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  • リアルでは、2人に1人が契約になっていました

    リアルでは、2人に1人が契約になっていました

    集客がうまくいかない。

    だから、新しいやり方を足す。それもうまくいかない。また別のやり方を足す。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この状態のとき、やり方を増やしてはいけません。

    足す前に、いまの数字を場所ごとに分けてください。


    全部まとめて見ていると、何も見えません

    多くの方は、集客の成果を1つの数字で見ています。

    「今月は3件だった」「先月は1件だった」

    これだと、次に何をすればいいかが決まりません。

    3件がどこから来たのか。1件のときは何をしていたのか。分けていないので、わからない。

    そして、わからないまま「もっと頑張ろう」になります。


    僕が、自分の数字を分けたときの話

    正直に書きます。

    僕は1年、広告をメインの集客として回していました。

    (始めたのは前の年の4月ですが、最初の3か月は覚えるための期間でした。実際に回り出したのは7月からです)

    使った金額は、70万円です。

    結果は、こうでした。

    | | ||—|—|| メールアドレスの登録 | 320件 || 個別相談 | 5件 || 契約 | 0人 |

    一人も決まりませんでした。

    ……書き出すと、それなりに効きます。


    同じ時期に、別の場所では違うことが起きていました

    ここからが本題です。

    同じ時期、僕はリアルの場にも出ていました。交流会や、人からの紹介です。

    そちらの数字を分けて出したところ、こうでした。

    過去4年間で、交流会に出たのは12回。年に3回だけです。

    そこから個別相談に来たのが25人。そのうち14人が契約になっています。

    2人に1人。成約率にすると56%です。

    同じ人間が、同じ商品を、同じ言葉で説明しています。

    場所が違うだけで、結果がここまで違いました。


    この数字を見るまで、気づいていませんでした

    正直に言うと、僕はこれを分けて見たことがありませんでした。

    「広告がうまくいかない」とだけ思っていました。

    そして、広告のやり方を直そうとしていました。もっといい画像を作ろう、もっといい言葉にしよう、と。

    でも、分けて出した瞬間にわかりました。

    直すところは、そこではなかった。

    僕は、会って話したときに強い。それが自分の勝ち筋でした。


    広告が悪い、という話ではありません

    ここは、はっきりさせておきます。

    広告そのものは、悪くありませんでした。

    320件の登録が集まっています。これは、広告として機能していたということです。

    問題は、集まったあとが、僕のやり方に合っていなかったことです。

    僕の商品は、会って、話を聞いて、相手の状況に合わせて組み立てるものです。画面の中だけで完結する形になっていませんでした。

    道具が悪いのではなく、道具と自分の組み合わせが合っていなかった。

    だから、広告を否定するつもりはまったくありません。合う人には、間違いなく効きます。


    あなたの数字も、分けられます

    やることは簡単です。

    この1年に契約になった方を、全員書き出してください。

    そして、その隣にどこで出会ったかを書きます。

    • 紹介
    • 交流会
    • ホームページ
    • 広告
    • 前からの知り合い

    これだけで、たいてい偏りが見えます。

    そして、多くの方が驚きます。「思っていたところと、違った」と。


