講座を受けている。本も読んでいる。メモも取っている。
なのに、去年と何も変わっていない。
そして、こう思います。
「まだ勉強が足りないんだ」
そしてまた、次の講座を申し込む。
僕は起業して12年、500名を超える経営者の方をサポートしてきました。この輪から抜けられない方に、いつも同じことを伝えています。
足りないのは、勉強ではありません。
まず、責めなくていいです
先に言っておきます。これはやる気の問題ではありません。
人には、動き方のタイプがあります。心理学では、大きく2つに分けます。
全体型の人は、結論を急ぎます。ざっくりした話が聞ければ、それで動けます。細かい説明は、むしろ邪魔に感じる。
詳細型の人は、ざっくりだと動けません。マニュアル、ステップ、具体的な指示。それがないと、体が動かない。物事を細かく細かく進めていくタイプです。
だから「さあ、すぐ実践してください」と言われても、いきなりは動けない。
これは怠けているのではありません。そういう作りになっているだけです。
ただ、そのままだと、いつまでも動けません。だから作りを変えます。
3割できたら、発射してください
僕が500人に言い続けてきた言葉があります。
3割で、発射する。
多くの人は、50%、60%、70%まで持っていかないと動けません。
でも、そこまで準備している間に、時代が動いてしまいます。
やっと動こうと思ったときには、そのニーズがもう無くなっていたり、価値が下がっていたりする。準備している間に、市場のほうが変わっているんです。
だから、3割でいい。3割できたら、まず出す。
成功している人を見ていると、本当にこれです。
教わってきたら、とりあえず誰かに試してみる。それが習慣になっています。
そして、ここが大事なところなんですが。
この差は、勉強ができるかどうかとは関係ありません。すごいノウハウを持っているかどうかとも、関係ない。
出すか、出さないか。それだけです。
「ここまでやらないとダメ」を、下げてください
では、詳細型の人はどうすればいいか。
新しい癖をつけるしかありません。
詳細型の人には、無意識のマイルールがあります。
「ここまでやらないと、出しちゃダメだ」
これが80%のところに設定されている。
だったら、そのラインを下げます。
80%でないと動けない人は、まず50%で動いてみる。慣れてきたら、40%、30%と下げていく。
不思議なもので、これをやると本当に変わります。
考える前に、動かしました
実際にあった話をします。
僕がサポートしていた女性の方が、まさにこのタイプでした。
全部学ばないと動けない。
でも、じゃあ全部学んだら動けるのかというと、動けないんです。
何でも細かく考えてしまう。
「こうやったら、うまくいかないんじゃないか」
「ああやったら、うまくいかないんじゃないか」
やってもいないのに、結論をどんどん出してしまう。
そして結果的に、行動が先延ばしになる。
そこで僕は、ある方法を取りました。
考える隙を与えないことにしたんです。
「はい、これやってきて」
「はい、次はこれやってきて」
実践課題を、どんどん出しました。マイナス思考になる前に、行動させてしまう。
すると、どうなったか。
その人、変わりました。
やることが癖づいて、どんどんできるようになって、仕事もたくさん取れるようになって、独立開業もうまくいきました。
考え方を変えたのではありません。行動の順番を変えただけです。
早く失敗したほうが、早く進みます
もう1つ、3割で出したほうがいい理由があります。
早く失敗できるからです。
3割で出して、違ったと分かる。そうしたら、すぐ修正できます。戻る距離が短い。
でも、80%、90%まで作り込んでから出すと、どうなるか。
それをやったからといって、いきなり成功するわけではありません。そして「全然違うじゃん」となったとき、20%まで戻らないといけない。
せっかく作り込んだものを、大きく壊すことになります。だから、余計に動けなくなる。
もう1つ、忘れてはいけないことがあります。
講座で聞く成功事例は、たくさんあります。「こうやったらこうなりました」という話。
でも、それは他人の事例です。あなたの事例ではありません。
自分の事例を作るには、まずやるしかないんですよ。
3割で発射して、走りながらブラッシュアップしていく。この考え方を持っている人が、結果を出します。
「全部学んだら、やります」
ここまでは、自分の話です。ここからは、お客さんに言われたときの話をします。
セールスの場面で、こう言われることがあります。
「今こういうことをやっているので、それが終わったらやります」
……大体、来ません。
これは冷たく言っているのではなく、事実として来ないんです。
「全部学んだらやります」というのは、やらない理由を作っているだけだからです。
だから僕は、こう聞き返します。
「全部学び終わるのは、いつなんですか?」
すると、大体こう返ってきます。
「1年後くらいですかね」
1年です。1年あれば、状況はまったく変わります。
そして正直に言うと、こう言う方は、そのときいっぱいいっぱいなんだと思います。責める気はまったくありません。
ただ、僕はそこで契約しません。すぐに終わりにします。
もちろん、詳しくお話は伺います。そのうえで、無理に引っ張らない。待っていても来ない相手を待つのは、お互いの時間の無駄だからです。
3回目で、快感に変わります
最後に、僕がずっと信じている話をします。
マインドマップを作ったトニー・ブザンさんから、直接教わったことです。
人間は、1回目に失敗すると、すごいダメージを受ける。2回目も、傷つく。でも3回目になると、だんだん快感になってくる。チャレンジすることに、快感を覚えてくる。だから、3回目までは諦めるな。そうすると、脳が変わってくる。
これを聞いてから、僕は信じてやり続けました。
結果、自分が変わりました。
だから今、塾生やクライアントの方には、必ずこれを伝えています。
過去に一生懸命やって失敗して、傷ついた経験がある人ほど、動けなくなります。当たり前です。痛かったんですから。
でも、その痛みが快感に変わる地点が、3回目にある。
そこまで行けば、あとは勝手に動けるようになります。
まとめ
- 足りないのは勉強ではない
- 動けないのはやる気の問題ではなく、詳細型という作りの問題
- 3割で発射する。準備している間に、市場が変わる
- 「ここまでやらないとダメ」のラインを下げる
- 考える隙を与えない。行動の順番を変えるだけで人は変わる
- 早く失敗したほうが、戻る距離が短い
- 成功事例は他人のもの。自分の事例は、やらないと作れない
- 「全部学んだらやります」は、やらない理由
- 3回目で快感に変わる。そこまでは諦めない
いま学んでいることの中で、3割できているものはありませんか。
それ、今日出せます。
そして、変われないとき「まだ勉強が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。
あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、今日出すものも決まります。
