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  • リアルでは、2人に1人が契約になっていました

    リアルでは、2人に1人が契約になっていました

    集客がうまくいかない。

    だから、新しいやり方を足す。それもうまくいかない。また別のやり方を足す。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この状態のとき、やり方を増やしてはいけません。

    足す前に、いまの数字を場所ごとに分けてください。


    全部まとめて見ていると、何も見えません

    多くの方は、集客の成果を1つの数字で見ています。

    「今月は3件だった」「先月は1件だった」

    これだと、次に何をすればいいかが決まりません。

    3件がどこから来たのか。1件のときは何をしていたのか。分けていないので、わからない。

    そして、わからないまま「もっと頑張ろう」になります。


    僕が、自分の数字を分けたときの話

    正直に書きます。

    僕は1年、広告をメインの集客として回していました。

    (始めたのは前の年の4月ですが、最初の3か月は覚えるための期間でした。実際に回り出したのは7月からです)

    使った金額は、70万円です。

    結果は、こうでした。

    | | ||—|—|| メールアドレスの登録 | 320件 || 個別相談 | 5件 || 契約 | 0人 |

    一人も決まりませんでした。

    ……書き出すと、それなりに効きます。


    同じ時期に、別の場所では違うことが起きていました

    ここからが本題です。

    同じ時期、僕はリアルの場にも出ていました。交流会や、人からの紹介です。

    そちらの数字を分けて出したところ、こうでした。

    過去4年間で、交流会に出たのは12回。年に3回だけです。

    そこから個別相談に来たのが25人。そのうち14人が契約になっています。

    2人に1人。成約率にすると56%です。

    同じ人間が、同じ商品を、同じ言葉で説明しています。

    場所が違うだけで、結果がここまで違いました。


    この数字を見るまで、気づいていませんでした

    正直に言うと、僕はこれを分けて見たことがありませんでした。

    「広告がうまくいかない」とだけ思っていました。

    そして、広告のやり方を直そうとしていました。もっといい画像を作ろう、もっといい言葉にしよう、と。

    でも、分けて出した瞬間にわかりました。

    直すところは、そこではなかった。

    僕は、会って話したときに強い。それが自分の勝ち筋でした。


    広告が悪い、という話ではありません

    ここは、はっきりさせておきます。

    広告そのものは、悪くありませんでした。

    320件の登録が集まっています。これは、広告として機能していたということです。

    問題は、集まったあとが、僕のやり方に合っていなかったことです。

    僕の商品は、会って、話を聞いて、相手の状況に合わせて組み立てるものです。画面の中だけで完結する形になっていませんでした。

    道具が悪いのではなく、道具と自分の組み合わせが合っていなかった。

    だから、広告を否定するつもりはまったくありません。合う人には、間違いなく効きます。


    あなたの数字も、分けられます

    やることは簡単です。

    この1年に契約になった方を、全員書き出してください。

    そして、その隣にどこで出会ったかを書きます。

    • 紹介
    • 交流会
    • ホームページ
    • 広告
    • 前からの知り合い

    これだけで、たいてい偏りが見えます。

    そして、多くの方が驚きます。「思っていたところと、違った」と。


    数が少なくても、意味があります

    「まだ契約が3件しかないので、分ける意味がない」

    そう思われるかもしれません。

    3件でも分けてください。

    3件のうち2件が同じ経路なら、それは十分な手がかりです。

    そして、こう考えてみてください。

    その経路を、来年2倍にしたらどうなるか。

    これは、新しいやり方を1から覚えるより、はるかに現実的です。

    すでに勝てている場所を広げるほうが、早い。


    弱いところを直したくなる気持ちについて

    もう1つ、大事なことを書きます。

    数字を分けると、勝てていない場所も同時に見えます。

    そして、まじめな人ほど、そちらを直したくなります。

    僕もそうでした。広告の数字が悪いとわかったとき、真っ先に「広告を直そう」と考えました。

    でも、限られた時間を、勝てていない場所に使うのは損です。

    弱いところは、いったん置いておくでいい。

    強いところが安定して、余力ができてから戻ってくれば間に合います。


    まだ、分ける数字が無い人へ

    「そもそも、契約がまだ1件も無い」

    その場合は、契約ではなく、手前の数字を分けてください。

    • 名刺を交換した人が、何人いたか
    • そのうち、もう一度会えたのが何人か
    • そのうち、仕事の話まで進んだのが何人か

    どこで減っているかを見ます。

    そして、たいていの場合、減っている場所は1か所です。

    • 交換はできるが、二度目が無い → 別れ際に次の約束をしていない
    • 二度目はあるが、仕事の話にならない → 相手の困りごとを聞いていない

    どちらも、やり方の問題です。性格や才能の問題ではありません。

    そして、1か所しか詰まっていないなら、直すのも1か所で済みます。

    場所は、途中で変わります

    もう1つ、知っておいてほしいことがあります。

    勝ち筋は、固定ではありません。

    いま強い場所も、3年後には変わっている可能性があります。人との関係も、扱う商品も、変わっていくからです。

    だから、この分け方は一度で終わりにしないでください。

    おすすめは、半年に1回です。

    半年ごとに、同じことをやる。契約になった方を書き出して、出会った場所を隣に書く。

    そうすると、自分の勝ち筋が動いているかどうかが見えます。

    そして、この記録が数年ぶんたまると、それはもうその人だけの経営の地図になります。


    まとめ

    • やり方を足す前に、いまの数字を場所ごとに分ける
    • 1つの数字で見ていると、次にやることが決まらない
    • 僕の場合、広告70万円で契約0人、リアルは相談25人中14人で56%
    • 同じ人間・同じ商品でも、場所で結果が変わる
    • 道具が悪いのではなく、道具と自分の組み合わせが合っていなかった
    • 契約になった方を全員書き出し、どこで出会ったかを隣に書く
    • 3件でも分ける価値がある
    • 勝てていない場所は、いったん置いておいていい

    今日、この1年の契約を全部書き出して、出会った場所を隣に書いてみてください。5分で終わります。

    そして、うまくいかないとき「やり方が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 1年間で広告に70万円払って、契約はゼロでした

    1年間で広告に70万円払って、契約はゼロでした

    これは、私の失敗の話です。

    起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。案件獲得を教えている本人が、自分の集客で1年こけた話を書きます。

    数字は全部そのまま出します。ぼかしません。

    広告を出しても案件が取れないのは、広告が下手だからではありません。

    順番が違っただけでした。ここに気づくのに、1年かかりました。

    何にいくら払って、何が起きたか

    Meta広告を1年、メインの集客として回しました。

    正確に言うと、始めたのは前の年の4月です。ただし最初の3か月は、画像の作り方などを覚える期間でした。実際に回り出したのは7月からです。

    | | ||—|—|| 広告のコンサルタント | 35万円 || 広告費 | 70万円 || 合わせて | 100万円超 || メールアドレスの登録 | 320件 || 個別相談 | 5人 || 契約 | 0人 |