    数が少なくても、意味があります

    「まだ契約が3件しかないので、分ける意味がない」

    そう思われるかもしれません。

    3件でも分けてください。

    3件のうち2件が同じ経路なら、それは十分な手がかりです。

    そして、こう考えてみてください。

    その経路を、来年2倍にしたらどうなるか。

    これは、新しいやり方を1から覚えるより、はるかに現実的です。

    すでに勝てている場所を広げるほうが、早い。


    弱いところを直したくなる気持ちについて

    もう1つ、大事なことを書きます。

    数字を分けると、勝てていない場所も同時に見えます。

    そして、まじめな人ほど、そちらを直したくなります。

    僕もそうでした。広告の数字が悪いとわかったとき、真っ先に「広告を直そう」と考えました。

    でも、限られた時間を、勝てていない場所に使うのは損です。

    弱いところは、いったん置いておくでいい。

    強いところが安定して、余力ができてから戻ってくれば間に合います。


    まだ、分ける数字が無い人へ

    「そもそも、契約がまだ1件も無い」

    その場合は、契約ではなく、手前の数字を分けてください。

    • 名刺を交換した人が、何人いたか
    • そのうち、もう一度会えたのが何人か
    • そのうち、仕事の話まで進んだのが何人か

    どこで減っているかを見ます。

    そして、たいていの場合、減っている場所は1か所です。

    • 交換はできるが、二度目が無い → 別れ際に次の約束をしていない
    • 二度目はあるが、仕事の話にならない → 相手の困りごとを聞いていない

    どちらも、やり方の問題です。性格や才能の問題ではありません。

    そして、1か所しか詰まっていないなら、直すのも1か所で済みます。

    場所は、途中で変わります

    もう1つ、知っておいてほしいことがあります。

    勝ち筋は、固定ではありません。

    いま強い場所も、3年後には変わっている可能性があります。人との関係も、扱う商品も、変わっていくからです。

    だから、この分け方は一度で終わりにしないでください。

    おすすめは、半年に1回です。

    半年ごとに、同じことをやる。契約になった方を書き出して、出会った場所を隣に書く。

    そうすると、自分の勝ち筋が動いているかどうかが見えます。

    そして、この記録が数年ぶんたまると、それはもうその人だけの経営の地図になります。


    まとめ

    • やり方を足す前に、いまの数字を場所ごとに分ける
    • 1つの数字で見ていると、次にやることが決まらない
    • 僕の場合、広告70万円で契約0人、リアルは相談25人中14人で56%
    • 同じ人間・同じ商品でも、場所で結果が変わる
    • 道具が悪いのではなく、道具と自分の組み合わせが合っていなかった
    • 契約になった方を全員書き出し、どこで出会ったかを隣に書く
    • 3件でも分ける価値がある
    • 勝てていない場所は、いったん置いておいていい

    今日、この1年の契約を全部書き出して、出会った場所を隣に書いてみてください。5分で終わります。

    そして、うまくいかないとき「やり方が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 可能性で縁を起こす。「クレクレ星人」には何も来ない

    可能性で縁を起こす。「クレクレ星人」には何も来ない

    交流会に、月に何回か出ている。

    名刺は増える。話も盛り上がる。

    でも、仕事にならない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この状態には、はっきりした原因があります。

