている相手 ||—|—|| 命令する(「90秒だけ聞いてください」) | 誰にでも。迷ったらこれ || 質問する(「〜だと思っていませんか?」) | 考えるのが好きな人 || クイズを出す | 理屈で動く人 || 権威を借りる(法則・研究データ) | 理屈で動く人 || 意外な名乗り | 場が硬いとき、印象を残したいとき || 失敗を告白する | 感情で動く人 || 問題を突きつける | 今まさに困っている人 |

    僕は、同じ内容を話すときでも、部屋を見てここを入れ替えます。

    士業の方が多い会なら、権威やデータから入る。個人でやっている方が多い会なら、失敗談から入る。

    変えるのは最初の10秒だけです。そのあとの中身は同じでかまいません。


    実際に並べたら、5つの型に分かれました

    これは自分でやってみて分かったことです。

    うまくいっている自己紹介の台本を17本集めて、全部バラして並べました。僕のものと、クライアントの方のもの。業種もバラバラです。

    そうしたら、きれいに5つに分かれました。

    1. 痛みを3つ並べて、診断に誘う型(一番つぶしが効く。交流会の鉄板)
    2. クイズや質問から入って、データで裏づける型(理屈で動く人に強い)
    3. 失敗から逆転までを語る型(共感が一番深く入る)
    4. 法則や権威で一気に引き込む型(冒頭のインパクトで記憶に残す)
    5. 困りごとを名指しして、独自の名前をつけた解決策を出す型(業種が特化しているとき)

    面白かったのは、業種で分かれていなかったことです。

    不動産の方と、コーチングの方が、同じ型を使っていたりする。分かれ目は業種ではなく、誰に向かって話しているかでした。

    そしてもう1つ。長さも全然違いました。短いものは50秒、長いものは90秒。時間が違えば、入れられるものも変わります。


    だから、3つ持っておいてください

    ここから、実務的な話です。

    交流会に行くと、その日によって持ち時間が変わります。「一人30秒でお願いします」と言われることもあれば、「じっくりどうぞ」のこともある。

    そのときに慌てて削ると、削ってはいけないところを削ります。

    たいてい後半が飛びます。そして後半には、オファーと「次にしてほしいこと」が入っている。一番仕事に近い部分が消えるわけです。

    だから、先に3つ作っておきます。

    • 50秒版(約350字)
    • 70秒版(約450字)
    • 90秒版(約580字)

    その場で選ぶだけにしておく。これだけで、事故がなくなります。


    見落とされやすいのは、最後の2つです

    17本を並べてみて、もう1つ気づいたことがあります。

    抜けやすい場所が、はっきり決まっていました。

    抜けていたのは、この2つです。

    1つめ。「今である理由」と、価格の見せ方。

    「1名様限定です」「通常3万円のところ、今日は5千円で」。こういう一言があるかどうかで、その場で動く人の数がまるで違います。

    2つめ。感情のほうのメリット。

    数字は入っているのに、「そうなったとき、どんな気持ちになるか」が抜けている。

    「売上が2倍になります」だけだと、頭では分かっても心が動きません。「堂々と自分の仕事を語れるようになります」まで言うと、変わります。

    この2つ、自分では気づきにくいんですよ。だから、書き終わったら必ずここだけチェックしてください。


    まとめ

    • 中身は同じでいい。入り口だけ変える
    • 理屈で動く人には、データや権威から
    • 感情で動く人には、失敗談から
    • 変えるのは最初の10秒だけ
    • 型は5つ。業種ではなく、誰に話すかで決まる
    • 長さ違いで3つ持っておく。その場で削ると、一番大事な後半が飛ぶ
    • 抜けやすいのは「今である理由」と「感情のメリット」

    作り直す必要はありません。入り口を何本か用意しておくだけです。

    そして、伝わらないとき「自分の話し方が悪いからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 「すごい人」より、「わかってくれる人」が選ばれます

    「すごい人」より、「わかってくれる人」が選ばれます

    実績を足す。資格を足す。「◯◯認定」も足す。

    プロフィールがどんどん立派になっていく。

    なのに、なぜか距離が縮まらない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで、はっきり言えることがあります。