    一人も決まりませんでした。

    無謀に見えるかもしれませんが、計算はしていました。私の場合、一度契約すると続いたり別の依頼に広がったりして、一人あたり平均で200万円近くになります。1人取ればペイできる。2人で儲けが出る。そういう読みでした。

    作ったものの数も出しておきます。

    画像が126枚。動画が57本です。

    反応が良かったもの、悪かったもの、絵柄を変えたもの、AIで作ったもの。思いつくことは全部やりました。

    手を抜いた結果ではありません。やり切った結果が、ゼロでした。

    書き出すと、それなりに効きます。

    意外かもしれませんが、広告そのものは悪くなかった

    ここが、この話のややこしいところです。

    広告の反応率は2%を超えていました。メールアドレス1件を取るのにかかった費用は約2,200円。この業界では、悪い数字ではありません。

    つまり、広告は仕事をしていました。

    人はちゃんと集まっていたんです。

    じゃあ何が壊れていたのか。

    原因①:まだ証明できていないものに、お金を掛けた

    これが一番の原因でした。

    私はそのとき、広告からの流れで契約が取れたことが1件もありませんでした。

    決まる形が分かっていないのに、そこにお金を流し込んだわけです。

    広告は増幅器です。うまくいっている形を大きくする道具であって、うまくいっていない形を直す道具ではありません。

    ゼロを100倍しても、ゼロのままなんですよ。

    原因②:集まった人が、買える人ではなかった

    320人集まりました。

    でも、あとから見返すと、月の売上が10万から30万くらいの、始めたばかりの方が多かった。

    私の商品は、4ヶ月で69万円、8ヶ月で100万円台です。

    買いたくても、買えない。

    これは相手の問題ではありません。声を掛ける相手を、私が間違えていました。

    原因③:見ているつもりで、数字を見ていなかった

    毎日、広告の管理画面は開いていました。

    表示回数、クリック、費用。全部きれいに並んでいます。

    でも私が見るべきだったのは、その先です。登録した320人のうち、何人が相談に来たのか。

    答えは5人。1.5%です。

    ここを直さずに、広告の画像だけを何度も作り直していました。

    (上の蛇口を開けても、下のバケツに穴が空いてたら意味ないんですよね)

    原因④:会わずに決まると思っていた

    正直に言うと、これが本音でした。

    人と会うのは時間がかかるし、断られると疲れる。仕組みだけで回れば、そのほうが楽だ。

    そう思っていました。

    でも、私が売っているのは1対1のコンサルです。金額も安くありません。

    顔も声も知らない人が、100万円を出すわけがないんですよ。

    書いてしまえば当たり前です。でも、当たり前のことほど、自分のことになると見えなくなります。

    楽をしたい気持ちが、判断を曇らせていました。

    原因⑤:やめる日を、決めていなかった

    これも大きかったです。

    始めるときに「いくらまで」「いつまでに何が起きなかったらやめる」を決めていませんでした。

    だから、毎月少しずつ払い続けてしまう。1ヶ月あたりで見ると数万円なので、痛みが出ないんです。

    気づいたら70万円でした。

    少額を長く払うのは、一度に大きく払うより危ないです。痛くないぶん、止まらない。

    実話:やめると決めた日

    2026年の8月21日に、全部止めました。

    止める前に、自分の数字を並べ直したんです。そこで出てきたのが、これでした。

    交流会には、4年で12回しか出ていません。年に3回です。

    そこから受けた個別相談が25人。契約は14人。成約率56%。

    一方、1年かけた広告は、相談5人で契約0人。

    同じ人間が、同じ商品を、同じ言葉で売っています。

    正直に言うと、まじかよ、と思いました。

    答えは最初から手元にあって、私はそこに時間を使っていなかっただけでした。

    広告を止めて、その日のうちに決めたのは1つです。交流会と紹介に戻る。人に会いに行く。

    止めるのは、負けを認めるみたいで気が重かったです。1年ぶんの言い訳が頭に浮かびました。

    でも、止めた瞬間にいちばん軽くなったのは、自分でした。

    じゃあ、いつ広告を出すのか

    私が今、自分に課している条件は3つです。

    1つめ、同じ流れで3件決まっていること。まぐれではないと言える最低ラインです。

    2つめ、その3件が、どこで決まったか説明できること。言葉なのか、実績なのか、会った回数なのか。ここが言えないと、増やしても再現しません。

    3つめ、1件決まると、いくら残るかが分かっていること。1件あたりの利益より広告費が高ければ、出すほど減ります。

    この3つがそろってから掛ける。そうでない期間は、自分の足で回る。

    遠回りに見えますが、私の場合、こっちのほうが速かったです。年3回しか出ていない交流会が、1回あたり約229万円の契約を生んでいたわけですから。

    まとめ

    • 広告は増やす道具であって、直す道具ではない
    • 画像126枚・動画57本でもゼロ。作る量では埋まらない
    • 決まる形が1つもできていないうちは、掛けても増えない
    • 集める前に、誰を集めるかを決める。買えない相手を集めても苦しいだけ
    • 見る数字は表示回数ではなく、相談に来た人の数
    • すでに決まっている場所が、たいてい手元にある

    広告が悪いという話ではありません。私も、勝ちパターンがはっきりしたら、また使うつもりです。

    順番だけの話です。先に、売り込まずに1人から受注できる形を作る。それが3回続いたら、そこに広告を掛ける。この順番なら、お金はちゃんと戻ってきます。

    うまくいかないときほど「広告の出し方が下手なのかな」と思い込みがちですが、たいてい原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • AIに任せていい仕事と、絶対に人がやる仕事の線引き

    AIに任せていい仕事と、絶対に人がやる仕事の線引き

    AIは便利だと分かっている。

    でも、何を渡していいのか分からない。

    大事な仕事を渡すのはこわいし、かといって小さい作業だけ渡しても、たいして変わった気がしない。

    そのまま止まっている方、けっこう多いです。

    起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。最近は「AIをどう使えばいいですか」と聞かれることが増えました。

    迷うのは、能力の問題ではありません。線を教わっていないだけです。

    線は1本だけ覚えれば足ります。今日はそれを渡します。

    前提:線は「難しさ」では引かない

    多くの人は、こう考えます。

    簡単な仕事はAI、難しい仕事は自分。

    これ、外れます。AIは難しいことのほうが得意だからです。決算の数字を整理するのも、何十本もの資料から共通点を抜き出すのも、人間より速い。

    私の場合、決算書のPDFを読ませて表に整えるのも、記事を1ヶ月で87本書くのも、全部渡しています。人間がやったら何日かかるか分からない仕事です。

    逆に、たった30秒の電話を渡したことは一度もありません。

    正しい線は、難しさではありません。

    相手の心が動く場所かどうか。ここです。

    心が動く場所は人間がやる。それ以外は全部渡していい。

    分け方①:誰に売るか

    AIに渡す。過去に決まった案件と、決まらなかった案件を全部並べて「どこに共通点があるか」を出させる。これは自分でやるとまず正確になりません。思い出したい記憶だけ思い出してしまうので。

