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  • いいことをメモする習慣が、記憶を書き換えます

    いいことをメモする習慣が、記憶を書き換えます

    嫌なことばかり、覚えている。

    10年前に言われた一言を、今でも思い出す。

    なのに、褒められたことは思い出せない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。これは、性格の問題ではありません。

    脳が、そういう作りになっているだけです。


    試してみてください

    簡単な実験があります。

    「30歳のころ、嫌だったこと」

    ……たぶん、すぐ出てきますよね。人によっては、複数出てきます。

    では、次です。

    「30歳のころ、良かったこと」

    ……止まりませんか。

    同じ年の、同じ人生です。良いことも悪いことも、同じくらいあったはずです。

    なのに、出てくる量がまるで違います。


    なぜ、悪いことだけが残るのか

    理由は、生き延びるためです。

    悪い出来事は、体にダメージを伴います。

    そしてダメージを受けたことは、二度と繰り返さないように強く刻まれます。

    危険な場所、危険な相手、失敗したやり方。これらを覚えておけるから、生き延びられます。

    一方、良いことにはダメージがありません。

    だから、刻まれません。

    つまり、こういうことです。

    ネガティブなのは、欠陥ではなく機能です。

    自分を責める必要は、まったくありません。


    ただし、放っておくと誤解が生まれます

    ここからが、本題です。

    この機能を放置すると、困ったことが起きます。

    思い出せるのが嫌なことばかりなので、自分の人生を「良くなかった」と判断してしまいます。

    実際には、良いこともたくさんあったのに。

    残っている記録が偏っているから、集計結果も偏ります。

    そして、この判断は生き方に影響します。

    • 自分には運がない
    • 自分は選ばれない
    • 何をやってもうまくいかない

    証拠が偏っているだけなのに、結論だけが本物になってしまいます。


    だから、自分から取りに行きます

    対処は、単純です。

    良いことを、その場でメモしてください。

    • 感謝した瞬間
    • 嬉しかった一言
    • 自分でもよくやったと思ったこと

    その場で、書き留める。

    なぜ「その場で」かというと、あとから思い出そうとしても出てこないからです。

    刻まれていないので、時間が経つと消えます。

    消える前に、外に置いておく。

    悪いことを書き留める人はいますが、良いことを書き留める人は、ほとんどいません。

    だから、やるだけで差が出ます。


    立派なことは、要りません

    ここで、多くの人が構えます。

    「そんな、書くほどいいことなんてない」

    いいえ、あります。

    • 挨拶を返してもらった
    • 天気が良かった
    • 昼ごはんがおいしかった
    • 面倒な作業を、後回しにせずやった

    これで十分です。

    大きな出来事を待っていると、一生書けません。

    そして、小さいものを書けるようになると、気づける量が増えます。

    書こうとすると、探すようになるからです。

    探し始めた瞬間から、見える世界が変わります。


    快感になるまで、やってください

    もう1つ、続け方の話をします。

    良いことも悪いことも、やらないことも、全部ただの習慣です。

    そして新しい習慣は、最初は少し無理があります。

    だから、気持ちよくなるところまで持っていってください。

    書くこと自体が快感になれば、あとは勝手に続きます。

    目安は、2週間です。

    2週間やって、その先も続けるかどうかを決めればいい。

    最初から一生やろうと思わないでください。2週間だけです。


    読み返す日を、決めてください

    最後に、いちばん効く使い方を書きます。

    書いたものは、落ち込んだ日に読んでください。

    これが本番です。

    落ち込んでいるとき、頭の中は悪い記憶だけになっています。良いことは、1つも出てきません。

    そのとき、紙の上には良いことだけが並んでいます。

    読むと、こう思えます。

    「そういえば、こういうこともあったな」

    これが、記憶の書き換えです。

    そして、この一冊があるかないかで、落ち込んだときの立ち直りの速さが変わります。

    書いているのは今日の自分ですが、助けられるのは未来の自分です。


    悪いことを、消そうとしないでください

    最後に、注意点を1つ。

    良いことをメモする話をすると、こう受け取る方がいます。

    「嫌なことは、忘れるようにしよう」

    それは、やめてください。

    無理です。そして、無理なことをやろうとすると、余計に苦しくなります。

    嫌なことは、刻まれています。消えません。

    やることは、消すことではなく、足すことです。

    天秤の片側に石が乗っているとき、その石を取ろうとするから苦しい。

    反対側に、少しずつ積んでいけばいいんです。

    そして、片側だけを見ていた状態から、両側が見える状態に戻る。

    これが、目指すところです。

    明るい人になる必要はありません。

    片方だけを数えていた状態を、両方数える状態に戻す。それだけです。


    まとめ

    • 嫌なことばかり残るのは、脳の機能。欠陥ではない
    • 悪いことはダメージを伴うから刻まれる。良いことは刻まれない
    • 放っておくと、偏った記録から偏った結論が出る
    • 良いことは、その場でメモする。あとからでは出てこない
    • 小さいことでいい。書こうとすると、気づける量が増える
    • まずは2週間。快感になるまで持っていく
    • 落ち込んだ日に読み返す。助かるのは未来の自分

    今日、良かったことを1つだけ書き留めてみてください。

    そして、うまくいっていないと感じるとき「自分の人生はこんなものだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • できたことに、目を向けてください

    できたことに、目を向けてください

    今日も、やろうと思っていたことが終わらなかった。

    寝る前に、その日を振り返る。

    そして、できなかったことばかりが出てきます。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この数え方を続けている限り、明日も動けません。

