今年こそ、積極的に動く。
もっと人と関わる。
より真剣に取り組む。
……こう決めた記憶、ありませんか。そして、どうなったでしょうか。
僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この手の決意は、ほぼ全部流れます。
決意が弱いのではありません。数字が入っていないだけです。
抽象的な決意は、判定できません
理由は、単純です。
「積極的に動く」と決めたとして、今日それができたかどうか、判定できますか。
できません。
多めに動いた気もするし、足りなかった気もする。
判定できないものは、守れません。
そして、守れたかどうかが分からないものは、やらなくても罪悪感が出ません。
だから、静かに消えます。
実際に、行動が変わった一行
ある方が、参加している会での自分の決め事を書いていました。
その中に、こんな一行があります。
例会には30分前に来て、手伝う。
……地味です。
でも、僕はこの一行を読んだとき、この人は本当にやるなと思いました。
理由は、数字が入っているからです。
「早めに行く」ではありません。「30分前」です。
これなら、当日、判定できます。守れたか、守れなかったか、一目で分かります。
数字が入ると、体が動きます
数字の効果は、思っている以上に大きいです。
理由は3つあります。
1つめ。逆算できます。
30分前と決めた瞬間、家を出る時間が決まります。準備を始める時間も決まります。決めた1つが、その前の行動を全部引っぱります。
2つめ。迷いが消えます。
「そろそろ行こうかな」がありません。時間が来たら出る。それだけです。
3つめ。振り返れます。
守れなかった日に、なぜ守れなかったかを考えられます。「早めに行く」だと、そもそも振り返る対象がありません。
「30分前」が、実際に生んでいるもの
もう少し踏み込みます。
30分前に行くと、何が手に入るでしょうか。
準備している人と、話せます。
会が始まってからの30分と、始まる前の30分は、まったく質が違います。
始まってからは、みんな本題に集中しています。話しかけるタイミングもありません。
でも、準備の時間は違います。
手を動かしながらの会話は、驚くほど自然です。そして、こういう時間に交わした会話のほうが、記憶に残ります。
さらに、もう1つ。
手伝っている姿を、周りが見ています。
これは、狙って作れる印象ではありません。挨拶や名刺交換では作れない部分です。
30分前に来る、という数字1つが、これを全部生んでいます。
「頑張る」を、数字に置き換えてください
では、自分の決意をどう直すか。
やり方は簡単です。
「頑張る」と書いた場所を、全部数字に置き換えてください。
- 「もっと発信する」→ 「週に2本書く」
- 「人と会う」→ 「月に5人と会う」
- 「勉強する」→ 「朝、20分読む」
- 「早く寝る」→ 「23時に布団に入る」
どれも、判定できます。
そして、判定できるものだけが、続けたり直したりできます。
数字は、小さくしてください
ここで1つ、注意点があります。
数字を入れるとき、多くの人は大きくしすぎます。
やる気があるときに決めるので、当然です。
でも、その数字を実行するのはやる気のない日の自分です。
だから、こう考えてください。
「いちばん調子が悪い日でも、できる量にする」
「毎日1時間」ではなく「毎日5分」。
小さすぎると感じるくらいで、ちょうどいいです。
なぜなら、小さくても続けば、あとから増やせるからです。逆に、大きくして止まったものは、二度と再開されません。
決め事は、1つでいい
最後に、もう1つ。
会や場に出るとき、決め事は1つだけにしてください。
その方も、会での決め事として、褒める、笑顔でいる、否定しない、といくつか挙げていました。
たくさん決めると、当日は全部忘れます。
だから、その日は1つだけ持って行く。
「今日は、誰よりも先に着く」だけでいい。
そして、その1つを守れたなら、その日は成功です。
ここで大事なのは、成果で判定しないことです。
会に出て仕事が取れるかどうかは、自分では決められません。でも、30分前に着くかどうかは、100パーセント自分で決められます。
自分で決められることだけを、判定の対象にしてください。
守れなかった日の、扱い方
数字で決めると、必ず守れない日が出てきます。
そして、ここで多くの人が終わります。
「やっぱりダメだった」
この一言で、その決め事は消えます。
だから、先に決めておいてください。
守れなかった日に、どうするか。
おすすめは、これです。
理由を1行だけ書く。
責めません。反省文も要りません。事実だけです。
「移動が長引いた」「体調が悪かった」
これを3回ぶんためると、自分が守れなくなるパターンが見えてきます。
たいていの人は、同じ理由でつまずいています。
そして、パターンが分かれば直せます。移動が原因なら、移動のある日は最初から数字を下げておけばいい。
守れなかった日は、失敗ではなくデータです。
まとめ
- 抽象的な決意は、判定できないから消える
- 判定できないものは、やらなくても罪悪感が出ない
- 数字を入れると、逆算でき、迷わず、振り返れる
- 「30分前」は、始まる前にしか作れない関係を生む
- 「頑張る」を、全部数字に置き換える
- 数字は、いちばん調子が悪い日でもできる量にする
- 決め事は1つ。成果ではなく、自分で決められることで判定する
いま持っている目標を1つ選んで、数字を入れて書き直してみてください。
そして、動けないとき「自分の決意が甘い」と責めがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。
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