いい案を出さないといけない。
机の前に座って、腕を組んで、考える。
1時間経っても、何も出ない。
僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。この時間、ほぼ無駄です。
力が入っているとき、頭は本来の働きをしません。
力むと、出なくなります
まず、仕組みを説明します。
私たちが「よし、考えるぞ」と意識して使っている部分は、頭全体のごく一部です。
大部分は、意識していないところで動いています。
そして、いい案が出てくるのは、この意識していない部分からです。
ところが、力を入れて考えると、意識している部分だけが働きます。
大部分のほうが、止まってしまいます。
だから、粘るほど出ません。
これは根性の問題ではなく、そういう作りだというだけです。
出てくるのは、ゆるんでいるときです
思い出してみてください。
いい案を思いついたのは、いつでしたか。
風呂に入っているとき。歩いているとき。寝る直前。
……机の前ではなかったはずです。
これは、多くの人に共通します。
ゆるんだ瞬間に、止まっていた部分が動き出すからです。
ちなみに、有名な話があります。
アインシュタインは、バイオリンを弾いているときに、あの数式が降りてきたと言われています。
計算していたときではありません。
走ると、いいです
ゆるめる方法はいくつもありますが、走るのは特に効きます。
理由は2つあります。
1つめ。走っている間、考え事ができません。
正確には、複雑なことを考えられなくなります。息が上がるので。
つまり、強制的に頭が空きます。
2つめ。走ったあと、気分が変わります。
同じ問題を、まったく違う気分で見られるようになります。さっきまで絶望的に見えていたことが、案外どうにかなりそうに見えたりします。
問題は変わっていません。見る自分の状態が変わっただけです。
そして、判断はこの状態にものすごく左右されます。
緑を、見てください
もう1つ、簡単な方法があります。
緑を見ることです。
木、森、公園、観葉植物。
これは、頭を休ませる働きが高いことが知られています。
だから、会社にも家にも、目に入る場所に植物を置いてください。
わざわざ森に行かなくていいです。机の横に1つあるだけでも違います。
一日中、四角い画面と壁だけを見ていると、頭は休みません。
視界に自然を入れる。それだけで、詰まり方が変わります。
浮かんだら、その場でメモしてください
ここで、いちばん大事な注意点を書きます。
浮かんだ瞬間に、記録してください。
走っているとき、風呂に入っているとき、ひらめきは来ます。
そして、5分後には消えています。
これは、本当にきれいさっぱり消えます。「何かいいこと思いついたんだけど、何だっけ」となります。
だから、声で残せる準備をしておいてください。
走りながら止まって書くのは無理です。でも、声で吹き込むだけならできます。
風呂なら、上がってすぐの場所にメモを置いておく。
記録がなければ、ひらめかなかったのと同じです。
一流の人は、全員これを言います
もう1つ、おもしろい共通点があります。
長く結果を出し続けている方々の話を聞くと、ほぼ全員が「休むこと」か「運動」のどちらか、あるいは両方を必ず言います。
これは、精神論として言っているのではありません。
そうしないと、頭が働かないことを知っているから言っています。
働き続ける人ほど、休むことに真剣です。
逆に、詰まっている人ほど、休むことを罪だと思っています。
休むのをやめると、いい案が出なくなる。この順番です。
詰まったら、席を立ってください
最後に、明日から使える形にしておきます。
15分考えて出なかったら、席を立ってください。
これをルールにしてしまう。
粘ったところで、出ないものは出ません。そして粘れば粘るほど、頭が固くなります。
やることは何でもいいです。
- 外を10分歩く
- 別の作業に移る
- コーヒーを淹れに行く
大事なのは、その問題から離れることです。
そして戻ってきたとき、驚くほどあっさり解けることがあります。
離れるのは、逃げではありません。手順です。
忙しい人ほど、休みを先に入れてください
もう1つ、実務的な話をします。
休む時間は、空いたら取るでは永久に取れません。
空きは、必ず何かで埋まります。
だから、先に入れてください。
- 週に1回、動く時間を予定に入れる
- 月に1日、何も入れない日を作る
そして、この予定を仕事の予定と同じ扱いにしてください。
打ち合わせは動かさないのに、自分の休みは平気で潰す人が多いです。
でも、頭が働かない状態で1日仕事をするより、休んでから半日やったほうが、出てくるものは多いです。
休みは、成果を出すための工程です。
ここを罪だと思っている限り、いつまでも詰まったままになります。
まとめ
- 力を入れて考えると、大部分のほうが止まる
- いい案は、ゆるんだときに出てくる
- 走ると、強制的に頭が空き、気分が変わる
- 緑を視界に入れる。机の横に1つでいい
- 浮かんだ瞬間に記録する。5分後には消えている
- 長く結果を出す人ほど、休むことに真剣
- 15分考えて出なかったら、席を立つ
いま詰まっていることがあるなら、10分だけ外を歩いてみてください。
そして、案が出ないとき「自分には発想力がない」と思い込みがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。
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