    できていないことを数えると、動けなくなります。


    なぜ、動けなくなるのか

    理由は、単純です。

    できなかったことを数えると、自分が「できない人」になるからです。

    そして、できない人は動きません。動いても無駄だと思っているので。

    しかも厄介なのは、この数え方が正しく見えることです。

    事実、できていないのだから、責めるのは正当だと感じます。

    でも、正しい認識と、動ける認識は別物です。

    自分を責めて動けるようになった人を、僕はほとんど見たことがありません。


    「今日は何ができたか」に変える

    やることは、1つです。

    質問を変えてください。

    • ✗ 今日、何ができなかったか
    • ○ 今日、何ができたか

    これだけです。

    そして、この質問には必ず答えがあります。

    どんな日でも、何かはやっています。

    • 電話を1本かけた
    • 断られたけれど、話しかけた
    • 資料を半分だけ作った

    半分でも、やっています。

    できなかったことを数える人は、この半分をゼロとして計上しています。


    順番を、覚えてください

    僕がおすすめしているのは、この4つの順番です。

    ① 今日、何ができたか② それに感謝する③ どうなりたいか④ 明日、何にトライできるか

    大事なのは、①から始めることです。

    多くの人は、③から始めます。「どうなりたいか」から入る。

    すると、必ず今の自分とのギャップが見えます。そして落ち込みます。

    でも、①から入ると違います。できたことを確認してから理想を見るので、地面に足がついた状態で見られます。

    同じ理想を見ても、立っている場所で見え方が変わります。


    長い計画は、要りません

    もう1つ、大事な話をします。

    3年後、5年後、10年後の計画。

    こういうものを立てたがる方が多いです。

    でも、僕はあまりおすすめしていません。

    理由は、はっきりしています。

    今の自分が変わっていなければ、意味がないからです。

    10年後の自分は、今日の自分の延長線上にいます。

    今日の自分が変わらないまま、10年分の計画だけが立派になっても、そこにはたどり着きません。

    ある方の言葉を借りると、こうです。

    3年後、5年後、10年後の未来を描くことより、今日の自分を猛ダッシュしろ。

    今どうか。それしかありません。


    長期の計画は、逃げ場になります

    もう1つ、あまり言われないことを書きます。

    長い計画は、気持ちよく逃げられます。

    3年後の絵を描いているあいだ、人は前向きな気分になれます。実際に何もしていないのに、進んでいる感じがします。

    そして、今日やるべき気の重いことからは、うまく目をそらせます。

    だから、計画づくりに時間をかけている人ほど、動いていなかったりします。

    もちろん、方向は決めておいたほうがいいです。

    でも、方向は紙1枚で足ります。残りの時間は、今日に使ってください。


    決まった形を、たまに崩してください

    もう1つ、実務的な話を。

    人は、放っておくとやり方を固定します。

    同じ道を通り、同じ時間に同じことをする。

    これは効率がいいのですが、固定しすぎると、新しい発想が出てこなくなります。

    だから、たまに崩してください。

    そして、予定が思い通りに進まなかった日ほど、面白がってください。

    「これは何のサインだろう」

    こう受け取れる人は、崩れた日から何かを拾います。

    イライラして終わる人は、何も拾いません。同じ一日なのに、残るものが違います。


    1個ずつで、いいんです

    最後に。

    いきなり大きなことをやろうとしないでください。

    1個ずつ足していけば、それでいいです。

    今日は電話を1本かけた。明日は2本かけてみる。

    それも、立派な行動です。

    そして、こういう小さな行動を「行動のうちに入らない」と切り捨てる人が、本当に多いです。

    切り捨てるから、できたことがゼロになります。

    ゼロだと思うから、動けなくなります。

    1個を1個として数える。

    これだけで、変わります。


    会に出るときも、同じです

    もう1つ、応用の話をします。

    交流会などに出るとき、決め事を1つ持って行ってください。

    • 自己紹介の言い方を決めておく
    • 誰よりも明るく振る舞う
    • いつもの3倍、笑顔でいる

    そして、その日の評価は決め事を守れたかどうかでしてください。

    仕事が取れたかどうかでは、評価しないでください。

    理由は、はっきりしています。

    仕事が取れるかどうかは、自分では決められないからです。

    相手が決めることです。今日決まるかもしれないし、1年後かもしれない。

    一方、明るく振る舞うかどうかは、100パーセント自分で決められます。

    自分で決められることだけを、成績表に載せてください。

    そうすると、行くたびに成功します。行くたびに成功すると、また行けます。

    そして、行き続けた人のところに、結果は後から来ます。


    まとめ

    • できなかったことを数えると、自分が「できない人」になる
    • 正しい認識と、動ける認識は別物
    • 質問を「今日、何ができたか」に変える
    • できたこと → 感謝 → どうなりたいか → 明日のトライ、の順番
    • 長期の計画より、今日を全力で走る
    • 長い計画は、気持ちよく逃げられる場所になる
    • 1個ずつでいい。1個を1個として数える

    今夜、今日できたことを3つ書き出してみてください。

    そして、進んでいないと感じるとき「自分は何もできていない」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 体を変えると、気持ちが変わる

    体を変えると、気持ちが変わる

    やる気が出ない。

    気持ちを切り替えたい。

    でも、切り替わらない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。ここで気合いを入れ直しても、まず変わりません。

    気持ちを、気持ちで変えようとしているからです。


    順番が、逆です

    多くの人が、こう考えています。

    やる気が出る → 動く

    だから、やる気が出るのを待ちます。

    でも、待っていても出ません。

    実際は、こうです。

    動く → やる気が出る

    これは、経験に照らせば分かるはずです。

    やりたくなかった掃除も、始めて10分経つと止まらなくなりませんか。

    始める前がいちばん嫌で、始めたら平気になる。

    つまり、やる気は動く前ではなく、動いたあとに出てきます。


    「動く」の中身を、間違えないでください

    とはいえ、「動けないから困っている」わけです。

    ここで、大事なことがあります。

    動くというのは、仕事を始めることではありません。

    体の形を変えることです。

    これなら、やる気がなくてもできます。

    立ち上がる。背筋を伸ばす。顔を上げる。

    この3つに、やる気は要りません。

    そして、これだけで気持ちが変わります。


    落ちている人は、体が閉じています

    観察してみると、すぐ分かります。

    気持ちが落ちている人は、体が閉じています。

    • 背中が丸い
    • 顔が下を向いている
    • 胸が縮んでいる
    • 呼吸が浅い

    そして、この形をしていると、気持ちも落ちたままになります。

    体と気持ちは、つながっています。

    だから、形を開けば、気持ちも開きます。


    90秒、胸を開いてください

    具体的な方法を紹介します。

    胸を開いて、顔を上げて、遠くを見る。この形で90秒。

    それだけです。

    • 肩を後ろに引く
    • あばらのあたりを、前に開く
    • あごを少し上げる
    • 目線を、できるだけ遠くに置く

    90秒立っているだけで、気持ちが変わります。

    これは、体の状態が変わることで気分が変わるという、単純な仕組みです。

    うそだと思う方は、まず90秒やってから判断してください。

    読んで判断すると、何も起きません。やると、分かります。


    仕事に入る前に、30秒だけ

    もう1つ、朝に使えるものを紹介します。

    仕事を始める前、いきなり椅子にドサッと座っていませんか。

    その状態で始めると、その気分のまま一日が進みます。

    だから、座る前に30秒だけ挟んでください。

    • 好きな音楽をかける
    • 口角を上げる
    • 深く息を吸う

    たった30秒です。

    でも、この30秒を挟んだ日と挟まなかった日では、午前中の中身が変わります。

    理由は簡単で、最初の状態が、その後を引っぱるからです。


    嫌なことの前ほど、効きます

    この方法がいちばん効くのは、気が重いことの直前です。

    • 苦手な相手との打ち合わせ
    • 断られそうな電話
    • 言いにくいことを伝える場面

    こういうとき、たいてい体は縮んでいます。そして縮んだまま向かうので、声も小さくなり、押されます。

    だから、その前に90秒。

    胸を開いてから、行く。

    内容は変わりません。でも、こちらの状態が変わります。

    そして、相手はこちらの状態を見ています。言葉より先に、そちらが伝わります。


    気持ちを、直接いじらないでください

    最後に、いちばん伝えたいことを書きます。

    落ち込んだとき、気持ちを直接どうにかしようとしないでください。

    「前向きに考えよう」「くよくよするのはやめよう」

    これは、ほとんど効きません。

    なぜなら、そう考えられないから落ち込んでいるからです。

    でも、体は言うことを聞きます。

    立つ、歩く、伸ばす、顔を上げる。気持ちが最悪でも、これはできます。

    そして体を変えると、あとから気持ちがついてきます。

    扱いやすいほうから、手をつける。

    これが、いちばん確実な立て直し方です。


    場所を変えるのも、体を変えることです

    もう1つ、簡単な方法があります。

    座る場所を変えてください。

    同じ机で詰まっているなら、別の部屋に行く。喫茶店に移る。立ってやってみる。

    これも、体の状態を変える行為です。

    同じ姿勢、同じ視界を続けていると、同じ考えしか出てきません。

    視界が変わると、頭も切り替わります。

    僕自身、行き詰まったときは必ず場所を変えます。移動している間に整理がついてしまうことも多いです。

    やることは同じでも、どこでやるかで出方が変わります。

    そして、これも気持ちに関係なくできます。

    立ち上がって、歩いて、別の椅子に座る。

    やる気がゼロでも、できます。

    顔を、先に作ってください

    もう1つだけ。

    人と会う前、先に顔を作ってください。

    楽しくなくても、口角を上げる。

    これは、相手のためだけではありません。自分のためです。

    顔の形が変わると、気持ちが少し追いつきます。

    そして、こちらの顔は相手にうつります。硬い顔で行けば、相手も硬くなる。緩んだ顔で行けば、相手も緩みます。

    場の空気は、先に入ったほうの状態で決まります。


    まとめ

    • やる気は、動く前ではなく動いたあとに出る
    • 「動く」とは、仕事を始めることではなく体の形を変えること
    • 落ちている人は、体が閉じている
    • 胸を開いて顔を上げ、遠くを見る。90秒
    • 仕事に入る前の30秒で、午前中の中身が変わる
    • 気が重いことの直前ほど効く
    • 気持ちを直接いじらない。扱いやすい体から手をつける

