同じ講座を受けている。同じことを教わっている。
なのに、片方は2〜3ヶ月で売上が倍になり、もう片方は1年経っても変わらない。
僕は起業して12年、500名を超える経営者の方をサポートしてきました。この差を作っているものは、はっきりしています。
素直さです。
能力でも、経験でも、資金でもありません。
そして、ここで言う「素直さ」は、たぶんあなたが思っているものとは少し違います。
経営者ほど、素直になるのが難しい
まず、前提から話します。
経営者の方は、すでにたくさん勉強しています。行動もしてきている。そして、それ以上にたくさん失敗もしてきています。
だから当然、自分なりの経験値があります。考え方があります。それは財産です。
問題は、その財産が、うまくいっていないときにどう働くかです。
学びに来ているのに、こうなる人がいます。
「いや、でもこれはこうだから」
何を教えても、自分の持論が出てくる。
本人に悪気はありません。むしろ真剣です。真剣に考えているからこそ、自分の中の答えと照らし合わせてしまう。
でも、はっきり言います。
この状態の人は、成果が出ません。
学びに来たのに、学びを受け取っていないからです。
一旦、横に置けるかどうか
では、成果が上がる人はどうか。
経験値は、同じくらいあります。むしろ豊富な人も多い。
違うのは、たった1つです。
これまでの自分の考えを、一旦、横に置ける。
捨てるのではありません。横に置くんです。
そして、目の前の新しい教えを、いったんそのまま受け入れる。
この状態になった人は、どうなるか。
乾いたスポンジのように、ぎゅっと吸収します。
どんどん吸って、どんどん出す。試して、また吸う。
そして僕が見てきた限り、この状態になった人は、2〜3ヶ月で売上が倍になった人がほとんどです。
特別なノウハウを渡したわけではありません。同じことを教えています。受け取り方が違うだけです。
本当にすごい人ほど、「教えてください」と言います
この仕事をしていて、心から尊敬する経営者の方に何人も出会ってきました。
そういう方には、共通点があります。
ものすごい成果を出してきているのに、自分のすごいところを一切見せません。
言いません。匂わせもしません。
代わりに、こう言うんです。
「教えてください」
僕より実績のある方が、です。
最初は驚きました。でも、何人も見ているうちに分かってきました。
そういう態度だから、そこまで行ったんだ。
順番が逆だったんです。すごくなったから謙虚なのではなく、謙虚だから、そこまで積み上がった。
「素直でいよう」では、足りません
ここが、一番大事なところかもしれません。
素直でいようと思うのは、簡単です。
誰でもできます。心の中で思うだけですから。
でも、そこで止まっている人が、本当に多い。
必要なのは、そこから先です。
- 態度に出せるか
- 行動に落とし込めるか
- やってみて、結果を返せるか
ここまでつながって、はじめて素直さになります。
心の中で「素直に受け止めよう」と思っていても、次の日に何もやっていなければ、受け止めていないのと同じです。
素直さは、気持ちではなく、動きです。
60歳で起業して、すぐ成果を出す人がいます
年齢の話をしておきます。
素直さに、年齢もキャリアも性別も関係ありません。
60歳で起業して、そこからすぐ成果を出してしまう方がいます。
そういう方は、素直さのスペシャリストです。
学びに対して、とにかく貪欲なんです。
「もっと教えてほしい」
「もっと教えてほしい」
そして、教えてもらったら、すぐやる。
分からなかったら、すぐ聞く。
たったこれだけです。それ以外に、何か特別なことをしているわけではありません。
「分からない」と言えることも、素直さです
最後の「分からなかったらすぐ聞く」。
これ、実はかなり難しいです。
年齢を重ねると、キャリアを重ねると、分からないと言えなくなるんですよ。
恥ずかしいから。今さら聞けないから。バカだと思われたくないから。
正直に言うと、僕も過去、そういう人間でした。
分かったふりをして、うなずいて、あとで一人でこっそり調べる。そういうことを何度もやってきました。
でも、あるとき考えたんです。
そこに変なプライドを持って、いいことがあるのか。
答えは、はっきりしていました。
何ひとつ、いいことがない。
分からないと素直に言えば、その場ですぐアドバイスをもらえます。10秒で済む話が、隠したせいで1週間かかる。
しかも、聞かれた側は嫌な気持ちになりません。むしろ、頼られたことを嬉しく思うものです。
損しかないんですよ、隠すのは。
いま行き詰まっているなら
最後に、これだけ書いておきます。
いま何かに行き詰まっているとしたら、こう考えてみてください。
自分の中にある素直さを、使い切れていないのではないか。
周りを見て、周りに反応して、どこかで小さなプライドが顔を出している。
そういうときは、たいていいい方向に進みません。
そして厄介なことに、プライドが出ているときほど、自分では気づけません。
だから、たまに立ち止まって考えてみてほしいんです。
自分の内側にある素直さって、なんだろう。
そこが動き出すと、驚くほど速く進み始めます。
まとめ
- 差を作っているのは、能力でも経験でもなく素直さ
- 「いや、でもこれはこうだから」が出る人は、成果が出ない
- 成果が出る人は、これまでの考えを一旦横に置ける。捨てるのではなく、置く
- 本当にすごい人ほど「教えてください」と言う。謙虚だから、そこまで積み上がった
- 素直さは気持ちではなく、動き。態度と行動に落ちて、はじめて成立する
- 年齢もキャリアも関係ない
- 「分からない」と言えることも、素直さ。隠しても損しかない
いま行き詰まっているなら、小さなプライドが顔を出していないかだけ、見てみてください。
そして、変われないとき「まだ実力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。
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