    期待で行っているからです。


    期待と、可能性

    まず、2つの言葉を分けます。

    期待は、自分ではコントロールできないことです。

    • お客さんが取れたらいいな
    • いい人と出会えたらいいな
    • 誰かが紹介してくれたらいいな

    全部、相手が決めることです。自分にはどうにもできません。

    一方、可能性は、自分が起こせる動作です。

    • 自己紹介を作り込んでおく
    • 相手の困りごとを1つ聞き出す
    • 覚えてもらえる一言を用意しておく

    これは、100パーセント自分でやれます。

    そして、ここが大事なところです。

    期待で行くと、動きが変わります。


    期待で行った人の、当日の顔

    期待で交流会に行くと、どうなるか。

    目の前の人が、候補になります。

    話しながら、頭の中で選別が走ります。

    この人はお客さんになりそうか。ならなさそうか。

    そして、ならなさそうだと分かった瞬間、話の熱が落ちます。

    ……これ、相手に伝わります。全部、伝わります。

    顔つき、うなずき方、質問の量。人は驚くほど敏感です。

    そして相手はこう思います。

    「この人は、私を人として見ていない」

    こうなると、その場では笑顔で別れても、二度と連絡は来ません。


    「紹介してください」が、うまくいかない理由

    もう1つ、よくある場面があります。

    「もしよかったら、誰か紹介してください」

    言ったことがある方、多いと思います。

    でも、これはうまくいきません。

    なぜなら、これはクレクレだからです。

    僕は、与えることなくただひたすらに欲しがる人を「クレクレ星人」と呼んでいます。

    相手からすると、こう聞こえます。

    「私の人脈を、この人に使わせてほしいと言われている」

    紹介というのは、紹介する側にとってリスクです。合わなかったら、自分の信用が減ります。

    そのリスクを、まだよく知らない相手に負ってくれる人はいません。

    だから、警戒されます。

    「食い物にされるかもしれない」

    そう思われた瞬間、その関係は終わります。


    与える側から入ると、言葉が変わります

    では、どう言えばいいか。

    同じ紹介のお願いでも、可能性から入るとこうなります。

    「私はこういう人を助けたいんです。もし周りに悩んでいる方がいたら、声をかけてあげてください。私の仕事にならなくても、構いません」

    ……この一言、破壊力があります。

    なぜか。

    相手のリスクが、ゼロになるからです。

    仕事にならなくてもいい、と先に言っています。だから、紹介する側は気軽に名前を出せます。

    そして、もう1つ効きます。

    この言い方ができる人は、本気に見えます。

    売上のために言っているのではなく、本当に助けたいから言っている。そう伝わります。

    不思議なもので、この言い方をした人のほうが、実際には紹介が来ます。


    セミナーでも、個別の相談でも、同じです

    これは交流会だけの話ではありません。

    セミナーでも、個別の面談でも、まったく同じ構造が起きます。

    目の前の人に期待をかけると、こうなります。

    「買ってくれ、買ってくれ」

    言葉にしなくても、空気に出ます。そして、売れません。

    でも、可能性で立つとこうなります。

    「今日、この時間で価値を持って帰ってもらう」

    これは自分でコントロールできます。

    そして、真剣に価値を渡した結果、先のドアが開きます。その場で決まらなくても、半年後に連絡が来たりします。

    僕の経験から言うと、うまくいかない設計は、たいてい期待で組まれています。


    準備した人にしか、起きません

    最後に、もう1つ大事なことを書きます。

    可能性というのは、準備のことです。

    ある方は、交流会で使う自己紹介をとことん作り込みました。

    その結果、2,000円のランチ会に4人を集客しています。

    期待で参加している人は、準備をしません。

    だって、「いい出会いがあればいいな」と思っているだけなので、準備するものが無いんです。

    一方、可能性で参加する人は、やることが山ほどあります。

    • 自己紹介を練る
    • 覚えてもらう一言を決める
    • 何を聞くか決める
    • 次につながる渡し方を決める

    そして、準備した人にだけ、結果が起きます。

    縁は、待つものではありません。

    自分で起こすものです。


    与えるのは、大きなことでなくていい

    「与える側から入る」と言うと、身構える方がいます。

    無料で仕事をするのか。時間を持ち出すのか。

    そこまでしなくて大丈夫です。

    与えるものは、その場で渡せる小さなもので十分です。

    • 相手の困りごとに、心当たりのある人を1人思い出して伝える
    • 相手の商売に使えそうな話を、1つだけ渡す
    • 相手の話を、最後まで遮らずに聞く

    最後のものが、実はいちばん効きます。

    交流会では、みんな話したがっています。聞く人が、圧倒的に足りていません。

    だから、最後まで聞くだけで珍しい人になります。

    そして、こう思われます。

    「この人とは、もう一度話したい」

    これで十分です。1回目の目的は、契約でも紹介でもありません。

    2回目が起きることです。

    そこだけ狙えば、その日にやることは驚くほど少なくなります。


    まとめ

    • 期待は、自分でコントロールできないこと
    • 可能性は、自分が起こせる動作
    • 期待で行くと、目の前の人が候補になり、それが伝わる
    • 「紹介してください」は、相手にリスクを負わせている
    • 「仕事にならなくてもいい」と先に言うと、リスクが消える
    • セミナーも個別も同じ。期待をかけると売れない
    • 可能性とは、準備のこと。準備した人にだけ結果が起きる

    次の交流会の前に、自己紹介を1行だけ書き直して行ってみてください。

    そして、仕事につながらないとき「交流会は意味がない」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。止まっている場所が分かれば、次の一歩も見えてきます。

  • 自己紹介の前に決めること。誰の前で話すのか

    自己紹介の前に決めること。誰の前で話すのか

    自己紹介を、1つだけ作って、どこでも同じように話す。

    多くの人がこうしています。僕も昔そうでした。

    一度いいものを作ったんだから、使い回せばいい。効率的に見えますよね。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで言えることがあります。