    いま、この記事を読み終えたら90秒だけやってみてください。読むだけだと、何も起きません。

    そして、動けないとき「自分は気持ちが弱い」と責めがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 「やらなきゃ」で始めたことは、全部消えます

    「やらなきゃ」で始めたことは、全部消えます

    やらなきゃいけない。

    分かっている。やったほうがいいに決まっている。

    でも、消えました。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。「やらなきゃ」で始めたことは、ほぼ例外なく消えます。

    義務には、燃料が入っていないからです。


    「やらなきゃ」という言葉を、点検してください

    まず、この言葉自体を見てください。

    「やらなきゃ」

    この一言に、何が入っているでしょうか。

    やりたくない気持ちが、入っています。

    やりたいことに「やらなきゃ」は使いません。「明日はゴルフに行かなきゃ」とは言わないですよね。

    つまり、この言葉が出た時点で、すでに気持ちは反対を向いています。

    そして、反対を向いたものを、意志の力で前に進める形になります。

    これは、毎日ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態です。燃費が悪すぎます。


    我慢は、貯金を減らします

    ある方が、続かない理由をこう書いていました。

    我慢しているなど、ストレスを感じながらだと続けられなくなっている。

    短い一文ですが、正確です。

    我慢は、その日ぶんの気力を減らします。

    そして気力は、朝がいちばん多く、夜に向かって減っていきます。

    だから、こうなります。

    • 朝の習慣は、比較的続く
    • 夜の習慣は、まず続かない

    夜に決めた「毎晩30分の勉強」が続かないのは、意志のせいではありません。その時間には、もう残っていないんです。


    消えるときは、静かに消えます

    「やらなきゃ」で始めたものは、劇的にやめるわけではありません。

    だいたい、こうなります。

    1日目、やる。2日目、やる。3日目、忙しくて飛ばす。4日目、昨日飛ばしたことを軽く思い出す。5日目、忘れる。

    やめる決断を、していません。

    だから、あとで振り返っても「なぜやめたのか」が分かりません。

    そして、こう解釈します。

    「自分は結局、続かない人間なんだ」

    これが、いちばんの損害です。

    続かなかった経験は、次に始めるときの重りになります。


    反対のものは、しつこく残ります

    一方、気持ちが向いているものは、放っておいても残ります。

    好きな人は、驚くほど細かいことを覚えています。

    その分野の話になると、急に詳しくなります。

    誰にも命令されていないのに、勝手にやっています。

    この差を、能力だと思わないでください。

    燃料の差です。

    そして燃料は、外から注げません。自分の中にあるものしか使えません。


    「やらなきゃ」を、言い換えてください

    では、どうするか。

    やることを変えられない場合もあります。経理も、営業も、やらないわけにはいきません。

    そういうときは、言い方を変えてください。

    • 「経理をやらなきゃ」→ 「今月の数字を、自分の目で見る」
    • 「営業をやらなきゃ」→ 「今週、3人と話す」
    • 「発信をやらなきゃ」→ 「困っている人に、1つ渡す」

    内容は同じです。でも、後者にはやりたくない気持ちが入っていません。

    小さい違いに見えますが、毎日使う言葉なので、効きます。

    自分に一日中言い聞かせている言葉が「やらなきゃ」だと、一日中しんどいままです。


    その場のごほうびを、必ず用意してください

    もう1つ、確実に効く方法があります。

    やった直後に、いいことが起きるようにしてください。

    先の成果ではなく、直後です。

    • 苦手な作業のあとに、必ず好きな飲み物を飲む
    • 終わったら、その日は必ず早く帰る
    • できた日は、紙に丸をつける

    最後のものは、ばかにできません。

    人は、目に見える形で認められると、それだけで少し満たされます。

    自分でつけた丸でも、効きます。

    そして、この小さな満足が繰り返されると、その行動そのものが少しずつ嫌でなくなります。


    2週間だけ、様子を見てください

    最後に、目安を1つ。

    新しいことを始めたとき、2週間が1つの境目です。

    最初の2週間は、正直しんどいです。ここは、ある程度は自分に言い聞かせて進めるしかありません。

    でも、2週間を越えると変わります。

    やらないほうが気持ち悪くなってきます。

    そこまで来たら、もう我慢ではありません。気持ちいいからやる、に変わっています。

    つまり、狙うのは一生続けることではなく、2週間です。

    そこだけを見ていれば、だいぶラクになります。


    「やらなきゃ」が消えない仕事も、あります

    正直なことを書いておきます。

    どうしても、好きになれない作業はあります。

    僕にもあります。数字を合わせる作業や、細かい確認の作業は、いまだに気が重いです。

    そういうものは、好きになろうとしないでください。

    代わりに、接触する回数を減らします。

    • 週に1回、時間を決めてまとめてやる
    • できるものは人に渡す
    • できるものは道具に任せる

    嫌なことを毎日少しずつやると、毎日が少しずつ嫌になります。

    まとめてやれば、嫌なのは週に1回で済みます。

    そして、これはサボりではありません。続けるための設計です。

    好きになれないものと、無理に仲良くなろうとしない。距離を決めるだけでいいんです。


    まとめ

    • 「やらなきゃ」には、やりたくない気持ちが入っている
    • 義務は、毎日ブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態
    • 我慢は、その日ぶんの気力を減らす
    • 夜の習慣が続かないのは、残っていないから
    • 消えるときは静かに消え、「自分は続かない人間だ」だけが残る
    • 言い方を、やりたくない気持ちが入らない形に変える
    • やった直後のごほうびを用意する。まずは2週間

    いま「やらなきゃ」と思っていることを、1つだけ言い換えてみてください。

    そして、続かないとき「自分の根性が足りない」と責めがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 続かないのは、意志が弱いからじゃない

    続かないのは、意志が弱いからじゃない

    今年こそ続けようと決めた。

    3日は持った。1週間で怪しくなった。1か月後には、決めたことすら忘れていた。

    そして、こう思います。

    「自分は意志が弱い」

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この結論は、ほぼ間違いです。

    意志の強さは、関係ありません。


    同じ人が、片方は続いている

    証拠を1つ挙げます。

    続かないと悩んでいる人でも、何かは続いています。

    歯磨きは続いている。好きな番組は毎週見ている。趣味のことなら何時間でもやる。

    同じ人です。

    意志の強さが原因なら、全部続かないはずです。

    でも実際は、続くものと続かないものが、はっきり分かれています。

    つまり、問題は人ではなく、対象のほうにあります。


    ある方が、自分で言葉にした答え

    瞑想と筋トレを1年以上続けている方がいます。

    一方で、その方はお酒を控えることには何度も失敗しています。

    同じ人で、片方は続き、片方は続かない。

    その違いを、ご本人がこう書いていました。

    続けられるものは、自分でも気持ちよく、穏やかになれること。続けられないものは、やらないといけないとは思っていても、日々の生活で流されて、なあなあになっていること。