    人がやる。その人たちが実際にいる場所へ、行く。

    材料はAI、足は自分です。

    分け方②:何を言うか

    AIに渡す。言葉の候補出し。自己紹介の骨組み、提案の順番、想定される質問と答え。10案でも20案でも出ます。

    人がやる。その中から1つ選ぶこと。そして、目の前の人の顔を見て、間を取って話すこと。

    選ぶ作業は、捨てる作業です。そして捨てるときには、必ず痛みが出ます。

    伝えたいことが5つあるなら、4つ捨てて1つを100%伝える。頭では分かっても、実際に捨てようとすると手が止まります。どれも自分が積み上げてきたものだからです。

    AIは痛みません。10案を平気で出して、平気で9案を消します。

    でもお客様は、そこが痛かった人の言葉しか信じません。痛みの跡が、その人らしさとして残るからです。

    分け方③:どう追いかけるか

    AIに渡す。誰にいつ連絡するか、その順番と、文面の下書き。

    人がやる。送る前に、自分の言葉に直すこと。そして、返事が来ない相手に、もう一度出すかどうかの判断。

    下書きのままきれいに送られてきた文章は、読めば分かります。整いすぎている文は、届きません。

    渡してはいけないものが、もう1つあります

    謝るとき、断るとき、値段を伝えるとき。

    この3つは、下書きすら作らせないほうがいいです。

    理由は単純で、この3つは内容ではなく、覚悟が伝わる場面だからです。何を書いたかより、この人が自分の口で言ったかどうかを見られています。

    言いにくいことほど、自分の言葉が効きます。逆に言えば、ここを楽にしようとすると、いちばん失いたくないものを失います。

    分け方④:振り返り

    AIに渡す。数字を出す。今月何件会って、何件相談になって、何件決まったか。ここは感情を挟まないほうがいいので、むしろAIのほうが正確です。

    人がやる。その数字を見て、来週どうするか決めること。

    決めるところだけは、代われません。

    実話:3つの事業を、1つに絞ってもらった話

    以前、事業を3本持っている方をサポートしました。

    不動産の投資、留学の手配、それからもう1本。どれも本物の実績があります。

    でも、自己紹介で3つとも話すので、聞いた人が誰も覚えていない。

    私がお願いしたのは1つだけでした。

    「1つに絞りましょう。あとの2つは、今日は言わないでください」

    反発されました。当然です。全部、時間をかけて育てた事業ですから。

    (そりゃそうだよな、と思いました)

    3つとも本物なんです。嘘は1つもない。だから余計に、どれも落としたくない。

    でも絞ってから、成約率は80%を超えました。しかも、本人が売り込んでいないのに、聞いた人が勝手に紹介してくれるようになった。

    ここで大事なのは、「どれを残すか」はAIでも出せるということです。数字を見れば、いちばん利益が出ている事業はすぐ分かる。

    出せなかったのは、捨てる決断のほうでした。

    あれは本人にしかできません。数字で示されても、人は納得だけでは動かないからです。

    まとめ

    • 線は「難しさ」ではなく、相手の心が動く場所かどうかで引く
    • 誰に売るかは、材料がAI、足が自分
    • 何を言うかは、候補がAI、選んで捨てるのが自分
    • どう追うかは、下書きがAI、自分の言葉に直すのが自分
    • 振り返りは、数字がAI、決めるのが自分

    迷ったら、この1問で決まります。

    それは、お客様の心が動く場所か。

    動く場所なら自分でやる。動かない場所なら、全部渡していい。

    この線が引けると、AIはこわくなくなります。むしろ、自分がやるべき仕事だけが手元に残るので、1日がすっきりします。

    私はこの線を引いてから、机に向かう時間が半分以下になりました。その分、人と会う時間が増えました。数字が動き始めたのは、そこからです。

    うまくいかないときほど「使いこなせていないのかな」と思い込みがちですが、たいてい原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • AIで作業が8割減っても、案件は1件も増えませんでした

    AIで作業が8割減っても、案件は1件も増えませんでした

    AIを使えば楽になる。

    そう思って、去年から本気で使い始めました。

    実際、楽になりました。びっくりするくらい楽になりました。

    ブログ記事は1ヶ月足らずで87本出ました。レシートの入力も、広告の数値の集計も、いつの間にか終わっています。

    それで、案件はどうなったか。

    1件も増えませんでした。

    起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。今は案件獲得プロデューサーとして、目の前の1人から仕事を受注するところだけを扱っています。

    その私が、自分の会社でこれをやりました。

    AIを入れても案件が増えないのは、AIの使い方が下手だからではありません。

    減らしたのが「作業」で、案件を生んでいたのは「作業」ではなかった。ただそれだけの話でした。

    前提:作業と、仕事は別のもの

    ここが混ざっていると、いつまでも噛み合いません。

    作業は、やれば終わるもの。資料を作る、数字をまとめる、記事を書く、請求書を出す。

    仕事は、人が動くもの。誰かが「あなたにお願いしたい」と言う。これは終わりが自分で決められません。

    AIが得意なのは、前者だけです。しかも異常に得意です。

    でも、案件は後者からしか生まれません。

    原因①:AIが減らすのは、机の上の時間だけ

    私が自動化したものを並べてみます。

    添削、記事、画像、数値の同期、レシート、決算書の整理。

    全部、机の上の話でした。1つも、人と会う時間ではありませんでした。

    机の上の時間をどれだけ削っても、人と会う時間はゼロのままです。ゼロには何を掛けてもゼロです。

    これ、書いていて情けなくなりました。一番大事なところだけ、きれいに手つかずで残っていたわけです。

    原因②:空いた時間を、また机に使ってしまう

    これが一番こわいところです。

    時間が空くと、人は「次に何を効率化しようか」と考え始めます。

    私もそうでした。1つ自動化が終わると、うれしくなって次の自動化を作りたくなる。気づいたら、空いた時間で新しい仕組みを作っていました。

    削った時間を、また机の上に戻していたわけです。

    これでは何も変わりません。

    原因③:手数が増えると、安心してしまう

    記事が87本出た月、正直に言うと、かなり満足していました。

    やっている感があるんですよ。動いている感じがする。

    でも、87本出た時点で、私に電話は1本もかかってきていません。

    それどころか、記事の下に置いた診断ツールに届いた回答は9件。そのうち9割は、動作を確かめるために自分で押したものでした。実際のお客様は、ほぼゼロ。

    (え、そんなに動いたのに)