    すごいと思われることと、頼まれることは、別です。

    むしろ、すごくなるほど遠くなることすらあります。


    権威づけは、距離を作ります

    なぜ、そうなるのか。

    相手の立場で考えてみてください。

    すごい実績が並んでいる人を見たとき、人はまず何を思うか。

    「立派な人だな」

    そして、次にこう思います。

    「……私なんかが相談していいのかな」

    これです。

    権威は、信じてもらうためには効きます。でも同時に、壁も作ります。

    しかも困ったことに、相談してくる人ほど、自分に自信がありません。うまくいっていないから相談したいわけですから。

    その人にとって、あなたが立派すぎるのは、いいことではないんですよ。


    選ばれる人が、やっていること

    では、選ばれる人は何をしているか。

    同じ場所にいたことを、示しています。

    「私も、そこにいました」

    これだけです。

    僕がクライアントの課題に赤ペンを入れるとき、実際にやっていることを1つ紹介します。

    ある方が、こう書いてこられました。高校3年生のときに、お父さんを亡くしたと。

    そこに、僕はこう返しました。

    「◯◯さんも、お父さんを早く亡くされていたのですね。僕も、23歳のときでした。だから、◯◯さんの気持ち、分かるなぁ〜(泣)」

    アドバイスは、1つもしていません。

    分析もしていません。ただ、自分も同じだったと言っただけです。

    でも、この一言のあと、その方の書いてくる文章が変わりました。深いところまで出てくるようになった。

    人は、分かってくれる人にしか、本当のことを話しません。

    そして本当のことが出てこない限り、こちらは何もしてあげられないんですよ。


    開示するのは、こちらが先です

    ここで、大事な順番があります。

    先に開くのは、こちらです。

    「本音で話してくださいね」と言うだけでは、誰も本音を出しません。当たり前です。相手からすれば、こちらがどんな人か分からないんですから。

    だから、こちらが先に開く。

    失敗したこと。うまくいかなかった時期。まだできていないこと。

    先に開いた分だけ、相手も開きます。

    これは礼儀の話ではなく、順番の話です。

    そしてもう1つ。開示するのは、相手と同じ種類のものにしてください。

    お金で苦しんでいる人には、お金で苦しんだ話を。人間関係で悩んでいる人には、人間関係の話を。

    別の種類の苦労を出しても、届きません。「大変だったんですね」で終わってしまいます。


    相手が言えていないことを、代わりに言う

    もう1つ、効くやり方があります。

    相手の心の声を、こちらが言葉にしてあげる。

    人は、自分が何に困っているかを、うまく言えません。

    「なんとなく、うまくいっていない」

    「モヤモヤする」

    本人の中では、もっと具体的なはずなんです。でも、言葉になっていない。頭の中でぐるぐる回っているだけ。

    そこを、こちらが代わりに言います。

    「こういうとき、頭の中でこんな声がしませんか」「本当は、こう思っているんじゃないですか」

    これが当たったとき、相手の顔が変わります。

    「そう、それです」

    この瞬間に、信頼が生まれます。分かってくれた、ではなく、自分より自分のことを分かってくれた、になるからです。

    僕がクライアントに繰り返し伝えているのも、これです。

    「お客さんの気持ちを、あなたが言葉にしてあげてください」

    商品の説明を100回するより、これを1回やったほうが早いです。


    過去の自分に、声をかけるとしたら

    心の声を掘るときに、僕がよく使う問いがあります。

    相談を受けていて、その人が昔のつらい出来事の話をしたときです。

    「今のあなたが、タイムマシンで当時のあなたに会いに行けるとしたら、どんな声をかけてあげますか」

    この問いは、けっこう効きます。

    自分のことを他人事として見られるようになるからです。当時の自分には厳しくできない人でも、目の前にいる「当時の自分」には優しくできる。

    そして面白いのは、そこで出てきた言葉が、たいていその人がお客さんに言いたいことなんですよ。

    自分がかけてほしかった言葉を、人にかけている。これが仕事になる。

    だから僕は、この問いの答えをメモしておいてもらいます。そこに、その人のメッセージの原型が入っているからです。


    経験した人だけが言えることが、あります

    そして、これが一番強い。

    当事者であることです。

    たとえば、教育について語る人はたくさんいます。でも「実際に自分の子を、そこに通わせた人」の言葉は、まったく重みが違います。

    理論として正しいことと、やった人が言うこと。同じ内容でも、後者しか刺さりません。

    だから、自分の経験を軽く見ないでください。

    「たいしたことない」「みんなやっている」と思っていることの中に、あなたにしか言えないことが入っています。

    僕はよく、こう言います。

    経験した人だけが言えることです。それは、誰に一番届きますか。

    強みとは、すごいことではありません。通った道のことです。


    まとめ

    • すごいと思われることと、頼まれることは別
    • 権威は信じてもらうには効くが、同時に壁も作る
    • 選ばれる人は「私もそこにいました」を示している
    • 開くのは、こちらが先。開いた分だけ相手も開く
    • 開示は、相手と同じ種類のものにする
    • 相手が言えていない心の声を、代わりに言葉にする
    • 経験した人だけが言えることが、一番強い

    足すのをやめてみてください。引いたほうが、近づけることがあります。

    そして、距離が縮まらないとき「自分の実績がまだ足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 「今すぐ客」と「そのうち客」を、分けてください

    「今すぐ客」と「そのうち客」を、分けてください

    交流会で話していて、こう分かる瞬間があります。

    「あ、この人は今すぐじゃないな」

    そして、無意識に力が抜ける。名刺だけ交換して、次の人のところへ行く。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この瞬間に、一番大きな取りこぼしが起きています。