    中身は同じでいい。でも、入り口は変えてください。

    なぜなら、人によって心が動くきっかけが違うからです。


    理屈で動く人と、感情で動く人がいます

    大きく分けると、2種類います。

    理屈で動く人は、根拠を求めます。数字、データ、権威。「なぜそう言えるのか」が先にほしい。ここが埋まると、一気に前のめりになります。

    感情で動く人は、人となりを見ます。どんな経験をしてきたか、なぜそれをやっているのか。理屈より先に「この人は信用できるか」を見ている。

    同じ話をしても、この2人には別々の入り口が要ります。

    理屈で動く人に、いきなり自分の失敗談を語り出すと「で、実績は?」となります。

    感情で動く人に、いきなりデータを並べると「なんか売り込まれてる」となります。

    どちらも、内容が悪いのではありません。扉が違うだけです。


    入り口は、7つあります

    前に書いたことがありますが、自己紹介の最初の10秒には型があります。改めて並べると、こうです。

    | 入り口 | 向いている相手 ||—|—|| 命令する(「90秒だけ聞いてください」) | 誰にでも。迷ったらこれ || 質問する(「〜だと思っていませんか?」) | 考えるのが好きな人 || クイズを出す | 理屈で動く人 || 権威を借りる(法則・研究データ) | 理屈で動く人 || 意外な名乗り | 場が硬いとき、印象を残したいとき || 失敗を告白する | 感情で動く人 || 問題を突きつける | 今まさに困っている人 |

    僕は、同じ内容を話すときでも、部屋を見てここを入れ替えます。

    士業の方が多い会なら、権威やデータから入る。個人でやっている方が多い会なら、失敗談から入る。

    変えるのは最初の10秒だけです。そのあとの中身は同じでかまいません。


    実際に並べたら、5つの型に分かれました

    これは自分でやってみて分かったことです。

    うまくいっている自己紹介の台本を17本集めて、全部バラして並べました。僕のものと、クライアントの方のもの。業種もバラバラです。

    そうしたら、きれいに5つに分かれました。

    1. 痛みを3つ並べて、診断に誘う型(一番つぶしが効く。交流会の鉄板)
    2. クイズや質問から入って、データで裏づける型(理屈で動く人に強い)
    3. 失敗から逆転までを語る型(共感が一番深く入る)
    4. 法則や権威で一気に引き込む型(冒頭のインパクトで記憶に残す)
    5. 困りごとを名指しして、独自の名前をつけた解決策を出す型(業種が特化しているとき)

    面白かったのは、業種で分かれていなかったことです。

    不動産の方と、コーチングの方が、同じ型を使っていたりする。分かれ目は業種ではなく、誰に向かって話しているかでした。

    そしてもう1つ。長さも全然違いました。短いものは50秒、長いものは90秒。時間が違えば、入れられるものも変わります。


    だから、3つ持っておいてください

    ここから、実務的な話です。

    交流会に行くと、その日によって持ち時間が変わります。「一人30秒でお願いします」と言われることもあれば、「じっくりどうぞ」のこともある。

    そのときに慌てて削ると、削ってはいけないところを削ります。

    たいてい後半が飛びます。そして後半には、オファーと「次にしてほしいこと」が入っている。一番仕事に近い部分が消えるわけです。

    だから、先に3つ作っておきます。

    • 50秒版(約350字)
    • 70秒版(約450字)
    • 90秒版(約580字)

    その場で選ぶだけにしておく。これだけで、事故がなくなります。


    見落とされやすいのは、最後の2つです

    17本を並べてみて、もう1つ気づいたことがあります。

    抜けやすい場所が、はっきり決まっていました。

    抜けていたのは、この2つです。

    1つめ。「今である理由」と、価格の見せ方。

    「1名様限定です」「通常3万円のところ、今日は5千円で」。こういう一言があるかどうかで、その場で動く人の数がまるで違います。

    2つめ。感情のほうのメリット。

    数字は入っているのに、「そうなったとき、どんな気持ちになるか」が抜けている。

    「売上が2倍になります」だけだと、頭では分かっても心が動きません。「堂々と自分の仕事を語れるようになります」まで言うと、変わります。

    この2つ、自分では気づきにくいんですよ。だから、書き終わったら必ずここだけチェックしてください。


    まとめ

    • 中身は同じでいい。入り口だけ変える
    • 理屈で動く人には、データや権威から
    • 感情で動く人には、失敗談から
    • 変えるのは最初の10秒だけ
    • 型は5つ。業種ではなく、誰に話すかで決まる
    • 長さ違いで3つ持っておく。その場で削ると、一番大事な後半が飛ぶ
    • 抜けやすいのは「今である理由」と「感情のメリット」