    「やった量」と「決まった数」は、まったく別の数字です。手数が増えるほど、そこが見えにくくなります。動いている実感が、まぶしくて数字を隠すんですよ。

    原因④:判断だけは、誰も代われない

    AIは、材料を全部そろえてくれます。

    過去の成約と失注を並べて「あなたはこの型で決まっていますよ」と出してくれる。

    でも、じゃあ来週その人に会いに行くのかどうか。ここは代われません。

    そして案件は、たいてい、この一歩のところで決まっています。

    AIは「行ったほうがいいですよ」とまでは言ってくれます。でも、足は生えていません。

    実話:87本書いても、鳴らなかった電話

    これは自分でも恥ずかしい話です。

    私は1年、Meta広告に約70万円を使いました。人と会わずに、仕組みだけで案件を取ろうとしたわけです。

    結果は、個別相談5件。契約は1件。その1件も3回目で相手の資金が尽きて止まりました。

    (あれ、こんなに払ったのに)

    一方、交流会には4年で12回しか出ていません。年に3回です。

    そこから受けた個別相談が25人。契約は14人。

    交流会1回あたりで見ると、案件になるのは2人。契約は1.17人。1回出るごとに、およそ229万円が決まっている計算になります。

    年に3回しか出ていない場所のほうが、1年かけた仕組みより桁違いに強かった。

    正直に言うと、まじかよ、と思いました。

    同じ人間が、同じ商品を、同じ言葉で売っています。違うのは、会いに行ったかどうかだけでした。

    じゃあ、空いた時間を何に使うのか

    答えは、身も蓋もないです。

    人に会う時間に使う。これだけです。

    私が決めたのは3つでした。

    1つめ、月に1回は、初めての人がいる場所に出る。回数ではなく、必ず出る。

    2つめ、過去のお客様に、用事なしで連絡する。売り込みではなく、近況を聞くだけ。

    3つめ、会った人に、その日のうちに一言送る。ここはAIに下書きを作らせて、自分の言葉に直して出す。

    3つめだけAIが入っています。入口と中身は人間、間の作業だけAI。この線引きにしてから、やっと数字が動き始めました。

    まとめ

    • 作業と仕事は別物。AIが減らせるのは作業のほうだけ
    • 机の上の時間をゼロにしても、人と会う時間はゼロのまま
    • 空いた時間を、また机に戻さない
    • 「やった量」で安心しない。見るのは決まった数
    • 最後の一歩、会いに行くかどうかは、誰も代われない

    AIが要らないという話ではありません。私は今もフル活用しています。むしろ、これがなければ手が回りません。

    順番の話です。AIで机の上を空けて、その空いた時間を人に使う。ここまでやって、はじめて数字が動きます。

    うまくいかないときほど「使い方が下手なのかな」と思い込みがちですが、たいてい原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 努力の方向を変えるだけで、結果は変わります

    努力の方向を変えるだけで、結果は変わります

    交流会にも出ている。

    紹介も頼んでいる。

    勉強もしている。名刺も配っている。

    なのに、案件にならない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。こういう方に、僕は絶対に言わないことがあります。

    「もっと頑張りましょう」とは、言いません。


    もう、十分に動いています

    理由は、はっきりしています。

    この状態の方は、行動できない人ではありません。

    むしろ、人より動いています。

    実際に僕が見てきた方々は、こうでした。

    • 交流会の団体に複数入って、広告も出して、紹介の仕組みも作って、講師登録もして、全部やって全敗
    • 早く結果を出したくて、毎日6時間、画面越しに人と会っていた
    • 行動量は人より多いのに、結果が出ないことがパターンになっている

    ……頑張っていないわけが、ありません。

    だから「もっと動け」は、この方たちにとっていちばん残酷な言葉です。


    問題は、量ではなく方向です

    では、何が起きているのか。

    方向が、ずれています。

    これは、ものすごく損な状態です。

    なぜなら、努力が結果に反映されないからです。

    そして、反映されないと、こう思います。

    「自分には向いていないのかもしれない」

    ……ここが、いちばん怖いところです。

    方向がずれているだけなのに、自分に問題があると結論づけてしまう。

    そして、やめてしまいます。


    ずれている場所は、たいてい同じです

    では、どこがずれているのか。

    僕が見てきた限り、ほぼ同じ場所です。

    伝え方。もっと言うと、伝える順番です。

    多くの方は、こういう順番で話しています。

    自分は何者か → 何ができるか → だから、どうですか

    一見、正しそうです。

    でも、これだと相手は動きません。

    相手の話が、1つも入っていないからです。


    結果を急ぐと、順番が飛びます

    なぜ、この順番になるのか。

    結果を急いでいるからです。

    早く決めたい。だから、早く自分の話をする。

    気持ちは、よく分かります。数字が足りていないときは、特にそうです。

    でも、急ぐほど遠回りになります。

    正しい順番は、こうです。

    相手の話を聞く → 相手の中で問題がはっきりする → そこで初めて、自分の話をする

    自分の話は、最後です。

    そして、順番を守ると、多くの場合こうなります。

    売り込まなくても、相談されます。


    直すのは、自己紹介ではありません

    ここで、1つ補足します。

    「じゃあ、自己紹介を直せばいいのか」と思われるかもしれません。

    自己紹介は、あくまで手段です。

    目的は、案件になることです。

    だから、自己紹介の言い回しをきれいにしても、順番が同じなら結果は変わりません。

    大事なのは、どんな言葉を使うかではなく、どの順番で伝えるかです。

    そして順番が正しければ、多少言葉が下手でも通ります。

    逆に、順番が違うと、どれだけ言葉を磨いても通りません。


    自分を責めないでください

    ここは、はっきり書いておきます。

    成果が出ないとき、多くの方は自分を責めます。

    • 自分は営業に向いていない
    • 自分には魅力がない
    • 自分は選ばれない人間だ

    違います。

    やっていることが、ずれているだけです。

    やり方の話を、人格の話にしないでください。

    これは、本当に大事なことです。

    なぜなら、人格の話にしてしまうと、直しようがなくなるからです。

    やり方なら、直せます。今日から変えられます。


    増やすのをやめて、変えてください

    最後に、明日からできることを書きます。

    いま、行動を増やそうとしていませんか。

    増やすのを、いったんやめてください。

    代わりに、同じ量のまま、順番だけ変えてください。

    次に人と会うとき、こうしてみてください。

    最初の10分は、自分の話を1つもしない。

    聞くだけ。何をしている人で、何に困っているのか。

    そして、10分経ってから、初めて自分の話をする。

    やることは変えていません。順番を変えただけです。

    これだけで、相手の反応が変わることを、多くの方が体験しています。


    順番を変えると、量も減ります

    もう1つ、おまけの効果を書いておきます。

    順番を変えると、必要な行動量が減ります。

    理由は簡単です。

    打率が上がるからです。

    10人と会って0件だった人が、順番を変えて10人と会うと、1件や2件になります。

    すると、その1件に時間を使えるようになります。

    そして、丁寧に対応できるので、紹介が生まれます。

    紹介が生まれると、また量が減ります。

    つまり、こういう循環です。

    順番を直す → 決まる → 時間ができる → 丁寧にできる → 紹介が来る

    いま苦しいのは、この循環に一度も入れていないからです。

    そして、循環に入るために必要なのは、追加の努力ではありません。

    いまの努力の向きを、少し変えるだけです。


    まとめ

    • 成果が出ない人ほど、実は人より動いている
    • 「もっと頑張れ」は、いちばん残酷な言葉
    • 問題は量ではなく、方向
    • 方向がずれているだけなのに、自分に問題があると結論づけてしまう
    • ずれているのは、伝える順番
    • 結果を急ぐと、順番が飛ぶ
    • 相手の話が先。自分の話は最後
    • やり方の話を、人格の話にしない
    • 増やすのをやめて、順番だけ変える