    ……ここに、全部入っています。

    気持ちよくなれるか。

    これが、分かれ目です。


    続く理由を、本人はこう説明しています

    なぜ瞑想と筋トレが続いたのか。その方の言葉です。

    やはり、自分自身が気持ちよくなれるからです。瞑想をすることで、日々の感謝の気持ちを忘れないこと、朝から気持ちよく仕事に向かえること。筋トレをすることで、少し沈んでいる気持ちであってもリセットされることを知っているからです。

    注目してほしいのは、将来の話が1つも出てこないことです。

    「健康のため」でも「10年後のため」でもありません。

    やった直後に、いい気持ちになる。それだけです。


    遠くのごほうびは、効きません

    ここが、多くの人がつまずくところです。

    私たちは、こう考えて習慣を作ろうとします。

    • 半年後に痩せるために、走る
    • 3年後に稼ぐために、勉強する
    • 老後のために、節約する

    全部、ごほうびが遠すぎます。

    遠いごほうびは、今日の自分を動かせません。

    なぜなら、今日やらなくても、明日やれば間に合う気がするからです。そして毎日「明日でいい」が発生します。

    一方、その場で気持ちよくなるものは、今日やる理由が今日あります。

    だから続きます。


    続かないものは、我慢で固められています

    逆側も見ておきます。

    その方は、続かない要素についてもこう書いていました。

    我慢しているなど、ストレスを感じながらだと続けられなくなっている。

    我慢は、燃料を使います。

    そして燃料には限りがあります。

    朝から我慢して、仕事で我慢して、夜まで我慢したあとに、新しい習慣のためにもう1つ我慢する。

    続くわけがありません。

    意志が弱いのではなく、その日のぶんの燃料をすでに使い切っているだけです。


    設計を、作り直してください

    では、どうするか。

    やることを変えるのではなく、やり方の中に「気持ちいい」を入れてください。

    たとえば、こうです。

    • 走るのが苦しい → 好きな音楽を聴きながら走る
    • 勉強が苦しい → 好きな喫茶店でだけやると決める
    • 経理が苦しい → 終わったら必ずコーヒーを飲む

    ばかばかしく見えるかもしれません。

    でも、続くかどうかは、こういう小さな設計で決まります。

    我慢で固めた習慣は、必ずどこかで折れます。喜びで包んだ習慣は、勝手に続きます。


    「続けること」を、目的にしないでください

    もう1つ、大事なことがあります。

    続けようとすればするほど、続かなくなります。

    なぜなら、「続けなきゃ」が我慢になるからです。

    そして、1日抜けた瞬間に、こうなります。

    「あ、途切れた。もういいや」

    これで終わります。

    だから、連続記録を追わないでください。

    抜けたら、また始めればいいだけです。

    1年で200日やった人と、90日連続でやってやめた人。

    強いのは、抜けながら200日やった人です。


    やめるときの理由も、見てください

    もう1つ、やってほしいことがあります。

    過去にやめたことを、1つ思い出してください。

    そして、やめた日の状況を思い出してください。

    たぶん、こうです。

    忙しかった。疲れていた。気分が乗らなかった。

    つまり、調子が悪い日に落ちています。

    ということは、対策も決まります。

    調子が悪い日でもできる量にしておく。これだけです。

    多くの人は、調子がいい日を基準に量を決めます。やる気があるときに決めるので、当然そうなります。

    でも、その量を実行するのは調子が悪い日の自分です。

    だから、こう決めてください。

    「熱がある日でも、これならできる」

    その量が、あなたの正しい量です。

    小さすぎると感じるはずです。それでいいんです。続いてさえいれば、あとから増やせます。


    まとめ

    • 続かないのは、意志の弱さではない
    • 同じ人でも、続くものと続かないものがある
    • 分けているのは「その場で気持ちよくなれるか」
    • 遠いごほうびは、今日の自分を動かせない
    • 我慢は燃料を使う。使い切ったら折れる
    • やることではなく、やり方に喜びを入れる
    • 連続記録を追わない。抜けたら、また始める

    いま続けたいことに、気持ちよくなる要素を1つ足してみてください。

    そして、続かないとき「自分は意志が弱い」と責めがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 取れて当たり前、が一番危ない

    取れて当たり前、が一番危ない

    順調だったはずなのに、急に売上が落ちた。

    紹介が、ぱたっと止まった。

    理由が分からない。何も変えていないのに。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この状態で来られる方には、ほぼ例外なく共通していることがあります。