    作り直す必要はありません。入り口を何本か用意しておくだけです。

    そして、伝わらないとき「自分の話し方が悪いからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • 同じ内容でも、話す順番で結果が変わります

    同じ内容でも、話す順番で結果が変わります

    自己紹介の中身は、悪くない。

    実績も入れた。想いも語った。何をやっているかも伝えた。

    なのに、終わったあと何も起きない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この状態のとき、直すべきは中身ではないことがほとんどです。

    順番です。

    同じ材料でも、並べ方を変えると結果が変わります。


    17本を並べたら、全部同じ骨格でした

    これは、実際にやってみて分かったことです。

    うまくいっている自己紹介の台本を、17本集めました。僕が作ったものと、クライアントの方が使っているもの。業種もバラバラです。

    不動産、映像制作、留学、宝飾、コーチング。

    それを全部バラして、並べてみました。

    驚くほど、同じ形をしていました。

    つかみ方や味付けは違うんですが、土台の骨格が全部同じなんです。

    正直に言うと、まじかよ、と思いました。狙って揃えたわけでもないのに、うまくいっているものは自然と同じ形に落ちていた。

    その骨格が、これです。


    10ブロックの骨格

    上から順に、こうなります。

    1. キャッチコピー … 一言で引きつける
    2. 肩書き … 誰で、何の専門か
    3. つかみ … 相手の脳を巻き込む
    4. 実績(数字) … 信じてもらう
    5. 共感・痛み … 「あなたと同じでした」
    6. 解決策 … 「方法があります」
    7. メリット・未来 … 「こうなれます」
    8. オファー … 診断・体験・相談
    9. 限定性 … 今動く理由
    10. してほしい行動 … 具体的に何をするか

    全部を毎回入れる必要はありません。使わないブロックは飛ばすだけです。

    大事なのは、順番を入れ替えないこと。

    たとえば、4番の実績を最初に持ってくると、自慢に聞こえます。5番の共感を先に置くと、何の話か分からなくなる。

    この並びには、意味があります。引きつけて、名乗って、巻き込んで、信じてもらって、寄り添って、道を見せて、未来を見せて、差し出して、背中を押して、動いてもらう。

    人が動くときの順番そのものなんですよ。


    反応を一番左右するのは、3番目と9番目

    10個の中で、特に反応が変わる場所が2つあります。

    3番目の「つかみ」と、9番目の「限定性」です。

    ここだけは、必ず型を入れてください。

    つかみは、7つの型があります

    | 型 | 例 ||—|—|| 命令する | 「今から90秒だけ、聞いてください」 || 質問する | 「自己紹介を、ただの挨拶だと思っていませんか?」 || クイズを出す | 「突然ですが、クイズです」 || 意外な名乗り | 「男の腕時計、女の宝飾品」 || 権威を借りる | 「メラビアンの法則を、ご存じですか?」 || 失敗を告白する | 「10年前、僕は時給500円で働いていました」 || 問題を突きつける | 「交流会に出ても、案件ゼロ。その悩み、解決できます」 |

    どれを使ってもかまいません。ただし、必ずどれかを使う。

    「はじめまして、◯◯と申します」から入った時点で、その日の勝負は半分終わっています。

    限定性は、行動を作ります

    9番目も同じくらい大事です。

    「1名様限定です」「今日お会いした方だけです」「通常3万円のところ、5,000円で」。

    これを入れるかどうかで、その場で動く人の数がまるで違います。

    売り込みに聞こえるのが嫌だ、という気持ちは分かります。でも、期限のない話を人はやりません。これは意地悪ではなく、脳の仕組みです。


    尺は、字数で計算できます

    もう1つ、実務的に効くことを。

    話す速さは、だいたい1秒あたり6〜7字です。

    つまり、こう計算できます。

    字数 ÷ 6.5 = 秒数

    これを知っていると、原稿を書いた時点で尺が分かります。

    • 350字まで → 約50秒。1分ピッチ、リレー形式の会
    • 350〜480字 → 約55〜75秒。標準の交流会
    • 480〜590字 → 約75〜90秒。じっくり話せる会、登壇

