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  • 体を変えると、気持ちが変わる

    体を変えると、気持ちが変わる

    やる気が出ない。

    気持ちを切り替えたい。

    でも、切り替わらない。

    僕は起業して12年、500名を超える経営者の方と向き合ってきました。ここで気合いを入れ直しても、まず変わりません。

    気持ちを、気持ちで変えようとしているからです。


    順番が、逆です

    多くの人が、こう考えています。

    やる気が出る → 動く

    だから、やる気が出るのを待ちます。

    でも、待っていても出ません。

    実際は、こうです。

    動く → やる気が出る

    これは、経験に照らせば分かるはずです。

    やりたくなかった掃除も、始めて10分経つと止まらなくなりませんか。

    始める前がいちばん嫌で、始めたら平気になる。

    つまり、やる気は動く前ではなく、動いたあとに出てきます。


    「動く」の中身を、間違えないでください

    とはいえ、「動けないから困っている」わけです。

    ここで、大事なことがあります。

    動くというのは、仕事を始めることではありません。

    体の形を変えることです。

    これなら、やる気がなくてもできます。

    立ち上がる。背筋を伸ばす。顔を上げる。

    この3つに、やる気は要りません。

    そして、これだけで気持ちが変わります。


    落ちている人は、体が閉じています

    観察してみると、すぐ分かります。

    気持ちが落ちている人は、体が閉じています。

    • 背中が丸い
    • 顔が下を向いている
    • 胸が縮んでいる
    • 呼吸が浅い

    そして、この形をしていると、気持ちも落ちたままになります。

    体と気持ちは、つながっています。

    だから、形を開けば、気持ちも開きます。


    90秒、胸を開いてください

    具体的な方法を紹介します。

    胸を開いて、顔を上げて、遠くを見る。この形で90秒。

    それだけです。

    • 肩を後ろに引く
    • あばらのあたりを、前に開く
    • あごを少し上げる
    • 目線を、できるだけ遠くに置く

    90秒立っているだけで、気持ちが変わります。

    これは、体の状態が変わることで気分が変わるという、単純な仕組みです。

    うそだと思う方は、まず90秒やってから判断してください。

    読んで判断すると、何も起きません。やると、分かります。


    仕事に入る前に、30秒だけ

    もう1つ、朝に使えるものを紹介します。

    仕事を始める前、いきなり椅子にドサッと座っていませんか。

    その状態で始めると、その気分のまま一日が進みます。

    だから、座る前に30秒だけ挟んでください。

    • 好きな音楽をかける
    • 口角を上げる
    • 深く息を吸う

    たった30秒です。

    でも、この30秒を挟んだ日と挟まなかった日では、午前中の中身が変わります。

    理由は簡単で、最初の状態が、その後を引っぱるからです。


    嫌なことの前ほど、効きます

    この方法がいちばん効くのは、気が重いことの直前です。

    • 苦手な相手との打ち合わせ
    • 断られそうな電話
    • 言いにくいことを伝える場面

    こういうとき、たいてい体は縮んでいます。そして縮んだまま向かうので、声も小さくなり、押されます。

    だから、その前に90秒。

    胸を開いてから、行く。

    内容は変わりません。でも、こちらの状態が変わります。

    そして、相手はこちらの状態を見ています。言葉より先に、そちらが伝わります。


    気持ちを、直接いじらないでください

    最後に、いちばん伝えたいことを書きます。

    落ち込んだとき、気持ちを直接どうにかしようとしないでください。

    「前向きに考えよう」「くよくよするのはやめよう」

    これは、ほとんど効きません。

    なぜなら、そう考えられないから落ち込んでいるからです。

    でも、体は言うことを聞きます。

    立つ、歩く、伸ばす、顔を上げる。気持ちが最悪でも、これはできます。

    そして体を変えると、あとから気持ちがついてきます。

    扱いやすいほうから、手をつける。

    これが、いちばん確実な立て直し方です。


    場所を変えるのも、体を変えることです

    もう1つ、簡単な方法があります。

    座る場所を変えてください。

    同じ机で詰まっているなら、別の部屋に行く。喫茶店に移る。立ってやってみる。

    これも、体の状態を変える行為です。

    同じ姿勢、同じ視界を続けていると、同じ考えしか出てきません。

    視界が変わると、頭も切り替わります。

    僕自身、行き詰まったときは必ず場所を変えます。移動している間に整理がついてしまうことも多いです。

    やることは同じでも、どこでやるかで出方が変わります。

    そして、これも気持ちに関係なくできます。

    立ち上がって、歩いて、別の椅子に座る。

    やる気がゼロでも、できます。

    顔を、先に作ってください

    もう1つだけ。

    人と会う前、先に顔を作ってください。

    楽しくなくても、口角を上げる。

    これは、相手のためだけではありません。自分のためです。

    顔の形が変わると、気持ちが少し追いつきます。

    そして、こちらの顔は相手にうつります。硬い顔で行けば、相手も硬くなる。緩んだ顔で行けば、相手も緩みます。

    場の空気は、先に入ったほうの状態で決まります。


    まとめ

    • やる気は、動く前ではなく動いたあとに出る
    • 「動く」とは、仕事を始めることではなく体の形を変えること
    • 落ちている人は、体が閉じている
    • 胸を開いて顔を上げ、遠くを見る。90秒
    • 仕事に入る前の30秒で、午前中の中身が変わる
    • 気が重いことの直前ほど効く
    • 気持ちを直接いじらない。扱いやすい体から手をつける

    いま、この記事を読み終えたら90秒だけやってみてください。読むだけだと、何も起きません。

    そして、動けないとき「自分は気持ちが弱い」と責めがちですが、たいていの場合、原因はもっと手前にあります。

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