    そして、それはうまくいっている最中には、絶対に気づけません。


    最初のお客さんのことは、忘れないはずです

    まず、起業したばかりの頃を思い出してください。

    お客さんは、なかなか取れません。実績も少ない。単価だって低い。

    それでも勉強して、やってみて、失敗して、また勉強して。そうやって少しずつ獲得していきますよね。

    一番最初に取れたお客さんのことは、たぶん忘れていないと思います。

    そして、こういう社長さんが本当に多い。

    最初のお客さんに、すごく安い金額で、割に合わないくらい一生懸命やってあげた。

    僕もその一人です。

    一番最初の講座は、3ヶ月で、一人5万円でした。

    今は、100万円という単価まで上げられるようになりました。その先の200万、300万を目指してもいます。

    でも、いきなり100万だったわけではありません。5万円から、コツコツ積み上げてきただけです。


    人は、苦しかった時期を忘れます

    そこから、少しずつ変わっていきます。

    お客さんが取れるようになる。成果が上がってくる。お金も増えてくる。

    そして、会う人のレベルが変わります。

    すごい人たちに会えるようになる。ランチの場所が変わる。夜の会食も変わる。着るものも変わってくる。

    そのうち、それが当たり前になります。

    ここで誤解しないでほしいのですが、これ自体は悪いことではありません。

    自分のステージが上がって、それが標準になる。まったく問題ないです。むしろ、そうなるべきです。

    問題は、別のところにあります。

    当たり前になったときに、一緒に忘れてしまうものがある。

    • 取れていることが、当たり前
    • お金が入ってくることが、当たり前
    • お客さんがいることが、当たり前

    この状態がしばらく続くと、ほとんどの人が、あるものを忘れます。

    感謝です。


    「早く売上が上がる方法を教えてください」

    売上が落ちて相談に来られる方は、こう言います。

    「とにかく、早く売上を上げたいんです」

    「すぐ効く方法を教えてください」

    気持ちは、痛いほど分かります。目の前の数字が怖いんですから。

    でも、その方の意識を見ていると、目の前の売上にしか向いていません。

    これまで自分が何をしてもらってきたかには、まったく向いていない。

    そして僕の経験上、その状態が長く続いた人ほど、売上が突然消えたり、紹介がぱたっと止まったりします。

    だから僕は、こう返します。

    「まあまあ、焦らないでください。仮に今、あなたにすぐ売上が上がる方法をお伝えしても、たぶん上がりません」

    すると、必ずこう返ってきます。

    「なんでですか」


    「あの時の自分、あなたの中にいますか」

    そこから、こういう会話になります。

    「あなたが今、与えられているものを、全部当たり前だと思っているからです。思い返してみてください。起業した頃、いきなり今の状態でしたか」

    「いや、違いますね」

    「最初のお客さん、覚えていますか」

    「覚えてますよ」

    「どういう方だったんですか」

    そこから、話が止まらなくなります。

    何年も前の話なのに、昨日サポートしたことのように話し始めるんです。あの人はこういう人で、こんなことで悩んでいて、それで……と。

    僕はそれを聞きながら、こう聞きます。

    「そのとき受け取った代金って、今と同じ金額ですか」

    「いや、全然安いですよ。一番最初なんて、5千円でやったんですよね」

    「5千円。安いな、と思ったんですか」

    「いや……うれしかったですね。」

    「そうだったんですね。じゃあ、うれしいだけで、そこに情熱はなかったんですか」

    「いや、情熱しかなかったですよ。自分がどうなるか分からないし、とにかく一生懸命やろうって思いました」

    そして、僕はこう聞きます。

    「じゃあ、今を振り返ってみてください。あの時の自分は、今のあなたの中に、いますか」


    この瞬間に、号泣する社長がいます

    たまに、ここで泣き出す方がいます。

    大の大人が、経営者が、目の前で号泣する。

    何が起きているかというと、気づいてしまったんです。

    「ああ、当たり前になっていたって、こういうことか」

    そして、多くの方がその直後にこう言います。

    「社員には、当たり前になるなと言ってきたんです。感謝を忘れるなと言ってきたんです。」

    「自分が、できていませんでした。」

    こういう社長さんに、僕は本当にたくさん会ってきました。

    言っていることが間違っていたわけではありません。むしろ正しいことを言っていた。だからこそ、気づいた瞬間が痛いんです。


    そこからは、速いです

    でも、ここからが本題です。

    気づいた方に、僕はこう伝えます。

    当たり前ではなく、与えられているんだと。そこからもう一度、スタートしませんか。ただし、あの頃のあなたとは違います。

    5千円で必死にやっていた頃とは、持っているものがまったく違います。経験も、実力も、人脈もある。

    その上に、感謝の気持ちをもう一度乗せる。

    これをやった方は、だいたい3ヶ月で、売上がガラガラっと上がります。

    新しいノウハウを入れたわけではありません。広告を出したわけでもない。戻しただけです。


    当たり前なんて、何ひとつありません

    最後に、僕がずっと思っていることを書きます。

    当たり前なんて、何もないんですよ。

    全部、与えられています。

    考えてみてください。お客さんがいなかったら、そもそも与えられません。

    お客さんがいてくれるから、「ありがとう」と言ってもらえる。

    そして、お客さんがいるから、自分の中にも「ありがとう」という気持ちが湧いてくる。

    誰もいないところで、ありがとうは生まれません。

    仕事は、一人では完成しないんです。

    提供する人がいて、それを喜んでくれる人がいる。だから循環が回る。

    片方だけでは、何も起きません。


    まとめ

    • 最初のお客さんに、割に合わない金額で必死にやった。多くの社長がそう
    • ステージが上がって当たり前になること自体は、悪くない
    • 問題は、一緒に感謝を忘れること
    • 感謝が抜けている期間が長いほど、売上が突然消える
    • すぐ効く方法を教えても、その状態では効かない
    • 「最初のお客さん、覚えていますか」から始める
    • 戻すだけでいい。あの頃とは持っているものが違うから、3ヶ月で変わる
    • 当たり前は何もない。仕事は一人では完成しない

    いま何かがうまくいっていないなら、ノウハウを探す前に、一度だけ心の中を整理してみてください。

    どこかで、当たり前になっていませんか。

    そして、落ちているとき「打ち手が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 謙遜は、コミュニケーションのエラーです