    90秒の枠なら、580字が上限です。

    これを超えると、必ず巻きが入ります。巻きが入ると、一番大事な後半(オファーとCTA)が飛びます。

    時間切れで削られるのは、いつも一番売上に近い部分なんですよ。

    だから、書いたら必ず数えてください。感覚でやると、まず超えます。


    3つ持っておくと、迷いません

    最後に。

    長さ違いで3パターン作っておいてください。

    50秒版、70秒版、90秒版。

    交流会に行くと、その日の人数や進行で持ち時間が変わります。「一人30秒でお願いします」と言われることもある。

    そのときに慌てて削ると、削ってはいけないところを削ります。

    先に3つ作っておけば、その場で選ぶだけです。準備しておくというのは、そういうことなんですよね。


    まとめ

    • 中身でなく、順番。同じ材料でも並べ方で結果が変わる
    • うまくいっているものは、全部10ブロックの骨格だった
    • 順番を入れ替えない。使わないブロックは飛ばすだけ
    • 特に効くのは、3番目のつかみと9番目の限定性
    • 「はじめまして」から入らない。つかみは7つの型から選ぶ
    • 字数 ÷ 6.5 = 秒数。90秒なら580字が上限
    • 長さ違いで3つ作っておく

    書き直す必要はないかもしれません。並べ替えるだけで済むことが、けっこうあります。

    そして、伝わらないとき「自分の話に魅力がないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。

  • グダグダな交流会こそ、チャンスでした

    グダグダな交流会こそ、チャンスでした

    交流会に行くとき、こんなふうに選んでいませんか。

    「あそこは、レベルが高そうだ」

    「意識の高い経営者が集まるらしい」

    逆かもしれません。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで、こう思っています。

    意識の高い人ばかりの場では、目立てません。

    みんな話がうまいからです。みんな自分の仕事を説明できるからです。

    そういう場で、あなただけが記憶に残るのは、かなり難しい。


    目立てる場所は、こういうところです

    では、どんな場がいいのか。

    みんなが、自分をうまく語れない場所です。

    順番に話してはいるけれど、何をしている人なのか伝わってこない。名刺を配って終わっている。会話も表面的。

    こういう場、たくさんありますよね。「今日はハズレだったな」と思って帰るような場です。

    そこが、一番のチャンスです。

    理由は2つあります。

    1つめ。そこに、仕事を必要としている人がいる。

    レベルが高い場ほど、みんなすでに解決できています。困っている人は、むしろ普通の場にいます。

    2つめ。誰も自分を語れていないから、語れる人が浮き上がる。

    これが決定的です。

    作り込んだ話を、いいオーラで話す。それだけで、その場の空気が変わります。そして相手の頭に残るのは、こういう印象です。

    「単なる専門家」ではなく、「ビジネスができる人」

    この差は、大きいです。専門家は「必要なときに思い出される人」ですが、ビジネスができる人は「まず相談される人」になります。


    ポジショニングとは、交わらないこと

    もう少し根っこの話をします。

    ポジショニングというのは、他と交わらないことです。

    同じ土俵に立って、そこで一番になろうとするのがナンバーワン戦略。

    そもそも同じ土俵に立たないのが、ポジショニングです。

    これはWebの話だと思われがちですが、リアルの場でもまったく同じなんですよ。

    みんなが同じような自己紹介をしている場に、まったく違う話し方の人が一人いる。それだけで、交わっていない状態が作れます。

    わざわざ強い人が揃っている場所へ行って、正面から比べられる必要はありません。

    「行く意味がなかった」と思う前に

    こう言うと、必ずこう返ってきます。

    「でも、あの場には、お客さんになりそうな人がいませんでした」

    その判断、少し早いかもしれません。