    今すぐ客は、放っておいても来ます。勝負は、そのうち客のほうです。


    2種類しかいません

    まず、目の前の人を2つに分けます。

    今すぐ客は、痛みをリアルに感じている人です。困っている。今日どうにかしたい。だから、こちらが何かしなくても向こうから動きます。

    そのうち客は、まだそこまで痛くない人です。「いつかは考えないとな」とは思っている。でも、今日ではない。

    ここで多くの人がやるのが、今すぐ客だけを探すことです。

    会う人ごとに「この人は今すぐか」を測って、違ったら力を抜く。

    気持ちは分かります。効率がいいように見えますから。

    でも、これをやっていると、いつまでも数が増えません。

    理由は単純で、今すぐ客は、その場に数人しかいないからです。100人いる会場でも、今日動く人は数人。残りの90人以上は、そのうち客です。

    そこを捨てているということなんですよ。


    痛みは、あとから来ます

    もう1つ大事なことがあります。

    そのうち客は、そのうち今すぐ客になります。

    当たり前のようですが、ここを意識しているかどうかで動き方が変わります。

    今日「まだいいかな」と言っていた人が、3ヶ月後に本気で困ることは、普通にあります。売上が落ちる。社員が辞める。取引先が変わる。

    そのとき、誰に相談するか。

    答えは決まっています。その時点で頭に浮かんでいる人です。

    つまり、勝負は今日ではありません。その人が困ったときに、思い出される場所にいられるかです。


    1回では、忘れられます

    では、どうやって思い出される場所にいるのか。

    届け続けることです。

    これしかありません。

    名刺を交換した。いい話ができた。それで終わると、その人はあなたを忘れます。

    薄情なのではありません。人はそういうふうにできています。1回会っただけの人を覚えていられるほど、みんな暇ではない。

    だから、何度も届ける。メールでも、SNSでも、手紙でもかまいません。

    何度も届くから、覚えられます。

    僕はこれをメールでやっています。名刺をいただいた方に、定期的に届く形にしておく。売り込みはしません。役に立つ話を1つずつ渡すだけです。

    そうすると、忘れられた頃に返信が来ます。「そういえば、ちょっと相談があるんですが」と。

    あのとき力を抜かなくてよかったな、と思う瞬間です。


    メルマガが嫌になる人の、共通点

    ここで、よく聞く悩みがあります。

    「メルマガを書くのが、しんどい」

    「何を書けばいいか分からない」

    分かります。僕も昔そうでした。

    でも、こういう人にはだいたい共通点があります。

    目的が抜けています。

    「みんなやっているから」「やったほうがいいと言われたから」で始めている。だから、書くことが目的になる。書けないと、しんどくなる。

    そうではなくて、先に決めてください。

    この人たちに、どう思われていたいのか。

    「困ったときに、まずこの人だなと思われたい」でもいい。「この分野の人だと覚えられていたい」でもいい。

    そこが決まると、書く中身は自然と決まります。

    そして、不思議なことが起きます。

    目的がはっきりした瞬間から、文章がうまくなるんですよ。

    技術を学んだからではありません。誰に何を届けたいかが決まったからです。伝えたいことがはっきりしている人の文章は、多少荒くても伝わります。


    「みんなやってるから」で媒体を選ばない

    もう1つだけ。

    届け方を決めるとき、媒体から入らないでください。

    「YouTubeをやったほうがいいらしい」「今はショート動画だ」

    こういう理由で始めると、だいたい続きません。そして、続かない発信は無いのと同じです。

    先に見るのは、相手の生活です。

    • その人は、朝何を見ていますか
    • 移動中に何を触っていますか
    • 夜、寝る前に開くのは何ですか

    そこに合わせて選ぶ。相手がいない場所に、どれだけ丁寧に置いても届きません。