    謙遜は、コミュニケーションのエラーです

    誰かに褒められたとき、なんと答えていますか。

    「いやいや、そんなことないんですよ」

    「まだまだです」

    「たまたまですよ」

    日本人なら、ほぼ反射でこう出ますよね。僕もそうでした。

    でも僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきて、はっきりこう思うようになりました。

    これ、コミュニケーションのエラーです。


    褒めてくれた人は、どう感じているか

    考えてみてください。

    その人は、別に言う必要がなかったんです。

    黙っていてもよかった。心の中で思うだけでもよかった。それなのに、わざわざ口に出して、あなたのいいところを伝えてくれた。

    そこに返ってくるのが、これです。

    「いや、違うんですよ。全然まだまだですよ」

    否定されているんですよ。

    褒めた側からすると、「あなたの見方は間違っている」と言われたのと同じです。

    そして次から、その人はもう褒めてくれなくなります。言っても否定されるだけだからです。

    謙遜しているつもりが、相手の好意を突き返している。だから、エラーなんです。


    謙遜と謙虚は、別のものです

    ここで、大事な区別をします。

    謙遜と謙虚は、まったく違います。

    謙遜は、否定です。「そんなことない」「まだまだ」。相手の言葉を打ち消しています。

    謙虚は、感謝です。「おかげさまで」「みなさんのおかげです」。受け取ったうえで、まわりに返しています。

    うまくいっている人を見ていると、はっきり分かります。

    謙遜はしません。でも、わがままでもない。謙虚なんです。

    こういう言い方をします。

    「ありがとうございます。おかげさまで。そう言っていただけて嬉しいです。もっともっと、そうなっていきます」

    否定していません。ちゃんと受け取っている。そのうえで、まわりへの感謝と、これからの宣言が入っている。

    図に乗っているように見えて、実は一番謙虚なんですよ。


    謙遜していて、上がっていった人を見たことがありません

    もう1つ、はっきり言えることがあります。

    もっと成長したい、ステージを上げたいと思っている人で、謙遜し続けたまま上がっていった人を、僕は見たことがありません。

    一人もいません。

    上がっていく人は、もっと堂々としています。

    褒めてくれる人に対して、謙遜はしない。でも謙虚。そして図に乗って、笑顔で「もっと言ってください」と言えてしまう。

    その差が、時間とともにとんでもない差になります。


    自分の言葉を、一番聞いているのは自分です

    なぜ、そこまで差がつくのか。

    自分が言った言葉を、一番よく聞いているのは自分だからです。

    「まだまだです」

    「そんなことないです」

    「たまたまです」

    これ、全部後ろ向きな言葉です。それを毎回、自分の耳に入れている。

    自分が謙遜した言葉を信じても、いいことは何も起きません。当たり前です。中身がマイナスなんですから。

    だったら、逆にすればいい。

    せっかく褒めてくれているんです。相手から見て、そうなんです。

    だとしたら、きっとそうなんですよ。

    僕は、あるときからそう決めました。褒められたら図に乗る。相手が言ってくれていることを、そのまま信じる。

    褒められたことを、そのまま素直に受け取る。

    これだけです。難しいことは何もしていません。


    変化に気づくのは、いつも周りが先です

    コーチングをしていて、毎回起きることがあります。

    本人が自分の変化に気づく前に、必ず周りが先に気づきます。

    これ、例外がありません。

    「なんか最近、雰囲気変わったね」

    「顔つきが違うよ」

    「前より話が分かりやすくなった」

    本人はまだ、何も変わった実感がありません。むしろ「まだ何もできていない」と思っている。

    でも、周りにはもう見えているんです。

    だから僕は、コーチングの初期に必ずこう伝えます。

    「これから、あなたを褒めてくれる人が現れます。そのとき、謙遜しないでください。」

    「ありがとうございます。おかげさまで。もっともっと、そうなっていきます」

    この返し方に変えてください、と。


    返し方を変えただけで、1〜2ヶ月で変わります

    そして、これを本当にやってくれた方は、どうなるか。

    大体1〜2ヶ月で、状況が動きます。

    売上が戻る。お客さんから紹介が来る。人が集まってくる。

    正直に言うと、まじかよ、と思うくらい速いです。

    やったことは、褒められたときの返事を変えただけです。新しいノウハウを入れたわけでも、広告を出したわけでもありません。

    でも、考えてみれば当たり前かもしれません。

    否定を返す人には、人はもう何も言いません。情報も、紹介も、チャンスも、そこで止まります。

    受け取る人には、また持ってきたくなります。

    褒めた人が「言ってよかった」と思える。だから次も言う。次は別の人にも言う。そうやって広がっていく。

    返事ひとつで、流れが変わるんですよ。


    今日から、これだけ変えてみてください

    やることは1つです。

    次に褒められたとき、「いやいや」を言わない。

    代わりに、こう言ってみてください。

    「ありがとうございます。おかげさまで。」

    最初は、めちゃくちゃ気持ち悪いです。図々しい気がして、体が拒否します。

    それでいいです。それは今まで謙遜が癖になっていた証拠なので。

    3回くらい言うと、慣れます。そして慣れた頃には、周りの反応が変わり始めています。


    まとめ

    • 謙遜は、相手の好意を突き返している。だからエラー
    • 否定を返された人は、次から褒めてくれなくなる
    • 謙遜と謙虚は別物。謙遜は否定、謙虚は感謝
    • 「ありがとうございます。おかげさまで。」これが正解
    • 謙遜したまま、ステージが上がった人を見たことがない
    • 自分の言葉を、一番聞いているのは自分
    • 変化に気づくのは、いつも周りが先
    • 返事を変えるだけで、1〜2ヶ月で動く

    図に乗っていいんです。というより、図に乗ったほうが、まわりも嬉しいんですよ。

    そして、うまくいかないとき「自分にはまだ実力がないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 素直さは、最強の武器です

    素直さは、最強の武器です

    同じ講座を受けている。同じことを教わっている。

    なのに、片方は2〜3ヶ月で売上が倍になり、もう片方は1年経っても変わらない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方をサポートしてきました。この差を作っているものは、はっきりしています。

    素直さです。

    能力でも、経験でも、資金でもありません。

    そして、ここで言う「素直さ」は、たぶんあなたが思っているものとは少し違います。


    経営者ほど、素直になるのが難しい

    まず、前提から話します。

    経営者の方は、すでにたくさん勉強しています。行動もしてきている。そして、それ以上にたくさん失敗もしてきています。

    だから当然、自分なりの経験値があります。考え方があります。それは財産です。

    問題は、その財産が、うまくいっていないときにどう働くかです。

    学びに来ているのに、こうなる人がいます。

    「いや、でもこれはこうだから」

    何を教えても、自分の持論が出てくる。

    本人に悪気はありません。むしろ真剣です。真剣に考えているからこそ、自分の中の答えと照らし合わせてしまう。

    でも、はっきり言います。

    この状態の人は、成果が出ません。

    学びに来たのに、学びを受け取っていないからです。


    一旦、横に置けるかどうか

    では、成果が上がる人はどうか。

    経験値は、同じくらいあります。むしろ豊富な人も多い。

    違うのは、たった1つです。

    これまでの自分の考えを、一旦、横に置ける。

    捨てるのではありません。横に置くんです。

    そして、目の前の新しい教えを、いったんそのまま受け入れる。

    この状態になった人は、どうなるか。

    乾いたスポンジのように、ぎゅっと吸収します。

    どんどん吸って、どんどん出す。試して、また吸う。

    そして僕が見てきた限り、この状態になった人は、2〜3ヶ月で売上が倍になった人がほとんどです。

    特別なノウハウを渡したわけではありません。同じことを教えています。受け取り方が違うだけです。


    本当にすごい人ほど、「教えてください」と言います

    この仕事をしていて、心から尊敬する経営者の方に何人も出会ってきました。

    そういう方には、共通点があります。

    ものすごい成果を出してきているのに、自分のすごいところを一切見せません。

    言いません。匂わせもしません。

    代わりに、こう言うんです。

    「教えてください」

    僕より実績のある方が、です。

    最初は驚きました。でも、何人も見ているうちに分かってきました。

    そういう態度だから、そこまで行ったんだ。

    順番が逆だったんです。すごくなったから謙虚なのではなく、謙虚だから、そこまで積み上がった。


    「素直でいよう」では、足りません

    ここが、一番大事なところかもしれません。

    素直でいようと思うのは、簡単です。

    誰でもできます。心の中で思うだけですから。

    でも、そこで止まっている人が、本当に多い。

    必要なのは、そこから先です。

    1. 態度に出せるか
    2. 行動に落とし込めるか
    3. やってみて、結果を返せるか

    ここまでつながって、はじめて素直さになります。

    心の中で「素直に受け止めよう」と思っていても、次の日に何もやっていなければ、受け止めていないのと同じです。

    素直さは、気持ちではなく、動きです。


    60歳で起業して、すぐ成果を出す人がいます

    年齢の話をしておきます。

    素直さに、年齢もキャリアも性別も関係ありません。

    60歳で起業して、そこからすぐ成果を出してしまう方がいます。

    そういう方は、素直さのスペシャリストです。

    学びに対して、とにかく貪欲なんです。

    「もっと教えてほしい」

    「もっと教えてほしい」

    そして、教えてもらったら、すぐやる。

    分からなかったら、すぐ聞く。

    たったこれだけです。それ以外に、何か特別なことをしているわけではありません。


    「分からない」と言えることも、素直さです

    最後の「分からなかったらすぐ聞く」。

    これ、実はかなり難しいです。

    年齢を重ねると、キャリアを重ねると、分からないと言えなくなるんですよ。

    恥ずかしいから。今さら聞けないから。バカだと思われたくないから。

    正直に言うと、僕も過去、そういう人間でした。

    分かったふりをして、うなずいて、あとで一人でこっそり調べる。そういうことを何度もやってきました。

    でも、あるとき考えたんです。

    そこに変なプライドを持って、いいことがあるのか。

    答えは、はっきりしていました。

    何ひとつ、いいことがない。

    分からないと素直に言えば、その場ですぐアドバイスをもらえます。10秒で済む話が、隠したせいで1週間かかる。

    しかも、聞かれた側は嫌な気持ちになりません。むしろ、頼られたことを嬉しく思うものです。

    損しかないんですよ、隠すのは。


    いま行き詰まっているなら

    最後に、これだけ書いておきます。

    いま何かに行き詰まっているとしたら、こう考えてみてください。

    自分の中にある素直さを、使い切れていないのではないか。

    周りを見て、周りに反応して、どこかで小さなプライドが顔を出している。

    そういうときは、たいていいい方向に進みません。

    そして厄介なことに、プライドが出ているときほど、自分では気づけません。

    だから、たまに立ち止まって考えてみてほしいんです。

    自分の内側にある素直さって、なんだろう。

    そこが動き出すと、驚くほど速く進み始めます。


    まとめ

    • 差を作っているのは、能力でも経験でもなく素直さ
    • 「いや、でもこれはこうだから」が出る人は、成果が出ない
    • 成果が出る人は、これまでの考えを一旦横に置ける。捨てるのではなく、置く
    • 本当にすごい人ほど「教えてください」と言う。謙虚だから、そこまで積み上がった
    • 素直さは気持ちではなく、動き。態度と行動に落ちて、はじめて成立する
    • 年齢もキャリアも関係ない
    • 「分からない」と言えることも、素直さ。隠しても損しかない