    次に人と会うとき、最初の10分だけ聞き役をやってみてください。

    そして、成果が出ないとき「自分には向いていない」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 貢献は、最初のたった一人から始まります

    貢献は、最初のたった一人から始まります

    目標を、大きく立てた。

    「年間100人サポートする」

    「月にこれだけの売上を作る」

    決めた瞬間は、やる気に満ちています。

    でも数日たつと、その数字を見るたびに固まるようになる。今日、何をすればいいのか分からない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この状態の方に、いつも同じことを伝えています。

    1000人を考えるから、一歩が出ないんです。まず、たった一人から。


    実績が、何もありませんでした

    僕がこれを体で覚えた日の話をします。

    独立する前、僕は2年間、副業をしていました。会社には内緒で、マインドマップを教える講師の仕事です。

    僕を育ててくれた先生がいて、その方の会社で土日だけ登壇させてもらっていました。応援してくれていたんです。

    ただ、当時の僕には講師としての実績が、何もありませんでした。

    そこで先生から、こう言われました。

    「実績を、どんどん作りなさい」

    そして紹介してもらったのが、栃木県の保育園の研究会でした。保育士の先生たちに、マインドマップを教えてくる。

    会場に入ったら、60人いました。


    目の前は60人。でも、一人に向けて話しました

    さて、何を話すか。

    準備しながら、僕はずっと考えていました。

    そのとき、頭に浮かんだのは自分の娘のことでした。

    当時、僕は離婚していました。娘はまだ小さくて、毎週会いに行っていました。

    会うたびに、娘がまっすぐ成長しているのが分かる。

    そこで、ふと思ったんです。

    この成長は、僕一人が作ったものじゃない。

    僕が知らないところで、保育園のどこかの先生が、一生懸命やってくれている。会ったこともない誰かが、娘を毎日見てくれている。

    その人に、感謝を伝えよう。

    そう思って、この仕事を引き受けました。

    目の前にいるのは60人です。でも、僕が伝えようと思っていた相手は、その中にはいない一人でした。

    娘を見てくれている、会ったこともない先生。その人に向けて、4時間の講義をしました。


    最後に、手紙を読みました

    不思議なことに、ものすごく盛り上がりました。

    自分でも驚くくらいでした。

    そして最後に、僕は1つだけ用意していたものを出しました。

    いつも頑張ってくれている先生たちへの、感謝の手紙です。

    それを読みました。

    そうしたら。

    60人の先生が、全員、号泣しました。

    会場中が、です。


    なぜ、あんなに泣いたのか

    あとで考えて、分かったことがあります。

    世の中には、先生に文句を言う人がたくさんいます。保育の現場に対して、厳しい声はいくらでもある。

    でも、感謝している親も、同じくらいたくさんいる。

    そのことが、あの人たちには届いていなかったんです。

    4時間、一緒に過ごしてみて、先生たちの不満やストレスも、よく分かりました。楽な仕事ではまったくない。

    でも、それ以上に分かったことがあります。

    この人たちは、本当に子どもを愛している。

    その愛があるからこそ、続けられている仕事なんだと、あの日はっきり実感しました。

    僕にとって、目の前の60人は、直接の関係がある人ではありません。娘を見てくれている先生でもない。

    でも、日本のどこかで子どもを支えてくれている人たちなんです。

    その人たちに感謝を伝えたい、という気持ちだけで、あの4時間はできていました。


    100人を取ろうとすると、一人も来ません

    ここから、僕がずっと使っている考え方が生まれました。

    一人にやったつもりが、100人になる。

    これは本当にそうなんです。あの日、僕は一人に向けて話したのに、60人が動きました。

    そして、逆も本当です。

    100人を取ろうと思ったら、一人も来ません。

    なぜかというと、こういう順番になっているからです。

    一人の心を動かせない人は、10人の心も動かせない。

    10人が動かなければ、100人も動かない。

    一人が動けば、10人が動く。10人が動けば、100人が動く。

    順番は、絶対に飛ばせません。

    だから、最初にやることは1つです。

    目の前の一人を、本気でサポートする。

    そこに誠心誠意、真心を込めて、愛を込めて伝える。それしかありません。


    お金のためだけだと、たぶん届きません

    もう1つ、あの日に気づいたことがあります。

    お金のために一生懸命やる。それも、もちろん大事です。仕事ですから。

    でも、あの4時間を作っていたのは、それではありませんでした。

    自分の知らないところで、誰かを助けてくれている人がいる。

    その人を励ますことで、めぐりめぐって、みんなが良くなっていく。

    この感覚があると、話す言葉が変わります。テクニックではなく、たぶん温度が変わるんだと思います。

    そして受け取る側は、そこを敏感に感じ取ります。


    まとめ

    • 数が大きいと、人は動けなくなる
    • まず、たった一人から
    • 目の前に何人いても、メッセージは一人に向けて出す
    • 一人にやったつもりが、100人になる
    • 100人を取ろうとすると、一人も来ない
    • 順番は飛ばせない。一人→10人→100人
    • お金のためだけだと、温度が乗らない

    いま目標が大きすぎて止まっているなら、こう考えてみてください。

    その一人は、誰ですか。

    顔が浮かんだなら、今日やることは決まっています。

    そして、動けないとき「自分の目標設定が甘いからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 数字は、奇数のほうが信じられます

    数字は、奇数のほうが信じられます

    見出しやキャッチコピーに、数字を入れましょう。

    そう言われて、こう書いた経験はありませんか。

    「成功する4つのポイント」

    「押さえておきたい6つの視点」

    きれいに揃っていて、収まりがいい。悪くないと思いますよね。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで言えることがあります。

