努力の方向を変えるだけで、結果は変わります

交流会にも出ている。

紹介も頼んでいる。

勉強もしている。名刺も配っている。

なのに、案件にならない。

僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。こういう方に、僕は絶対に言わないことがあります。

「もっと頑張りましょう」とは、言いません。


もう、十分に動いています

理由は、はっきりしています。

この状態の方は、行動できない人ではありません。

むしろ、人より動いています。

実際に僕が見てきた方々は、こうでした。

  • 交流会の団体に複数入って、広告も出して、紹介の仕組みも作って、講師登録もして、全部やって全敗
  • 早く結果を出したくて、毎日6時間、画面越しに人と会っていた
  • 行動量は人より多いのに、結果が出ないことがパターンになっている

……頑張っていないわけが、ありません。

だから「もっと動け」は、この方たちにとっていちばん残酷な言葉です。


問題は、量ではなく方向です

では、何が起きているのか。

方向が、ずれています。

これは、ものすごく損な状態です。

なぜなら、努力が結果に反映されないからです。

そして、反映されないと、こう思います。

「自分には向いていないのかもしれない」

……ここが、いちばん怖いところです。

方向がずれているだけなのに、自分に問題があると結論づけてしまう。

そして、やめてしまいます。


ずれている場所は、たいてい同じです

では、どこがずれているのか。

僕が見てきた限り、ほぼ同じ場所です。

伝え方。もっと言うと、伝える順番です。

多くの方は、こういう順番で話しています。

自分は何者か → 何ができるか → だから、どうですか

一見、正しそうです。

でも、これだと相手は動きません。

相手の話が、1つも入っていないからです。


結果を急ぐと、順番が飛びます

なぜ、この順番になるのか。

結果を急いでいるからです。

早く決めたい。だから、早く自分の話をする。

気持ちは、よく分かります。数字が足りていないときは、特にそうです。

でも、急ぐほど遠回りになります。

正しい順番は、こうです。

相手の話を聞く → 相手の中で問題がはっきりする → そこで初めて、自分の話をする

自分の話は、最後です。

そして、順番を守ると、多くの場合こうなります。

売り込まなくても、相談されます。


直すのは、自己紹介ではありません

ここで、1つ補足します。

「じゃあ、自己紹介を直せばいいのか」と思われるかもしれません。

自己紹介は、あくまで手段です。

目的は、案件になることです。

だから、自己紹介の言い回しをきれいにしても、順番が同じなら結果は変わりません。

大事なのは、どんな言葉を使うかではなく、どの順番で伝えるかです。

そして順番が正しければ、多少言葉が下手でも通ります。

逆に、順番が違うと、どれだけ言葉を磨いても通りません。


自分を責めないでください

ここは、はっきり書いておきます。

成果が出ないとき、多くの方は自分を責めます。

  • 自分は営業に向いていない
  • 自分には魅力がない
  • 自分は選ばれない人間だ

違います。

やっていることが、ずれているだけです。

やり方の話を、人格の話にしないでください。

これは、本当に大事なことです。

なぜなら、人格の話にしてしまうと、直しようがなくなるからです。

やり方なら、直せます。今日から変えられます。


増やすのをやめて、変えてください

最後に、明日からできることを書きます。

いま、行動を増やそうとしていませんか。

増やすのを、いったんやめてください。

代わりに、同じ量のまま、順番だけ変えてください。

次に人と会うとき、こうしてみてください。

最初の10分は、自分の話を1つもしない。

聞くだけ。何をしている人で、何に困っているのか。

そして、10分経ってから、初めて自分の話をする。

やることは変えていません。順番を変えただけです。

これだけで、相手の反応が変わることを、多くの方が体験しています。


順番を変えると、量も減ります

もう1つ、おまけの効果を書いておきます。

順番を変えると、必要な行動量が減ります。

理由は簡単です。

打率が上がるからです。

10人と会って0件だった人が、順番を変えて10人と会うと、1件や2件になります。

すると、その1件に時間を使えるようになります。

そして、丁寧に対応できるので、紹介が生まれます。

紹介が生まれると、また量が減ります。

つまり、こういう循環です。

順番を直す → 決まる → 時間ができる → 丁寧にできる → 紹介が来る

いま苦しいのは、この循環に一度も入れていないからです。

そして、循環に入るために必要なのは、追加の努力ではありません。

いまの努力の向きを、少し変えるだけです。


まとめ

  • 成果が出ない人ほど、実は人より動いている
  • 「もっと頑張れ」は、いちばん残酷な言葉
  • 問題は量ではなく、方向
  • 方向がずれているだけなのに、自分に問題があると結論づけてしまう
  • ずれているのは、伝える順番
  • 結果を急ぐと、順番が飛ぶ
  • 相手の話が先。自分の話は最後
  • やり方の話を、人格の話にしない
  • 増やすのをやめて、順番だけ変える

次に人と会うとき、最初の10分だけ聞き役をやってみてください。

そして、成果が出ないとき「自分には向いていない」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

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