    その場にいる人が客かどうかより、その場にいる人が誰を知っているかのほうが大きいからです。

    目の前の一人が、あなたの客ではなかったとします。でもその人には、必ず周りに人がいます。同業者、取引先、友人。

    紹介は、客からではなく、客じゃない人から来ます。

    そして紹介してもらうために必要なのは、仲良くなることではありません。

    一言で思い出せる状態になっていることです。

    「そういえば、こういうことで困ってる人がいたな。あ、あの人だ」

    この「あ、あの人だ」が起きるかどうか。それだけです。

    だから、その場に客がいるかどうかは、実はあまり関係ありません。思い出される状態で帰れたかどうかが全部です。


    5年間で、手ぶらで帰った日は1回だけでした

    僕自身の話をします。

    ある時期、僕はセミナーを全部やめました。集客の手段を、交流会1本に絞ったんです。

    周りからは「なんでそんな効率の悪いことを」と言われました。

    その5年間で、手ぶらで帰った日は、たった1回です。

    特別なトークがあったわけではありません。人脈が広かったわけでもありません。

    やっていたのは、出会った一人を、必ず次に進めることだけでした。

    そして、そのために毎回、自己紹介を作り直していました。何を残して何を捨てるか。どこで相手の顔が動くか。毎回、その場で確かめて、次に反映する。

    場所を増やすより、一つの場での自分を磨いたほうが早いんです。


    ホームページを作る前に、やることがあります

    ここまで読んで、こう思う方がいると思います。

    「でも、ちゃんとしたホームページがないと信用されないのでは」

    気持ちは分かります。僕もそう思っていた時期があります。

    でも、順番が逆です。

    自己紹介が先、ホームページは後。

    理由は単純です。

    自分の言葉で語れないものは、Webに載せても伝わらないからです。

    ホームページを作るとき、必ず「誰に、何を、どう伝えるか」を決めることになります。それが決まっていない状態で制作会社に行くと、どうなるか。

    きれいだけど、何も言っていないサイトができます。

    そしてお金と時間だけが減る。

    だから僕は、相談に来た方にまずこう言います。

    「まず、自己紹介を持って行ってきてください」

    そして、交流会で毎回ブラッシュアップしてもらう。「1分話せば、相手が前のめりになる」という状態を作ってもらう。

    そこまで来ると、面白いことが起きます。

    「ホームページがないと」という思い込みが、勝手に消えるんです。だって、もう仕事が取れているんですから。

    そのうえでWebに落とすと、今度は本当に効くものができます。言語化が終わっているから、載せる中身が決まっている。

    ポジションを取らないままWebに行くのが、一番よくある失敗です。


    まとめ

    • 意識の高い人ばかりの場では、目立てない
    • みんなが自分を語れない場が、一番のチャンス
    • そこには、困っている人がいる
    • 語れる人は「専門家」でなく「ビジネスができる人」に見える
    • ポジショニングとは、交わらないこと。同じ土俵に立たない
    • 場所を増やすより、一つの場での自分を磨く
    • 自己紹介が先、ホームページは後

    行く場所を変える前に、行った場所での自分を変えてみてください。

    そして、仕事につながらないとき「行っている場所が悪いからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

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  • 1分の自己紹介は、9割を捨てて作ります

    1分の自己紹介は、9割を捨てて作ります

    交流会で名刺を配る。自己紹介もする。

    「いい話でしたね」と言われる。

    でも、そこから何も起きない。

    もっと伝わるようにしなきゃ、と次はもっと詰め込む。実績も足す。想いも足す。それでも変わらない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。そのうえで、いつも同じことを伝えています。