    偶数は、安心を与える数字です。

    そしてセールスやオファーの場面で、安心はいりません。


    切りが良い、が落とし穴です

    なぜ偶数だとまずいのか。

    4、6、8。こういう数字は、閉じている感じがします。

    きちんと揃っている。過不足がない。だから安心する。

    安心すると、どうなるか。

    「ふーん」で終わります。

    人が動くのは、安心したときではありません。「なんだろう」と思ったときです。

    3、5、7。この数字は、なぜか少し引っかかります。割り切れないからか、収まりが悪いからか、理由はうまく説明できません。でも、続きを見たくなる。

    セールスの場面で必要なのは、安心ではなく好奇心なんですよ。


    中吊り広告を、数えていました

    これは、僕が起業したての頃にやっていたことです。

    まだ何も分からなくて、とにかく「うまくいっているもの」を観察しようと思っていました。

    そこで何をしたか。

    電車の中吊り広告を、ひたすら見ていました。

    街を歩けば看板を見て、本屋に行けばタイトルを見て、雑誌の見出しを見て。片っ端から分析していたんです。

    すると、あることに気づきました。

    3、5、7が、圧倒的に多い。

    「ほんとだ!」と思いましたね。

    誰かに教わったわけではありません。実際に世の中に出ているものが、そうなっていた。プロがお金をかけて作ったものが、揃って奇数を使っている。

    これは、けっこう衝撃でした。


    じゃあ、奇数を入れれば完璧か

    ここで、大事な話をします。

    違います。

    奇数さえ入れれば効くというなら、みんなとっくにやっています。

    言葉と数字は、必ずセットです。

    言葉というのは、キャッチコピーの部分のこと。

    刺さる言葉があって、そこに好奇心を盛り上げる数字が乗る。この順番で、はじめて効きます。

    逆にいうと、言葉が弱いのに数字だけ足しても、何も起きません。

    「頑張るための3つのポイント」

    ……何も響きませんよね。数字は奇数なのに。

    言葉のほうが空っぽだからです。数字は、あくまで乗せるものであって、土台ではありません。


    「かなり上がりました」を、言い換えた日

    数字の力を、僕が体で分かった瞬間があります。

    セミナーの冒頭で、自己紹介をするときの話です。

    当時、僕はこう言っていました。

    「起業当初は自分の時給が安かったんですが、今では、かなり上がりました!」

    嘘は言っていません。事実です。

    でも、ある時これを言い換えました。

    「起業当初は時給500円でした。でも、今は、有難いことに7万円まで向上させることができました!」

    言っている中身は、まったく同じです。

    でも、セミナーのスタートの雰囲気がガラッと変わりました。

    空気が締まる、というんでしょうか。ざわっとする感じがある。今でもはっきり覚えています。

    「かなり上がった」だと、聞いた人が絵を描けないんですよ。1万円かもしれないし、2千円かもしれない。

    「500円が7万円」と言われた瞬間、頭の中に絵が浮かびます。

    数字の力って、本当にすごいです。


    「かなり」を、探してください

    この話には、すぐ使える形があります。

    自分の原稿を開いて、この言葉を探してください。

    • かなり
    • たくさん
    • 大幅に
    • 多くの
    • 短期間で

    こういう言葉が出てきたら、そこが数字に変えられる場所です。

    「多くの方にご利用いただいています」→「300名の方に」

    「短期間で成果が出ます」→「3日で」

    「大幅に改善します」→「1.5倍に」

    やっていることは、ぼんやりした言葉を、絵が浮かぶ言葉に変えているだけです。

    そして、ここで1つ大事なことがあります。

    盛らないでください。

    数字が効くのは、本当だからです。300名と書いて、実は30名だったら、どこかで必ず崩れます。そして一度崩れた信用は戻りません。

    正直な数字が、地味でもかまいません。「5名の方に」でもいいんです。ぼんやりした「多くの方に」より、はるかに強い。

    ただし、隠しスパイスです

    最後に、注意点を1つだけ。

    これを知ると、数字を入れたくなります。あちこちに入れたくなる。

    やめてください。

    数字ばかり入れると、嫌がられます。

    「3つの秘訣」「5つの法則」「7日間で」「98%が」「たった180日」

    全部入れたら、どうなるか。通販番組みたいになります。そして人は、その手のものに慣れきっていて、身構えます。

    数字は、隠しスパイスです。

    料理と同じで、隠し味だから効きます。全面に出したら、それはもう料理ではありません。

    僕の感覚だと、1つの原稿に1〜2か所。それも、一番聞いてほしいところにだけ置く。

    そこだけ数字があると、そこが際立ちます。


    まとめ

    • 偶数は安心を与える。セールスの場面で安心はいらない
    • 必要なのは好奇心。3・5・7は、なぜか続きを見たくなる
    • 世の中の広告は、実際に奇数だらけ。中吊りを見れば分かる
    • 奇数を入れれば効く、ではない。言葉と数字は必ずセット
    • 言葉が空っぽなら、数字を足しても何も起きない
    • 「かなり」を数字に変えると、相手の頭に絵が浮かぶ
    • 数字は隠しスパイス。1つの原稿に1〜2か所まで

    いま書いている原稿に、「かなり」「たくさん」「大幅に」が入っていませんか。

    そこを1つだけ、数字に置き換えてみてください。それだけで、伝わり方が変わります。

    そして、言葉が響かないとき「自分にセンスがないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 客をなめると、既存客から逃げていきます

    客をなめると、既存客から逃げていきます

    新規のお客さんを探し続けている。

    来てくれた人は、終わったらそれっきり。

    そしてまた、次の新規を探しにいく。

    この走り方、いつまで続けるつもりでしょうか。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。走り続けて疲れている方に、いつも同じことを伝えています。

    すでにいる人を大事にしないと、自分の看板が安くなります。


    「解約します」と言った瞬間に出てくるアレ

    分かりやすい例があります。

    携帯会社です。

    長く使っていても、特に何もありません。ところが「解約します」と言った瞬間、こう言われる。

    「今なら、キャッシュバックがありますが」

    ……あれ、どう感じますか。

    僕は、こう思います。

    「そのタイミングで言うか」

    長く払い続けてきたときには何も言わなかったのに、出ていくと言った瞬間にお金を出してくる。

    これ、何を言っているかというと、こういうことです。

    「あなたは3万円で動く人ですよね」

    客をなめているんですよ。

    しかも、当の会社は自覚がありません。「引き止め施策」として、真面目にやっている。でも受け取る側には、はっきり伝わります。

    そして、一度そう感じた相手のところには、二度と戻りません。


    マツダがやっていること

    逆の例も見てみます。

    マツダは、長年その車に乗り続けている人だけを集めた、感謝のイベントをやっています。

    限定のTシャツが配られて、招待される。

    参加した人は、どう感じるか。

    「ちゃんと見てくれていたんだ」

    心が、ぎゅっとなります。

    そしてその人は、次もマツダに乗ります。しかも、聞かれてもいないのに人に勧めます。

    一方、10年使い続けている通信会社が、こちらに何かしてくれた記憶はありますか。

    たぶん、ありませんよね。

    この差は、金額ではありません。「見ているかどうか」の差です。


    個人には、大企業にできないことができます

    ここからが本題です。

    大企業がなぜ既存客を大事にできないかというと、稟議が要るからです。

    「長年のお客様に、何か特別なことをしたい」と思っても、企画書を書いて、承認を取って、公平性を検討して、コストを計算して……とやっているうちに、当たり障りのないものになります。