    経営者向けなら、動画よりメールのほうが届くことがよくあります。移動中に読めるからです。逆に、若い層ならメールはまず開かれません。

    尖らせるほど、刺さります。全員に届けようとした瞬間に、誰にも届かなくなる。


    まとめ

    • 今すぐ客は、放っておいても来る。勝負はそのうち客
    • 会場の大半は、そのうち客。そこを捨てると数が増えない
    • 痛みはあとから来る。そのとき思い出される場所にいられるか
    • 1回では忘れられる。何度も届けるから覚えられる
    • メルマガがしんどい人は、目的が抜けている。どう思われていたいかを先に決める
    • 目的が決まると、文章はうまくなる
    • 媒体から入らない。相手の生活から選ぶ

    今日、力を抜いた相手が、来年の一番大きな仕事かもしれません。

    そして、なかなか広がらないとき「自分の営業力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 同じ内容でも、話す順番で結果が変わります

    同じ内容でも、話す順番で結果が変わります

    自己紹介の中身は、悪くない。

    実績も入れた。想いも語った。何をやっているかも伝えた。

    なのに、終わったあと何も起きない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この状態のとき、直すべきは中身ではないことがほとんどです。

    順番です。

    同じ材料でも、並べ方を変えると結果が変わります。


    17本を並べたら、全部同じ骨格でした

    これは、実際にやってみて分かったことです。

    うまくいっている自己紹介の台本を、17本集めました。僕が作ったものと、クライアントの方が使っているもの。業種もバラバラです。

    不動産、映像制作、留学、宝飾、コーチング。

    それを全部バラして、並べてみました。

    驚くほど、同じ形をしていました。

    つかみ方や味付けは違うんですが、土台の骨格が全部同じなんです。

    正直に言うと、まじかよ、と思いました。狙って揃えたわけでもないのに、うまくいっているものは自然と同じ形に落ちていた。

    その骨格が、これです。


    10ブロックの骨格

    上から順に、こうなります。

    1. キャッチコピー … 一言で引きつける
    2. 肩書き … 誰で、何の専門か
    3. つかみ … 相手の脳を巻き込む
    4. 実績(数字) … 信じてもらう
    5. 共感・痛み … 「あなたと同じでした」
    6. 解決策 … 「方法があります」
    7. メリット・未来 … 「こうなれます」
    8. オファー … 診断・体験・相談
    9. 限定性 … 今動く理由
    10. してほしい行動 … 具体的に何をするか

    全部を毎回入れる必要はありません。使わないブロックは飛ばすだけです。

    大事なのは、順番を入れ替えないこと

    たとえば、4番の実績を最初に持ってくると、自慢に聞こえます。5番の共感を先に置くと、何の話か分からなくなる。

    この並びには、意味があります。引きつけて、名乗って、巻き込んで、信じてもらって、寄り添って、道を見せて、未来を見せて、差し出して、背中を押して、動いてもらう。

    人が動くときの順番そのものなんですよ。


    反応を一番左右するのは、3番目と9番目

    10個の中で、特に反応が変わる場所が2つあります。

    3番目の「つかみ」と、9番目の「限定性」です。

    ここだけは、必ず型を入れてください。

    つかみは、7つの型があります

    | 型 | 例 ||—|—|| 命令する | 「今から90秒だけ、聞いてください」 || 質問する | 「自己紹介を、ただの挨拶だと思っていませんか?」 || クイズを出す | 「突然ですが、クイズです」 || 意外な名乗り | 「男の腕時計、女の宝飾品」 || 権威を借りる | 「メラビアンの法則を、ご存じですか?」 || 失敗を告白する | 「10年前、僕は時給500円で働いていました」 || 問題を突きつける | 「交流会に出ても、案件ゼロ。その悩み、解決できます」 |