    いま行き詰まっているなら、小さなプライドが顔を出していないかだけ、見てみてください。

    そして、変われないとき「まだ実力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 学んでも成果が出ない人の、共通点

    学んでも成果が出ない人の、共通点

    講座を受けている。本も読んでいる。メモも取っている。

    なのに、去年と何も変わっていない。

    そして、こう思います。

    「まだ勉強が足りないんだ」

    そしてまた、次の講座を申し込む。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方をサポートしてきました。この輪から抜けられない方に、いつも同じことを伝えています。

    足りないのは、勉強ではありません。


    まず、責めなくていいです

    先に言っておきます。これはやる気の問題ではありません。

    人には、動き方のタイプがあります。心理学では、大きく2つに分けます。

    全体型の人は、結論を急ぎます。ざっくりした話が聞ければ、それで動けます。細かい説明は、むしろ邪魔に感じる。

    詳細型の人は、ざっくりだと動けません。マニュアル、ステップ、具体的な指示。それがないと、体が動かない。物事を細かく細かく進めていくタイプです。

    だから「さあ、すぐ実践してください」と言われても、いきなりは動けない。

    これは怠けているのではありません。そういう作りになっているだけです。

    ただ、そのままだと、いつまでも動けません。だから作りを変えます。


    3割できたら、発射してください

    僕が500人に言い続けてきた言葉があります。

    3割で、発射する。

    多くの人は、50%、60%、70%まで持っていかないと動けません。

    でも、そこまで準備している間に、時代が動いてしまいます。

    やっと動こうと思ったときには、そのニーズがもう無くなっていたり、価値が下がっていたりする。準備している間に、市場のほうが変わっているんです。

    だから、3割でいい。3割できたら、まず出す。

    成功している人を見ていると、本当にこれです。

    教わってきたら、とりあえず誰かに試してみる。それが習慣になっています。

    そして、ここが大事なところなんですが。

    この差は、勉強ができるかどうかとは関係ありません。すごいノウハウを持っているかどうかとも、関係ない。

    出すか、出さないか。それだけです。


    「ここまでやらないとダメ」を、下げてください

    では、詳細型の人はどうすればいいか。

    新しい癖をつけるしかありません。

    詳細型の人には、無意識のマイルールがあります。

    「ここまでやらないと、出しちゃダメだ」

    これが80%のところに設定されている。

    だったら、そのラインを下げます。

    80%でないと動けない人は、まず50%で動いてみる。慣れてきたら、40%、30%と下げていく。

    不思議なもので、これをやると本当に変わります。


    考える前に、動かしました

    実際にあった話をします。

    僕がサポートしていた女性の方が、まさにこのタイプでした。

    全部学ばないと動けない。

    でも、じゃあ全部学んだら動けるのかというと、動けないんです。

    何でも細かく考えてしまう。

    「こうやったら、うまくいかないんじゃないか」

    「ああやったら、うまくいかないんじゃないか」

    やってもいないのに、結論をどんどん出してしまう。

    そして結果的に、行動が先延ばしになる。

    そこで僕は、ある方法を取りました。

    考える隙を与えないことにしたんです。

    「はい、これやってきて」

    「はい、次はこれやってきて」

    実践課題を、どんどん出しました。マイナス思考になる前に、行動させてしまう。

    すると、どうなったか。

    その人、変わりました。

    やることが癖づいて、どんどんできるようになって、仕事もたくさん取れるようになって、独立開業もうまくいきました。

    考え方を変えたのではありません。行動の順番を変えただけです。


    早く失敗したほうが、早く進みます

    もう1つ、3割で出したほうがいい理由があります。

    早く失敗できるからです。

    3割で出して、違ったと分かる。そうしたら、すぐ修正できます。戻る距離が短い。

    でも、80%、90%まで作り込んでから出すと、どうなるか。

    それをやったからといって、いきなり成功するわけではありません。そして「全然違うじゃん」となったとき、20%まで戻らないといけない。

    せっかく作り込んだものを、大きく壊すことになります。だから、余計に動けなくなる。

    もう1つ、忘れてはいけないことがあります。

    講座で聞く成功事例は、たくさんあります。「こうやったらこうなりました」という話。

    でも、それは他人の事例です。あなたの事例ではありません。

    自分の事例を作るには、まずやるしかないんですよ。

    3割で発射して、走りながらブラッシュアップしていく。この考え方を持っている人が、結果を出します。


    「全部学んだら、やります」

    ここまでは、自分の話です。ここからは、お客さんに言われたときの話をします。

    セールスの場面で、こう言われることがあります。

    「今こういうことをやっているので、それが終わったらやります」

    ……大体、来ません。

    これは冷たく言っているのではなく、事実として来ないんです。

    「全部学んだらやります」というのは、やらない理由を作っているだけだからです。

    だから僕は、こう聞き返します。

    「全部学び終わるのは、いつなんですか?」

    すると、大体こう返ってきます。

    「1年後くらいですかね」

    1年です。1年あれば、状況はまったく変わります。

    そして正直に言うと、こう言う方は、そのときいっぱいいっぱいなんだと思います。責める気はまったくありません。

    ただ、僕はそこで契約しません。すぐに終わりにします。

    もちろん、詳しくお話は伺います。そのうえで、無理に引っ張らない。待っていても来ない相手を待つのは、お互いの時間の無駄だからです。


    3回目で、快感に変わります

    最後に、僕がずっと信じている話をします。

    マインドマップを作ったトニー・ブザンさんから、直接教わったことです。

    人間は、1回目に失敗すると、すごいダメージを受ける。2回目も、傷つく。でも3回目になると、だんだん快感になってくる。チャレンジすることに、快感を覚えてくる。だから、3回目までは諦めるな。そうすると、脳が変わってくる。

    これを聞いてから、僕は信じてやり続けました。

    結果、自分が変わりました。

    だから今、塾生やクライアントの方には、必ずこれを伝えています。

    過去に一生懸命やって失敗して、傷ついた経験がある人ほど、動けなくなります。当たり前です。痛かったんですから。

    でも、その痛みが快感に変わる地点が、3回目にある。

    そこまで行けば、あとは勝手に動けるようになります。


    まとめ

    • 足りないのは勉強ではない
    • 動けないのはやる気の問題ではなく、詳細型という作りの問題
    • 3割で発射する。準備している間に、市場が変わる
    • 「ここまでやらないとダメ」のラインを下げる
    • 考える隙を与えない。行動の順番を変えるだけで人は変わる
    • 早く失敗したほうが、戻る距離が短い
    • 成功事例は他人のもの。自分の事例は、やらないと作れない
    • 「全部学んだらやります」は、やらない理由
    • 3回目で快感に変わる。そこまでは諦めない

    いま学んでいることの中で、3割できているものはありませんか。

    それ、今日出せます。

    そして、変われないとき「まだ勉強が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、今日出すものも決まります。