    個人事業や小さい会社は、これが要りません。

    思いついた瞬間に、やれます。

    • 誕生日に、電話を1本かける
    • ちょっとした粗品を送る
    • 高齢のお客さんに、2週間おきに様子をうかがう電話をする

    どれも、お金はほとんどかかりません。そして、大企業には絶対に真似できません。

    これをやっていると、どうなるか。

    他に取られなくなります。

    もっと安いところが出てきても、もっと大きいところが来ても、その人は動きません。価格で選ばれていないからです。

    人で選ばれている関係は、価格競争の外側にあります。


    何をすれば、ファンになるのか

    「具体的に何をすればいいのか」と聞かれるので、書いておきます。

    特別なことは、何もしなくていいです。

    やることは1つだけ。

    用がないときに、連絡する。

    これだけです。

    売り込みでも、案内でもなく、ただ思い出したから連絡する。

    「そういえば、あのお話どうなりましたか」

    「この記事を読んで、◯◯さんのことを思い出しました」

    用があるときにしか連絡してこない人は、営業です。用がないときに連絡してくる人が、知り合いです。

    そして人は、営業からは最安値で買いますが、知り合いからは適正価格で買います。

    もう1つ。覚えていることを、口に出す。

    前に聞いた話を覚えていて、それに触れる。「お子さん、受験でしたよね」「あの案件、通りましたか」。

    たったこれだけで、相手は「この人は自分を見てくれている」と感じます。

    覚えるのが苦手なら、メモしておけばいいだけです。記憶力の話ではなく、記録する気があるかどうかの話なんですよ。

    ただし、自分が整っていないとできません

    正直に言うと、これは技術の話ではありません。

    自分の状態がそのまま出ます。

    心の中で不満を抱えたまま「誕生日に電話しよう」と思っても、相手には伝わってしまいます。「営業だな」と分かってしまう。

    逆に、こちらが満たされていると、自然と相手のことを思い出せるようになります。

    だから僕は、いつも順番をこう考えています。

    自分を整える → 人を思い出せるようになる → 関係が続く

    やることリストを増やすより、まず自分の状態を見る。遠回りに見えて、これが一番早いです。


    特別を、全員に配らないでください

    最後に、1つだけ注意点を。

    うまくいき始めると、こう考えたくなります。

    「せっかくいい取り組みだから、全員にやろう」

    これ、やめてください。

    特別扱いを全員に開放した瞬間、特別が特別でなくなります。

    そして一番先に離れるのが、それまで特別扱いされていたコアなお客さんです。「自分だけだと思っていたのに」となる。

    一番大事にしたかった人を、一番傷つけることになります。

    誰にやって、誰にはやらないか。ここも、線を引いてください。


    まとめ

    • 既存客を軽んじると、自分の看板が安くなる
    • 出ていくと言われてから出す条件は、「なめている」と伝わる
    • 差は金額ではなく、「見ているかどうか」
    • 個人は稟議がないから、思いついた瞬間にやれる
    • 人で選ばれた関係は、価格競争の外側にある
    • 自分が整っていないと、この目線は持てない
    • 特別を全員に配ると、コア客から離れていく

    新規を探す時間を、少しだけすでにいる人に回してみてください。

    そして、走り続けて疲れているとき「まだ努力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 取りたくない客を、先に決めてください

    取りたくない客を、先に決めてください

    来た人は、断らない。

    そう決めている方が、多いと思います。

    とくに始めたばかりの頃は、選べる立場ではないと感じますよね。1件でも取りたい。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで、はっきり言えることがあります。