    どれを使ってもかまいません。ただし、必ずどれかを使う。

    「はじめまして、◯◯と申します」から入った時点で、その日の勝負は半分終わっています。

    限定性は、行動を作ります

    9番目も同じくらい大事です。

    「1名様限定です」「今日お会いした方だけです」「通常3万円のところ、5,000円で」。

    これを入れるかどうかで、その場で動く人の数がまるで違います。

    売り込みに聞こえるのが嫌だ、という気持ちは分かります。でも、期限のない話を人はやりません。これは意地悪ではなく、脳の仕組みです。


    尺は、字数で計算できます

    もう1つ、実務的に効くことを。

    話す速さは、だいたい1秒あたり6〜7字です。

    つまり、こう計算できます。

    字数 ÷ 6.5 = 秒数

    これを知っていると、原稿を書いた時点で尺が分かります。

    • 350字まで → 約50秒。1分ピッチ、リレー形式の会
    • 350〜480字 → 約55〜75秒。標準の交流会
    • 480〜590字 → 約75〜90秒。じっくり話せる会、登壇

    90秒の枠なら、580字が上限です。

    これを超えると、必ず巻きが入ります。巻きが入ると、一番大事な後半(オファーとCTA)が飛びます。

    時間切れで削られるのは、いつも一番売上に近い部分なんですよ。

    だから、書いたら必ず数えてください。感覚でやると、まず超えます。


    3つ持っておくと、迷いません

    最後に。

    長さ違いで3パターン作っておいてください。

    50秒版、70秒版、90秒版。

    交流会に行くと、その日の人数や進行で持ち時間が変わります。「一人30秒でお願いします」と言われることもある。

    そのときに慌てて削ると、削ってはいけないところを削ります。

    先に3つ作っておけば、その場で選ぶだけです。準備しておくというのは、そういうことなんですよね。


    まとめ

    • 中身でなく、順番。同じ材料でも並べ方で結果が変わる
    • うまくいっているものは、全部10ブロックの骨格だった
    • 順番を入れ替えない。使わないブロックは飛ばすだけ
    • 特に効くのは、3番目のつかみと9番目の限定性
    • 「はじめまして」から入らない。つかみは7つの型から選ぶ
    • 字数 ÷ 6.5 = 秒数。90秒なら580字が上限
    • 長さ違いで3つ作っておく

    書き直す必要はないかもしれません。並べ替えるだけで済むことが、けっこうあります。

    そして、伝わらないとき「自分の話に魅力がないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 肩書きは、手段ではなく成果で名乗ってください

