誰かに褒められたとき、なんと答えていますか。
「いやいや、そんなことないんですよ」
「まだまだです」
「たまたまですよ」
日本人なら、ほぼ反射でこう出ますよね。僕もそうでした。
でも僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきて、はっきりこう思うようになりました。
これ、コミュニケーションのエラーです。
褒めてくれた人は、どう感じているか
考えてみてください。
その人は、別に言う必要がなかったんです。
黙っていてもよかった。心の中で思うだけでもよかった。それなのに、わざわざ口に出して、あなたのいいところを伝えてくれた。
そこに返ってくるのが、これです。
「いや、違うんですよ。全然まだまだですよ」
否定されているんですよ。
褒めた側からすると、「あなたの見方は間違っている」と言われたのと同じです。
そして次から、その人はもう褒めてくれなくなります。言っても否定されるだけだからです。
謙遜しているつもりが、相手の好意を突き返している。だから、エラーなんです。
謙遜と謙虚は、別のものです
ここで、大事な区別をします。
謙遜と謙虚は、まったく違います。
謙遜は、否定です。「そんなことない」「まだまだ」。相手の言葉を打ち消しています。
謙虚は、感謝です。「おかげさまで」「みなさんのおかげです」。受け取ったうえで、まわりに返しています。
うまくいっている人を見ていると、はっきり分かります。
謙遜はしません。でも、わがままでもない。謙虚なんです。
こういう言い方をします。
「ありがとうございます。おかげさまで。そう言っていただけて嬉しいです。もっともっと、そうなっていきます」
否定していません。ちゃんと受け取っている。そのうえで、まわりへの感謝と、これからの宣言が入っている。
図に乗っているように見えて、実は一番謙虚なんですよ。
謙遜していて、上がっていった人を見たことがありません
もう1つ、はっきり言えることがあります。
もっと成長したい、ステージを上げたいと思っている人で、謙遜し続けたまま上がっていった人を、僕は見たことがありません。
一人もいません。
上がっていく人は、もっと堂々としています。
褒めてくれる人に対して、謙遜はしない。でも謙虚。そして図に乗って、笑顔で「もっと言ってください」と言えてしまう。
その差が、時間とともにとんでもない差になります。
自分の言葉を、一番聞いているのは自分です
なぜ、そこまで差がつくのか。
自分が言った言葉を、一番よく聞いているのは自分だからです。
「まだまだです」
「そんなことないです」
「たまたまです」
これ、全部後ろ向きな言葉です。それを毎回、自分の耳に入れている。
自分が謙遜した言葉を信じても、いいことは何も起きません。当たり前です。中身がマイナスなんですから。
だったら、逆にすればいい。
せっかく褒めてくれているんです。相手から見て、そうなんです。
だとしたら、きっとそうなんですよ。
僕は、あるときからそう決めました。褒められたら図に乗る。相手が言ってくれていることを、そのまま信じる。
褒められたことを、そのまま素直に受け取る。
これだけです。難しいことは何もしていません。
変化に気づくのは、いつも周りが先です
コーチングをしていて、毎回起きることがあります。
本人が自分の変化に気づく前に、必ず周りが先に気づきます。
これ、例外がありません。
「なんか最近、雰囲気変わったね」
「顔つきが違うよ」
「前より話が分かりやすくなった」
本人はまだ、何も変わった実感がありません。むしろ「まだ何もできていない」と思っている。
でも、周りにはもう見えているんです。
だから僕は、コーチングの初期に必ずこう伝えます。
「これから、あなたを褒めてくれる人が現れます。そのとき、謙遜しないでください。」
「ありがとうございます。おかげさまで。もっともっと、そうなっていきます」
この返し方に変えてください、と。
返し方を変えただけで、1〜2ヶ月で変わります
そして、これを本当にやってくれた方は、どうなるか。
大体1〜2ヶ月で、状況が動きます。
売上が戻る。お客さんから紹介が来る。人が集まってくる。
正直に言うと、まじかよ、と思うくらい速いです。
やったことは、褒められたときの返事を変えただけです。新しいノウハウを入れたわけでも、広告を出したわけでもありません。
でも、考えてみれば当たり前かもしれません。
否定を返す人には、人はもう何も言いません。情報も、紹介も、チャンスも、そこで止まります。
受け取る人には、また持ってきたくなります。
褒めた人が「言ってよかった」と思える。だから次も言う。次は別の人にも言う。そうやって広がっていく。
返事ひとつで、流れが変わるんですよ。
今日から、これだけ変えてみてください
やることは1つです。
次に褒められたとき、「いやいや」を言わない。
代わりに、こう言ってみてください。
「ありがとうございます。おかげさまで。」
最初は、めちゃくちゃ気持ち悪いです。図々しい気がして、体が拒否します。
それでいいです。それは今まで謙遜が癖になっていた証拠なので。
3回くらい言うと、慣れます。そして慣れた頃には、周りの反応が変わり始めています。
まとめ
- 謙遜は、相手の好意を突き返している。だからエラー
- 否定を返された人は、次から褒めてくれなくなる
- 謙遜と謙虚は別物。謙遜は否定、謙虚は感謝
- 「ありがとうございます。おかげさまで。」これが正解
- 謙遜したまま、ステージが上がった人を見たことがない
- 自分の言葉を、一番聞いているのは自分
- 変化に気づくのは、いつも周りが先
- 返事を変えるだけで、1〜2ヶ月で動く
図に乗っていいんです。というより、図に乗ったほうが、まわりも嬉しいんですよ。
そして、うまくいかないとき「自分にはまだ実力がないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。
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