    がむしゃらに取った客で、うまくいった人を見たことがありません。

    一人もいません。


    直感は、もう答えを知っています

    こういう瞬間、ありませんか。

    話していて、「あ、この人とは合わないな」とふっと感じる。

    理由はうまく言えない。相手が悪いわけでもない。でも、何かが引っかかる。

    そのあと、頭がこう言い出します。

    「でも、これだけの金額になるし」

    「ここで断ったら、次いつ来るか分からないし」

    「話せば分かってくれるかもしれないし」

    これ、全部お金の理屈なんですよ。

    直感のほうは、最初から答えを出しています。合わない、と。

    でも頭が、メリットだけを並べて「取れ」と言ってくる。そして、たいていそっちに従ってしまう。

    そして半年後、後悔します。


    合わない人を1人入れると、場が変わります

    なぜ、そこまで言うのか。

    1人で完結しないからです。

    僕は塾やコミュニティも運営していますが、そこに1人「持っているものが違う人」が入ると、場の空気そのものが変わります。

    その人が悪意を持っているわけではありません。ただ、向いている方向が違う。

    すると、周りの人が気を遣い始めます。発言が慎重になる。本音が出なくなる。

    一番損をするのは、ちゃんとやろうとしている他の人たちです。

    僕がその1人を取ったせいで、9人の場が薄くなる。これは、経営判断として明らかに間違っています。


    「お金がない」は、そのままの意味です

    もう1つ、線引きが必要なところがあります。

    これは書くのに少し勇気が要りますが、大事なので書きます。

    お金がない人は、ないんです。

    「今は厳しいけど、なんとかします」と言われて、なんとかなった人は、正直ほとんどいません。

    そして、ここが大事なところなんですが。

    起業する前から、お金がなくて悩んでいる。その状態で始めていること自体に、たぶん無理があります。

    そういう方に対して、僕も昔は「どうにかしてあげたい」と思って、必要以上に手を出していました。値段を下げたり、期間を延ばしたり、無料で見てあげたり。

    結果どうなったか。

    時間だけが消えて、お礼も言われませんでした。

    これは相手が悪いのではありません。受け取る準備ができていない人に、渡そうとした僕の判断ミスです。


    「助けたい」と「線を引く」は、両立します

    ここで誤解してほしくないので、はっきり書きます。

    助けたい気持ちで動くこと自体は、正しいです。

    損得を横に置いて、目の前の人に与える。これは僕がずっと大事にしていることですし、結果的にそういう人のところに仕事が集まります。

    線を引くのは、それとは別の話です。

    • 合わないと直感が言っている相手
    • お金の準備がまったくできていない相手

    この2つだけ、線を引く。それ以外は、思いきり与えていい。

    線を引くのは冷たさではなく、思考した結果です。

    そして、線を引けるようになると不思議なことが起きます。本当に助けたい人に、時間とエネルギーを全部使えるようになるんですよ。


    断ったあとに、何が起きるか

    線を引くのが怖いのは、断ったら何もかも失う気がするからだと思います。

    実際に起きることを書いておきます。

    まず、時間が空きます。当たり前ですが、これが大きい。合わない相手にかけていた時間とエネルギーが、まるごと戻ってきます。

    そして、その空いた場所に、なぜか別の話が入ってきます。

    僕はこれを何度も見ています。合わないお客さんとの契約を終わりにすると決めた翌日に、新しい出会いが来る。タイミングが良すぎて、最初は偶然だと思っていました。

    でも、説明はつきます。空いた場所にしか、新しいものは入らないからです。抱えたままでは、物理的に受け取れません。

    もう1つ。断れる人は、態度が変わります。

    「この人は誰でも受けるわけじゃない」と伝わると、相手の接し方が変わります。値切られにくくなるし、雑に扱われなくなる。

    選ばない人は、選ばれません。これは人間関係の全部に言えることだと思います。

    取らない客も、書き出してください

    実務としてやってほしいのは、これです。

    ターゲットを決めるとき、取らない客も書き出す。

    • こういう人は受けない
    • こういう言い方をする人は受けない
    • この条件が揃っていない人は受けない

    絞り込みと同じくらい、こちらも大事です。

    書き出しておくと、迷ったときにその場の感情で判断しなくて済みます。

    「なんとなく気が進まないけど、まあいいか」が一番危ない。先に決めておけば、その瞬間に決めなくていい。

    そして、断るときは正直でいいです。

    「ご期待に応えられないと思うので、お受けしないほうがいいと思います」

    これで嫌われることは、ほとんどありません。むしろ、その正直さで後から紹介が来ることすらあります。


    まとめ

    • がむしゃらに取った客で、うまくいった人はいない
    • 直感はもう答えを知っている。頭がお金の理屈で上書きしてくる
    • 合わない人を1人入れると、場全体が薄くなる
    • お金がない人は、ない。必要以上に手を出しても、時間が消えるだけ
    • 「助けたい」と「線を引く」は両立する
    • 取らない客も、先に書き出しておく

    全部受けるのをやめると、本当に届けたい人に、全部を渡せるようになります。

    そして、疲れているとき「自分の力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 「カツ丼税理士」に学ぶ、専門性の尖らせ方

    「カツ丼税理士」に学ぶ、専門性の尖らせ方

    ターゲットを絞りましょう、と言われる。

    頭では分かる。でも、怖い。

    狭くしたら、その分お客さんが減るじゃないか。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この不安は、ほぼ全員が通ります。

    そして、ほぼ全員が同じところで納得します。

    絞ると減る、は逆です。絞らないから、誰にも見つけてもらえないんです。


    「うまい醤油ラーメンが食べたい」とき、どこへ行きますか

    想像してみてください。

    今日は無性に、うまい醤油ラーメンが食べたい。

    そういうとき、ガストには行きませんよね。

    ガストのラーメンがまずいわけではありません。ちゃんとしています。でも、行かない。

    なぜかというと、専門店のほうがうまいに決まっている、と無意識に思っているからです。

    これ、人がものを選ぶときに毎回やっていることです。

    人は、無意識に専門性の高い人を探しています。

    そして「何でもできます」と書いてある人は、その探し方の網に引っかかりません。

    減っているのではなく、そもそも見つけられていないんです。


    「カツ丼専門の税理士です」

    税理士さんの例で考えてみます。

    「何でもできる税理士です」

    ……何も残りませんよね。世の中に何万人といます。

    では、これならどうでしょう。

    「寿司屋専門の税理士です」

    「カツ丼屋専門の税理士です」

    急に、頭に絵が浮かびませんか。

    そして、ここが面白いところなんですが。

    カツ丼屋さんが、この人を見つけます。

    さらに、ラーメン屋さんも「近いかも」と思って連絡してきます。定食屋も、そば屋も。

    人は、自分に近いものを勝手に関連づけるからです。

    「カツ丼専門」と書いてある人を見て、うちは違うからやめておこう、とはあまり思いません。むしろ「飲食のことが分かっている人だ」と受け取ります。

    つまり、絞ったことで狭くなるのは看板だけで、来る人の幅は思ったほど狭くならない。


    好きなもので尖らせてもいい

    もう1つ、別の尖り方もあります。

    たとえば、プロレスが好きな税理士さんが、こう名乗る。

    「タイガーマスク税理士です」

    業種で絞っているわけではありません。でも、これも立派なポジションです。

    プロレス好きの経営者が、必ず食いつくからです。そして、その人はもう他の税理士を探しません。

    尖らせ方は、業種でも、趣味でも、地域でも、価値観でもいい。

    大事なのは、何かの一点で「あ、この人だ」と思われることです。


    誰にも受けない人は、どこへ行っても受けません

    絞るのが怖い一番の理由は、これだと思います。

    「もし誰にも刺さらなかったらどうしよう」

    正直に言います。

    尖らせて誰にも受けなかった人は、尖らせなくても受けません。

    これは意地悪で言っているのではありません。

    万人に向けた言葉は、誰の心にも引っかかりません。引っかからないものは、良いも悪いも判断されない。つまり、結果すら返ってこない。

    尖らせると、少なくとも反応が返ってきます。「合わないな」と離れる人も出ますが、「それ、私のことだ」と言う人が必ず一人は出ます。

    そして仕事は、その一人から始まります。

    何も返ってこない状態より、はっきり断られるほうが、はるかに前に進んでいます。


    絞るのは、看板だけでいい

    もう1つ、誤解を解いておきます。

    絞るというのは、他の仕事を断ることではありません。

    看板に何を書くか、という話です。

    「カツ丼屋専門」と名乗っている税理士さんが、たまたま来た美容室の依頼を断るかというと、断りません。普通に受けます。

    看板は入り口であって、鍵ではないんですよ。

    多くの人が絞れないのは、ここを取り違えているからです。「絞ったら、それ以外を受けられなくなる」と思っている。

    そんなことは起きません。入り口を1つに決めるだけです。

    そして、入り口が1つのほうが人は入ってきます。玄関がどこにあるか分からない家には、誰も来ませんから。

    いつ広げるか

    「じゃあ、いつまで絞っていればいいのか」

    これもよく聞かれます。

    答えは、その一点で名前が知られてからです。

    「◯◯といえば、あの人」という状態を作れたら、そこから横に広げていい。すでに信用の土台があるので、次のものも受け入れられます。

    順番が逆だとうまくいきません。知られていない状態で広げると、ただの「何でも屋」になります。

    NIKEがランニング以外に手を広げたのも、ランニングで名前が立ってからでした。

    相手が違えば、自己紹介も分けてください

    もう1つ、実務的な注意点があります。

    対象が違うなら、自己紹介を分けてください。

    これ、混ぜている人がとても多いです。

    個人のお客さん向けの話と、士業や経営者向けの話。1つの原稿で両方に届かせようとする。

    でも、個人向けの言葉は、弁護士には響きません。逆もそうです。刺さる痛みが、そもそも別物だからです。

    だから、行く場所によって出すものを変える。中身は同じでも、言葉と例を入れ替えるだけでかまいません。

    そのためには、相手を徹底的に知る必要があります。

    その人は、どんな生活をしているか。何を読んでいるか。何にお金を使っているか。どこで情報を得ているか。

    ここまで分かって、はじめてどの言葉で、どこに置くかが決まります。


    まとめ

    • 絞ると減る、は逆。絞らないから見つけてもらえない
    • 人は無意識に専門店を探す。「何でもできます」は網に引っかからない
    • 絞っても、近い人が勝手に関連づけて来る
    • 尖らせ方は業種でも趣味でもいい。一点で「あ、この人だ」と思われること
    • 尖らせて受けない人は、尖らせなくても受けない
    • 対象が違うなら、自己紹介を分ける

    怖いのは分かります。でも、怖いということは、ちゃんと尖っているということでもあります。

    そして、選ばれないとき「まだ実力が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

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