    言いたいことは、9割捨ててください。

    足りないから伝わらないのではありません。多すぎるから消えているんです。


    3つだけ、守ってください

    僕がやっているのは、この3つだけです。

    1. 売り込まない。→ だから、相談される。

    売ろうとした瞬間、相手は身構えます。身構えた人は、相談してくれません。売らない人のところにだけ、相談が来ます。

    2. 説明しない。→ だから、興味を持たれる。

    説明されると、人は「分かった」と思います。分かった話に、質問は生まれません。分からないから、聞きたくなる。

    3. 9割捨てる。→ だから、記憶に残る。

    10個渡されたら、1つも残りません。1つだけ渡されたら、それが残ります。

    僕はこれをクロージング自己紹介と呼んでいます。売り込んで終わらせるのではなく、相手が「続きを聞きたい」と思う状態を作って終わる自己紹介、という意味です。


    そもそも、自己紹介は目的ではありません

    ここで一度、立ち止まってほしいことがあります。

    あなたが本当に欲しいのは、いい自己紹介ですか。

    違いますよね。欲しいのは、案件です。紹介です。仕事です。

    自己紹介は、そこへ行くための手段でしかありません。

    ところが、作り込んでいるうちに、いつのまにか目的がすり替わります。「うまく話せた」「かんだところがなかった」が基準になる。

    うまく話せた自己紹介と、案件につながる自己紹介は、別物です。

    うまく話すことを目指すと、情報が増えます。抜けがないように、誤解されないように、と足していく。そして誰の記憶にも残らないものが完成します。


    「あなたは、何を売るんですか」

    昔、こんなことがありました。

    人事を長くやってこられた方が、相談に来られました。とても優秀な方です。話も上手でした。

    ただ、交流会で自己紹介をしても、こう言われてしまう。

    「この人は、何をしたい人なんだろう」

    僕は、最初にこう聞きました。

    「あなたは、何を売るんですか」

    その方は、しばらく黙って、こう答えました。

    「私は……売るものがない」

    本人が、一番驚いていました。

    長く経験を積んで、実績もあって、話もできる。それなのに、自分が何を差し出す人なのかが、決まっていなかった。

    ここが、9割捨てる前にやるべきことです。

    残す1割が決まっていないのに削っても、ただ短くなるだけです。何を残すかを先に決める。だから削れる。

    その方は、そこから人生の谷を掘り下げて、毎回書いて、言葉にして、最後にそれを全部1つに集約しました。それが自己紹介になりました。

    そして、交流会での自己紹介がきっかけで、ある経営者から「ぜひうちで人事部長をやってほしい」と声がかかりました。

    正直に言うと、まじかよ、と思いました。自己紹介から、そこまでいくのかと。


    分かっていることと、伝えられることは、別物です

    その方が、後にこう言っていました。

    「人は自分を知っているようで、知らない。頭の中で何となく分かっていることであっても、自分が何者か、何をしたい人かを言葉にして明確に伝える力というのは、分かっていることと伝えることで、まったく別物だ」

    これ、本質だと思います。

    多くの人は「自分のことは自分が一番分かっている」と思っています。だから自己紹介を、思い出して並べる作業だと考える。

    違うんですよ。作る作業です。

    自分の中を掘って、素材を出して、それを1つに集約する。順番はこうです。

    1. 自分を知る(素材を出す)
    2. 集約する(1つに絞る)
    3. 反復する(口に馴染ませる)

    3つめも大事です。本番の自信は、才能ではなく反復から来ます。


    60秒で終わってください

    具体的な形も置いておきます。

    目安は60秒。文字数にして300字前後です。

    450字書いてくる人がいますが、多すぎます。せっかく興味を持ってもらえても、長いとその気持ちがどこかへ消えていきます。

    そして、全部言い終わらないでください。

    「もっと聞きたい」で終わるのが、正解です。

    聞かれたら、そこで初めて話せばいい。聞かれてから話したことは、押しつけになりません。

    何を残すかは、こう決めます

    「9割捨てろと言われても、どれを捨てればいいのか」

    そう思いますよね。判断の基準を2つ置いておきます。

    1つめ。競合も言える言葉は、捨てる。

    「お客様に寄り添います」「丁寧にサポートします」。悪い言葉ではありません。でも、同じ業界の全員が言えます。全員が言える言葉は、誰の記憶にも残りません。

    2つめ。「え、どういうこと?」と思われる言葉を残す。

    人が足を止めるのは、腑に落ちたときではありません。引っかかったときです。

    僕が「言いたいことは9割捨てなさい」と言うと、たいてい変な顔をされます。「いや、伝えなきゃ伝わらないでしょ」と。

    その顔が出た瞬間、こちらの勝ちです。説明したくなるのは、こちらではなく相手のほうになっているからです。

    きれいにまとまった言葉より、少し引っかかる言葉。残すならこちらです。


    まとめ

    • 言いたいことは9割捨てる。足りないのではなく、多すぎて消えている
    • 売り込まない → 相談される
    • 説明しない → 興味を持たれる
    • 9割捨てる → 記憶に残る
    • 自己紹介は手段。目的は案件。うまく話すことを目指さない
    • 捨てる前に、残す1割を決める。「あなたは何を売るのか」
    • 60秒・300字前後。全部言い終わらずに終える

    削るのは怖いです。でも、削らないと残りません。

    そして、案件につながらないとき「自分の実績が足りないからだ」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

    あなたの案件が「どこで止まっているのか」は、無料の診断ツールで60秒でチェックできます。自分の現在地が分かると、次の一歩が見えてきます。