  • 信じて待つのは、心の筋トレです

    信じて待つのは、心の筋トレです

    結果が、出ない。

    発信を続けているのに反応がない。クライアントが思うように動かない。

    そして、こう思い始めます。

    「これ、意味あるのかな」

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで、はっきり言えることがあります。

    待つのと、諦めるのは、別物です。

    外から見ると、どちらも「何もしていない」に見えます。でも、中で起きていることは正反対です。

    そして待つほうには、力が要ります。


    あの2秒に、耐えられませんでした

    僕がこれを痛い形で学んだのは、セールスの場面です。

    最後のオファーをします。

    「これこれで、いくらです。いかがでしょうか」

    そして、相手が考える時間が生まれます。

    この時間、実際には2秒くらいです。

    もともと欲しいと思っていた人は、すぐ「やります」と言います。でも、そういう人ばかりではありません。10人いたら、半分もいないと思います。

    多くの人は、そこで少し止まる。躊躇や、ためらいがある。当たり前です。

    そして、その2秒を、僕は重く感じていました。

    苦しくなって、言葉を挟んでしまうんです。

    「どうですか」

    「やってみたいと思いませんか」

    「こういうふうになられるんですよ」

    ……相手が考えている最中に、です。

    結果、断られました。

    一度ではありません。何度もありました。


    何を言っても、相手の心は動かせません

    あとで振り返って、はっきり分かりました。

    僕が、我慢できなかっただけです。

    早く答えが欲しい。「やります」と言ってほしい。その焦りで、相手の思考を邪魔していた。

    そして、もっと大事なことに気づきました。

    僕が何を言ったところで、その人の心をコントロールすることはできません。

    「こう言ったら買ってくれるんじゃないか」

    そう考えている時点で、こちらは相手をコントロールしようとしています。

    そして、それは伝わります。焦りは必ず伝わる。伝わった瞬間に、相手は引きます。

    だから、心構えを変えました。

    伝えるべきことは、全部伝えた。あとは、答えを出すのはその人だ。

    そこは、僕にはどうにもできない領域です。

    同じ2秒でも、こう思えるようになると、まったく違うものになります。

    「今、この人は考えているんだな」

    それだけです。それだけで、セールスそのものが変わりました。


    「顔を出さないとダメですか」と聞かれました

    もう1つ、逆の話をします。待ちきって、化けた人の話です。

    これから結婚相談所を始めようとしていた女性の方でした。僕より年上の方です。

    その方には、はっきりした抵抗がありました。

    自分の顔を、外に出したくない。

    SNSに顔を出すのが嫌。発信で自分をさらけ出したくない。

    そして、こう聞かれました。

    「顔を出したりしないと、ダメですか」

    僕は、こう答えました。

    「出さなくても、大丈夫ですよ。それよりも、自分が出したいっていう気持ちに、これからなると思います」


    自信をつけさせようとは、しませんでした

    このとき、僕がやらなかったことがあります。

    その人に、自信をつけさせようとしませんでした。

    「大丈夫ですよ」「あなたならできますよ」と励ましても、たぶん何も変わりません。根っこが別のところにあったからです。

    顔を出したくない、発信したくない。この言葉の中身は、こうです。

    周りから、どう見られるかを気にしている。

    意識が、ずっと外に向いている。だとしたら、意識の向き先を変えないと解決しません。

    そこで、3ヶ月かけて、まったく別のことをやりました。

    その人自身が、本気で世の中に広げたいと思える商品を、徹底的に作り込む。

    一人でも多くの人に使ってほしい。これを使って幸せになってほしい。そう心から思えるサービスを作る。

    ひたすら、そこだけをやりました。


    卒業間際に、こう言われました

    そして、講座の卒業が近づいた頃です。

    その方から、突然こう言われました。

    「私、写真を出したいので、誰かカメラマンを紹介してください」

    僕は、こう返しました。

    「別に、無理に出さなくていいんですよ」

    すると、こう言われたんです。

    「もう、あの時のそういった気持ちではないんです」

    何が起きたか、分かりますか。

    外に出したくて、仕方なくなっていたんです。

    自分が愛せる商品ができた。だから、届けたい。届けるために顔が要るなら、出す。それだけの話になっていました。

    無理やり顔を出したところで、商品が売れるわけではありません。順番が逆だったんですよ。

    この方がやったのは、周りに反応するのをやめて、自分が何をやるべきかに反応することでした。


    卒業の日に、泣かれました

    その方は、卒業のときに僕の目の前で泣きました。

    「RYOさんに相談できないと思うと、心配で、どうしていいか分からないです」

    僕より年上の女性が、です。それだけ不安だったんだと思います。

    正直に言うと、僕もそのとき「この人、大丈夫かな」と思いました。

    でも、そこから2年後です。

    その方、クルーザーを買っていました。

    正直に言うと、まじかよ、と思いました。

    バシバシ顔を出して、どんどん発信して、お客さんを取って。あの「顔を出したくない」と言っていた人と、同じ人だとは思えませんでした。

    心のスイッチが入った瞬間に、行動も、価値観も、全部変わったんだと思います。今まで大事だと思っていたどうでもいいものを捨てて、前に進んでいった。


    そのクルーザーに、乗せてもらいました

    この話には、続きがあります。

    その方から誘っていただいて、僕はそのクルーザーに乗せてもらいました。

    東京湾を、水の上から走りました。ご主人も一緒でした。船の上から2人で釣りをして。

    そして最後は、ご自宅にお邪魔して、釣ったばかりの魚をさばいてもらって、夕食をご馳走になりました。

    卒業の日に、目の前で泣いていた人です。

    「相談できないと思うと、心配でどうしていいか分からない」と言っていた人が、数年後、自分の船に僕を乗せて、自分の家で僕にご飯を作ってくれている。

    この瞬間が、たぶん僕がこの仕事をしている一番の理由です。

    売上が上がったとか、クルーザーを買ったとか、そういう話ではありません。

    待った先に、こういう関係が残る。

    あのとき2秒待てずに押していたら、あるいは「顔を出さないとダメですよ」と正論を言っていたら、この船には乗っていません。


    「待つ」と「諦める」の分かれ目

    最後に、一番大事なことを書きます。

    待っているつもりが、いつのまにか諦めに変わることがあります。

    その分かれ目は、これです。

    「こうなる」と信じ続けているかどうか。

    諦めた瞬間に、待ったことにはなりません。ただ止まっているだけになります。

    そして、信じ続けるのは、気合いではできません。

    必要なのは、起きた出来事に、自分で意味をつけられることです。

    思うようにいかない日があります。断られる日もある。そのとき「やっぱりダメだ」と意味づけるのか、「今は考える時間なんだな」と意味づけるのか。

    良い意味づけを連続させられると、3ヶ月後の状態がまるで違います。

    これが、心の筋トレです。筋トレなので、やった分だけ強くなります。

    そして順番があります。まず自分を信じて待てるようになる。それができるようになって、はじめて人を信じて待てるようになります。


    まとめ

    • 待つのと諦めるのは別物。分かれ目は「信じ続けているか」
    • セールスの2秒に耐えられないと、自分で壊す
    • 何を言っても、相手の心はコントロールできない
    • 伝えることは伝えた。答えを出すのはその人
    • 自信をつけさせようとしない。意識の向き先を変える
    • 自分が愛せるものができると、人は勝手に出したくなる
    • 意味づけの力が、待つ力を作る。これが心の筋トレ
    • 待った先に残るのは、売上ではなく関係

    いま結果が出ていないなら、焦って手を出す前に、2秒だけ待ってみてください。

    そして、うまくいかないとき「自分の押しが足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、待つべきか動くべきかも見えてきます。