    肩書きは、手段ではなく成果で名乗ってください

    名刺を作るとき、少し迷いませんでしたか。

    肩書きを、何にするか。

    そして結局、こうなった人が多いと思います。

    「経営コンサルタント」

    「◯◯コーチ」

    「Webマーケター」

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。ここでつまずいている方は、本当に多いです。

    職業名を名乗った瞬間、あなたは「よくあるやつ」の箱に入ります。


    箱に入ると、思い出されません

    なぜ職業名がまずいのか。

    相手の頭の中で、何が起きているかを考えてみてください。

    「経営コンサルタントの◯◯です」と聞いた瞬間、相手はこう処理します。

    「ああ、コンサルの人ね」

    そして、すでに知っている「コンサルの人」の引き出しに入れる。

    その引き出しには、過去に会った何十人もの人が入っています。あなたは、その中の一人になります。

    すると、どうなるか。

    後日、誰かが困りごとを抱えたとき、思い出されるのはその引き出しの一番上にいる人です。だいたい、一番最近会った人か、一番印象が強かった人。

    箱に入るというのは、比べられる場所に置かれるということなんですよ。


    手段を名乗るか、成果を名乗るか

    では、どうするか。

    考え方は1つです。

    あなたがやっている「こと」ではなく、相手に起きる「結果」で名乗る。

    • コンサルティングをする → 手段
    • コーチングをする → 手段
    • 動画を作る → 手段

    これらは全部、方法の名前です。

    相手が本当に欲しいのは、方法ではありません。その先で自分に起きることです。

    だから、そこを名乗ります。

    「案件が取れるようになる」なら、それを名乗る。「社員が自分から動くようになる」なら、それを名乗る。

    手段は、後から聞かれたときに答えればいい。


    僕は去年、自分の肩書きを全部変えました

    これ、人に言うのは少し気恥ずかしいんですが、実際にやりました。

    以前の僕の肩書きは、これでした。

    「刺さる自己紹介プロデュースの、天下取りビジネスコーチ」

    ……いま見ると、なかなかです。

    悪くはないんですよ。インパクトはあるし、覚えてもらえる。実際「天下取りって何ですか」とよく聞かれました。

    でも、変えました。

    今はこう名乗っています。

    「起業家の、案件獲得プロデューサー」

    なぜ変えたか。理由は1つです。

    「天下取り」も「ビジネスコーチ」も、相手に起きる結果ではなかったからです。

    「天下取り」は僕の世界観です。「ビジネスコーチ」は僕の手段です。どちらも自分側の言葉でした。

    一方、「案件獲得」は、相手が欲しいものそのものです。

    正直に言うと、変えるのは怖かったです。長く使ってきた言葉だし、それで覚えてくれている人もいる。捨てるのはもったいない。

    でも、こう考えました。

    覚えてもらうことがゴールなのか。仕事につながることがゴールなのか。

    答えは、考えるまでもありませんでした。


    インパクトと、伝わることは、別です

    ここ、間違えやすいところなので、もう少し書きます。

    肩書きを考えるとき、多くの人がインパクトを狙います。

    面白い肩書き。変わった肩書き。「なにそれ?」と言われる肩書き。

    これ自体は、悪くありません。実際、「なにそれ?」と思われるのは大事です。名乗った瞬間に処理されて終わるより、ずっといい。

    でも、「なにそれ?」で終わってはいけないんです。

    理想は、こうです。

    「なにそれ?」と思われて、説明を聞いたら「あ、それ欲しい」になる。

    インパクトだけの肩書きは、前半で止まります。面白がられて、そこで終わる。

    成果が入っている肩書きは、後半までいきます。「案件獲得プロデューサーです」と言われて、案件で困っている人は「え、どういうことですか」と前のめりになる。

    面白がられるのではなく、欲しがられる。ここを狙ってください。


    決め方は、この順番です

    具体的な作り方も置いておきます。

    1. 相手に起きてほしい結果を、一言で書く

    「案件が取れる」「社員が動く」「値上げできる」。まず、ここから。

    2. その相手を、頭に付ける

    「起業家の」「社員数名の会社の」「40代からの」。誰のためかを付けると、一気に具体的になります。

    3. 自分の立ち位置を、後ろに付ける

    「プロデューサー」「専門家」「請負人」。ここは職業名でもかまいません。先に成果が来ていれば、箱に入らないからです。

    順番が大事です。成果が先。手段は後。

    そして、決めたらそのままにしないでください。

    僕も、以前の肩書きを何年も使いました。使ってみて、反応を見て、合わなくなったら変える。

    肩書きは看板です。看板は、店の中身が変わったら架け替えるものです。


    まとめ

    • 職業名を名乗ると、「よくあるやつ」の箱に入る。箱の中では比べられる
    • 手段ではなく、相手に起きる結果で名乗る
    • 手段は、後から聞かれたときに答えればいい
    • インパクトだけで終わらせない。「なにそれ?」の次に「それ欲しい」が来るか
    • 順番は、相手 → 成果 → 立ち位置
    • 合わなくなったら変える。看板は架け替えるもの

    長く使った肩書きを捨てるのは、もったいなく感じます。僕もそうでした。

    でも、覚えてもらうことと、仕事につながることは、別です。

    そして、名刺を渡しても何も起きないとき「自分の実績が弱いからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

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